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ドイツでグデーリアン将軍のお墓を訪れた

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グデーリアンのお墓もハルトマンと同じように家族が建てたお墓なので、旧市街が美しくて世界遺産になってるゴスラー市の大きな市営墓地にあった。だから、ある程度ドイツ語がしゃべれないと見つけることは不可能だろう。 

 

ドイツを旅行した時に、グデーリアン上級大将のお墓を訪問した時のことについて書きます。

2005年7月にハノーファーに住むドイツ人友達(30代の男)の家に滞在していた時に、近くのゴスラーにあるグデーリアンのお墓を訪れた。

グデーリアンとその家族が葬られているゴスラーという土地についてだけど、グデーリアンが少尉となって初めて任官した土地がゴスラーであり、妻と結婚した土地もゴスラーである。だから、ゴスラーにお墓を立てたのだろう。ドイツ軍の将軍、将校の場合は妻と家族を大切にする人が多いので、妻との記念地にお墓を立てるのは不思議ではない。さらに、ゴスラーは、旧東ドイツとの国境沿いにある町であり、戦後、東西に分断されてしまったドイツが再び統一されることを希望して、東ドイツとの国境沿いの町に眠ることを選んだのかもしれない。

僕はグデーリアン将軍の墓を見るためにゴスラーに電車で行った。ゴスラー市はゴスラー駅から徒歩5分程のゴスラー市営墓地にあるということはネットで知っていたが、墓地に着いてみると墓地の面積はサッカーコート4面ほどという大きなものであり、そのお墓を一つ一つ見て探すというのはまず不可能と思った。

幸い日常会話プラスアルファのドイツ語は話せたので、墓地の手入をしていた数人のおばさんたちに近づき、
「こんにちは。あの、グデーリアン将軍のお墓はどこでしょうか?」
と質問した。一人のおばさんが、
「この道をまっすぐ行って、それから左に曲がるとあるよ」
と教えてくれた。おばさんの教えてくれたとおりに進んで、10分ほど探すと、グデーリアン将軍とその家族のお墓を見つけることが出来た。その時の嬉しさは言葉では上手く表現できない。とにかく、
「ドイツ語を勉強しておいて本当によかった」
と思ったのは当然のこと。(笑)

 

 

グデーリアンのお墓を見て、息子のギュンター・グデーリアンも第二次大戦にドイツ軍将校として従軍して、戦後は父のように西ドイツ陸軍の機甲兵総監になっていたことを知った。


写真上はグデーリアン一家のお墓の全景。下の写真はハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアン上級大将の写真と、彼の墓碑の部分をアップにしたもの。2005年7月末に現地で撮影した。グデーリアンの息子のハインツ・ギュンター・グデーリアンも軍人であり、ドイツ国防軍と戦後の西ドイツ連邦軍で父と同じように機甲部隊将校になり、父と同じように西ドイツ陸軍の装甲兵総監になっている。恥ずかしいことに、僕はこの事実をお墓を見るまで知らなかった。僕よりももっとドイツ軍に詳しい人たちにこの写真を見せたら、「ギュンター・グデーリアンは亡くなったのか」と言って驚いていた。

 

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