- 2006年7月に「ベルリン地下博物館」を独り旅で訪れた。この博物館は第二次世界大戦時に使われた地下壕のツアーなどを行っている。
- 「ヒトラー総統地下壕」の展示も少しあったが、この地下壕にはナチスドイツ時代に作られた装飾品が多く残っているので、ネオナチなどの聖地になることを恐れて、ドイツ政府は一般公開するべきかすごく迷っている。
- 1945年4月にベルリン市街戦があって、ベルリンが陥落してナチスドイツは降伏したが、その戦いの遺留品が多く展示されていた。これらの遺留品を見ると今の平和の尊さが実感できる。
2006年7月に「ベルリン地下博物館」を独り旅で訪れた。この博物館は第二次世界大戦時に使われた地下壕のツアーなどを行っている。
2006年7月に[Berlin Unterwelt](ベルリン地下社会博物館)を訪れた。これはナチスドイツ時代に造られた空襲から市民を守る巨大地下壕、ヒトラー総統用地下壕、東西冷戦時代に掘られたトンネルなどを案内するツアーであり、ドイツ語と英語のツアーしかないが、その日に行って申し込んでもツアーに参加することができる。NHK教育テレビの「ドイツ語会話」で紹介されたこともある。ただし、ヒトラー総統用地下壕案内ツアーに参加するためには、参加者がネオナチなどの右翼政治団体に所属していないことを調査する必要があるため、1カ月ほど前の申し込みが必要らしい。写真上は第二次世界大戦時に使われていた地下防空壕を説明している様子。手前の[Befehlsstelle]は「指揮所」という意味であり、奥には「衛生室」がある。
上の写真は「ヒトラー総統地下壕の神話」という説明版の前でヒトラー総統地下壕の説明をドイツ語でしている様子。ドイツ語のガイドツアーに参加したので半分ほどしかわからなかったが、「ヒトラー総統地下壕は旧東ドイツ地区にあるので、完全に破壊されてはおらず、これを一般公開するかどうかをドイツ政府は迷っている。なぜなら一般公開をすると、国会議事堂、ブランデンブルク門などの近くのベルリン中心部の地下にあるので、ネオナチ、白人至上主義者などが集まる聖地になる恐れがあるから」ということを説明していた。前の若い女性がブラちらしているのは、白人女性ならよくあること。白人女性はあまり細かいことを気にしない。(笑)
「ヒトラー総統地下壕」の展示も少しあったが、この地下壕にはナチスドイツ時代に作られた装飾品が多く残っているので、ネオナチなどの聖地になることを恐れて、ドイツ政府は一般公開するべきかすごく迷っている。
この写真は「ヒトラー総統地下壕」に残るナチスドイツ時代の絵画の展示。絵画をそのまま展示しているのではなくて、絵画を撮影したものを鉄板に貼って展示している。絵の内容は、2組の若いドイツ人カップルを武装親衛隊の兵士が守っているというもの。武装親衛隊はナチスドイツのエリート兵士であり、彼らがドイツ市民を敵の侵略から守っているという意味の絵画になる。この場合の”ナチスドイツの敵”というのは、ユダヤ人と共産主義ということになるだろう。この絵画のようなナチスドイツ時代の装飾品が「ヒトラー総統地下壕」にはたくさん残っているので、ドイツ政府が一般公開に慎重になっているのも当然である。
1945年4月にベルリン市街戦があって、ベルリンが陥落してナチスドイツは降伏したが、その戦いの遺留品が多く展示されていた。これらの遺留品を見ると今の平和の尊さが実感できる。
この写真はベルリン地下壕から発掘された、1945年4月のベルリン市街戦で使用された武器、軍用品など。本土決戦がなかった日本とは違い、映画「ヒトラー最期の12日間」で描かれているように、ナチスドイツは首都でソ連軍と激しく戦ったので、このように兵士と市民の遺品が発掘される。ソ連兵の鉄兜とドイツ軍の鉄兜の両方が展示されており、これらの遺品を見ると今の平和の尊さがよくわかる。
もっと詳しく知りたい方は、「ベルリン地下博物館」で検索してみてください。