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なぜ人類の悲劇というと「ホロコースト」ばかりが取り上げられるのか?

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このブログ記事もホロコーストを否定する内容ではなくて、ホロコーストを描いた映画が180本もあるのは多すぎると批判するものである。一方でイスラエル人(イスラエル人=ユダヤ人)が戦後にアラブ人を虐殺している映画、ドキュメントはほとんど存在しない。

 

このブログ記事についても、初めにあらかじめ書いておきますが、このブログ記事はホロコーストで犠牲になったユダヤ人を誹謗中傷するものではありません。また、ホロコーストを否定するものでもありません。ホロコーストを描いた映画は既に180本もあり、ホロコーストは確かに人類史上の悲劇ですが、映画の本数が多すぎると思いませんか?その一方で、ホロコースト以外の悲劇はあまり映画では描かれていないようです。上の絵はアメリカのレンタルDVDショップで黒人の少年(つまり、ホロコーストにあまり関係ない人)が、「パレスチナ人(アラブ難民のこと)が虐殺されてる映画はないの?」と白人の店長(恐らくイスラエル擁護の人)に聞くと、「あるわけないだろ!」と店長が答えてる様子。

 

 

ホロコーストを描いた映画は多く存在するが、ユーゴ内戦などのホロコースト以外の歴史上の悲劇を描いた映画、ドキュメントはあまり存在しない。ユダヤ人学者のフィンケルシュタイン博士が指摘するように、「ホロコースト産業」という組織が存在する証拠である。

 

 

これも僕が他のブログに一度書いたことのあるブログ記事。

 

ホロコーストの他にも世界中で多くの悲劇が起きているというのに、ホロコーストについては「ホロコースト映画」というカテゴリーがある程の180本もの多くの映画が作られて、その映画を批判するのは世界中でタブーという雰囲気がある。

その一方で、旧ユーゴスラビアにおける民族浄化などの悲劇で200万人以上の市民が亡くなっており、チェチェン紛争、アフガン紛争など、それらに関する映画はあまり作られておらず、それにハリウッドはユダヤ人どもが牛耳っているので映画化されることがない。ユダヤ人はイスラエルという国を武力建国しているが、もちろん、アメリカのマスコミのほとんどをユダヤ人が握っているから、イスラエルを批判するような映画も滅多に作られない。


かつて、1990年代にまだユーゴスラビア内戦が現在進行形だった時に、日本赤十字(?)の重役の方が島田紳助のトーク番組に出て、「日本人は戦争というと第二次世界大戦の悲劇を連想する人が多いですが、今、ユーゴスラビアで起こっている悲劇のことも考えてほしいですね。旧ユーゴの民族浄化の悲劇は、今、起こっていることであり、今、我々が行動を起こせば防げることもありますから」と訴えていたことがあった。

 

写真の下は「サラエボの花」というボスニア・ヘルツェゴビナが作った映画。1990年代初めのユーゴスラビア内線を描いた、母と娘の悲劇の話である。「アンネの日記」と同じように戦争の悲劇を描いた作品だが、アンネの方がユダヤ人の圧倒的なバックアップを受けて世界中で知られているのに対して、こちらの悲劇は世界であまり知られてない。

だが、1990年代は「シンドラーのリスト」、「ライフ・イズ・ビューティフル」のようなホロコースト映画が人気があり、やはり、旧ユーゴスラビア、チェチェンなどの、現在進行形の悲劇に興味を寄せる日本人は少なかった。ホロコースト産業というユダヤ人のやり方に見事に洗脳されていて、ホロコーストのユダヤ人の悲劇を考える=世界平和を考えるというふうに勘違いをしている人はかなり多い。現実では当時はユダヤ人の作ったイスラエル政府と軍が無実のアラブ人たちを容赦なく虐待していたというのに。いつまで、「アンネの日記」に代表されるようにユダヤ人が可哀そうすぎるから、彼らのシオニズムを支援しようという人たとが世界中に多いのか?ユダヤは既に70年以上という長い間、無実のアラブ人市民を虐殺しているというのに。

 

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既に欧米ではユダヤ人=ホロコーストの被害者というイメージから、ユダヤ人=アラブ人難民を長年に渡って殺害する残酷な人々という風に変わっている。

 

既に欧米ではユダヤ人というとホロコーストの可哀そうな犠牲者というイメージから、いつまで経ってもアラブ人を殺しまくって、武力によるイスラエル建国(シオニズム)に固執する人達というイメージが強くなっている。それについては僕は過去のブログで、「杉原千畝さんがおばあさんを助けてくれたというドイツ人女性にに会った」という記事で書いた。

 

その記事の一部を抜粋してみる。

 

>さらに、彼女は中東和平に取り組んでいたイスラエルのラビン首相が、ユダヤ過激派に1995年に暗殺されたことにも触れて、

「過激なユダヤ人団体なんてくだらない。今ではユダヤ人であることを恥じてユダヤ教徒をやめる人も増えている。ヨーロッパにいるユダヤ人は普通の生活が出来ているから、ユダヤ人であることにこだわっていない」

ということも言っていた。僕は元ユダヤ人の彼女が、「ユダヤ人はナチスドイツ時代にこんなに迫害を受けた」という話をすると想像していたのだが、彼女がした話は「第二次大戦後はイスラエルに住むユダヤ人が、ナチスドイツと同じことをアラブ人にしている」という、ユダヤ人の武力によるシオニズム(イスラエル建国)を非難する話だった。だから、かなり驚いたのだった。

 

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上の写真はユダヤ人平和主義者の学者であるフィンケルシュタイン氏の言葉であり、英語で「シオニスト(武力でのイスラエル建国を目指すユダヤ人のこと)は、ナチス親衛隊がユダヤ人にやったことと全く同じことを、パレスチナ人(アラブ人の難民)にやっている。彼らは髭を生やして黒い帽子を被った(正統派ユダヤ人の正装)ナチスである」と書いてある。

 

フィンケルシュタイン博士は前の僕のブログでも書いたように「ホロコースト産業」の著者であり、また、「イスラエル擁護論批判」の著者でもある。彼の両親はナチスの絶滅収容所にいて多くの親族を失くしているのに、彼は著書の中で「ユダヤ人のシオニスト派はホロコーストの犠牲者のためには涙を流すのに、隣人であるアラブ人の死者のためには涙を流さない。『全てのアラブ人に死を!』という乱暴なユダヤ人までいる」。「ホロコーストを絶対に忘れさせてはならない。でも、他の悲劇は忘れてもいい」。ということを書いて、ホロコースト産業というものが存在して、多くの映画を作っており、ホロコーストが第二次大戦後に異様なほどに注目を浴びてることを批判している。一方でイスラエル人(イスラエル人=ユダヤ人)がアラブ人を70年もの間に渡って殺害していることは、あまり映画、ドキュメントフィルムで取り上げられていないことはおかしいと、著書で述べている。

 

こういうことを僕が他のブログで書いたら僕と同じように現代史に詳しい人が、「あなたがおっしゃりたいことはわかります。確かに、ホロコースト映画を作って大金を儲けるのはおかしいと思います。それに、ホロコースト映画は確かに多すぎで食傷気味です。私もユーゴ内戦を描いた映画『サラエボの花』は映画館に見に行きましたが、映画館はガラガラでした。『シンドラーのリスト』の時は映画館は満席だったのに。ユーゴ内戦、カンボジア内戦などのホロコースト以外の世界中の悲劇も、もっと注目されるべきです」と回答してくれた方がいた。