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相撲が大好きなドイツ人女性と鎌倉に行った

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2006年11月にメル友だったVというドイツ人女子大生と一緒に、鎌倉に日帰り旅行をしたことがある。天気は小雨だったがVは鶴岡八幡宮などを見てとても喜んでいた。

 

僕は実は言うと、15年ほど前からドイツ人女子大生とEメールを交換しています。今回は、2006年11月にそのメドヒェン(娘さん)と一緒に鎌倉に行った時の様子を書きます。これも、他のブログにかつて書いた記事です。
 
15年前からメールを交換しているメドヒェンの名前は、Vといい、ドイツのハレという町に住んでいる。ここは、ベルリンからICE(日本でいうと新幹線のような特急電車)で1時間ちょっとで着き、ライプツィッヒに近くて旧東ドイツ地区だ。写真上がVの顔写真。
 
2006年7月に、一度、僕が彼女の住む街ハレに行って、旧市街で待ち合わせして会って色々と話をした。彼女は大の相撲ファンなので、当時は「将来は日本に住んで相撲のジャーナリストか研究家になりたい」と言っていた。でも、今も彼女とはフェイスブックで繋がっているが、首都圏でドイツ語教師をしているようである。「相撲専門のジャーナリストというのは、元力士か日本人のスポーツ記者がなるものであって、どんなに勉強しても、外国人女性がなるのは難しいと思うよ」などと、かつてアドバイスしたこともあるが、彼女は当時はまだ若かったので、自分の夢を追い続けたいようだった。
 
 
それで、Vと鎌倉に行った時のことについて書く。2006年11月当時は、彼女は東京都心にあるドイツレストランでKellnerin(ケルナリン;ウエイトレスのこと)をしていた。彼女は2006年9月から次の年の7月まで東京で生活していたのだった。
 
Vは大の大の相撲ファンなので、両国国技館の近くの安いアパートに滞在していたので、両国駅前で待ち合わせをした。約4ヶ月ぶりの再会を彼女は本当に喜んでくれた。彼女の故郷、ハレでも会っているので、故郷を知っている日本人と会えたのが嬉しかったのだろう。
「あなたはハレではヨーロッパ人みたいに見えたけど、日本ではやはり日本人らしく見えるわ。(意味不明な言葉?)また会えて本当に嬉しいわ」
と、ニコニコ笑いながら肩を叩いて言った。

E-メールで事前に「鎌倉に行こう」と決めていて、東京駅から横須賀線に乗って鎌倉に行った。Vは都心のドイツ料理店でKellnerin(ケルナリン;ウエイトレスのこと)のバイトをしていたが、相撲を見ることを目的として日本に来ていたので、バイトで儲けた金は生活費と相撲観戦に使っていた。だから、鎌倉までの往復の切符は自分が買った。言うなれば、”ミツグ君”だ。(苦笑)

鎌倉に着いてから、鶴岡八幡宮、源頼朝の墓、穴場の佐助稲荷神社と歩いて回って見て、午後1時頃に鎌倉駅に戻ってきた。駅で昼食を食べてから長谷まで江ノ電で行き、大仏を見る予定にしてたがVが急に、
「十両が見たい」
と鎌倉駅で言い出したので、予定を早めて帰ることにした。この日はあいにく、とても寒く、とうてい観光日和ではなかったので、まあ、仕方がなかっただろう。

帰りの電車の中で、
[Hat Kamakura dir gefallen?](鎌倉は気に入ったか?)
と聞いたら、
[Das war leider Scheissewetter. Aber Kamakura war sehr schoen](残念ながら最悪のクソ天気だったけど、鎌倉は美しかった)
と笑って言った。

 

Vは鶴岡八幡宮で「愛のお守り」が欲しいと言った。「縁結び」ではなくて、「私がそのお守りを持っていると、世界の孤独な人の心が愛で満たされるお守りがほしい」と言った。ちょっと変わった発想だと思った。



少し面白かったのは、八幡宮でお守りを買おうとした時に、彼女は
[Ich will Omamori fuer Liebe](愛の御守りが欲しい)
と言い出したことだった。
「だったら、縁結びか幸運の御守りを買ったら?」
「違う!そうじゃなくて、愛の為の御守り。私はもう十分に幸せだから神社の御守りはいらないけど、私がその御守りを持っていると、全世界の不幸な人たちの心が愛で満たされる御守りが欲しい」
「なんかよくわからんが、幸運と世界平和の2つを買えばいいだろ」
ということで、幸運と世界平和の御守りで妥協したのだった。でも、Vはしつこく

「これが愛のお守りなの?」

と言って、買う寸前まで質問してきた。なんだか日本と欧米の違いが、神社の御守りにもあるなと感じた。(笑)

両国に帰って来てから一度別れて、その後、午後7時から駅の近くのファミレスで夕飯を食べた。彼女は先にも書いたように、相撲見物に全てを捧げているので、休日に渋谷、新宿などに遊びに行くこともないけど、それでも東京での生活がとても楽しいそうだ。

それにしても、38才の小柄な日本人のオッサンと、21才で身長が170センチ以上の金髪ドイツ人娘(2006年当時の2人の年齢)が腕を組んで歩いていたのだから、周りの人には奇妙に映っただろう。実際、鎌倉駅の改札にいた駅員など、振り返る人が何人かいた。下の写真が鎌倉の鶴岡八幡宮でVに撮影してもらった僕の写真。残念だが、Vは写真を撮られるのが嫌だったので彼女の写真はない。(苦笑)

 

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Vが好きな相撲力士は琴光喜と武双山であり、日本映画では勝新太郎の映画が大好きで、一番好きな作品は「新座頭市・破れ!唐人剣」。「座頭市シリーズ」は知ってるが、このマイナーな作品は映画好きな僕も聞いたことがなかった。


彼女についてもう少し詳しく書くと、Vは相撲力士でも琴欧洲、把瑠都のような白人顔が嫌いで、琴光喜、引退した武双山のようなモンゴリアン顔が大好きだった。いかにも東洋人という顔が好みのようだった。

 

また、Vは2007年夏にドイツに帰った後にしばらくの間、アメブロにブログ記事を書いていて、当時はアメブロのユーザーがすごく多かったので、僕も彼女と同様にアメブロに記事を書いていた。Vは「私はなるべく日本語でブログ記事を書くから、間違ったところがあったら直してくれない?」と僕に頼んできたのだった。

 

それで、Vのアメブロの自己紹介を見たら、すごく天然ボケっぽいことが書いてあった。

 

好きな俳優 勝新太郎

好きな映画 「新座頭市・破れ!唐人剣」

 

これを見た時に僕は死ぬほど爆笑した。それですぐに英語でメッセージを送った。

「勝新太郎さんは確かに立派な男優だったけど、もう10年ほど前に亡くなったんだぞ。それに、一度海外から戻ってきた時に、空港の検査で覚せい剤所持で捕まったことがあった。それで、パンツの中から覚せい剤が出てきた時に、『いつの間にパンツの中に入っていたのだろうか?思い出せない』という言い訳をして、日本人は呆れたんだぞ。

 

それから、『新座頭市・破れ!唐人剣』なんていうマイナー映画をどこで見たんだ?俺も『座頭市シリーズ』は知ってるけど、そんなマイナーな映画は見たことがないし聞いたこともない。君のプロフィールを見て初めて知った。君のような日本学を勉強しているドイツ人女子大生なら、『七人の侍』『世界の中心で、愛を叫ぶ』とか、宮崎駿のアニメ映画が好きではないのか?」

 

Vの答えはこうだった。

「私はお父さんが大好きだから、身長180以上で太っている父に似ている日本人男優を探したら、勝新太郎さんが一番似ていた。『新座頭市・破れ!唐人剣』はドイツのテレビで放送していたのを見て、それで好きになった。もちろん、黒澤監督の映画、アニメ映画も見たけど、勝新太郎の『座頭市シリーズ』が一番大好き」

 

その後、2011年の東日本大震災の頃まではお互いの安否を確認したりしてアメブロでメッセージを交換していたが、その後、Vも東京に移り住んで色々と忙しくなったようなので、アメブロに何も書かなくなったので連絡が途絶えた。首都圏でドイツ語教師として働いていて、今でも相撲が大好きなようだが相撲界もスキャンダルが多いので、今はどういう心境なのかはよくわからない。

 

 

 

以上、今日はドイツ人のメル友の女子大生と一緒に、2006年11月に鎌倉に行った時のことについて記事に書きました。 やはり、僕よりも身長が10センチ近く高い金髪女性と一緒に歩いてると、鎌倉でも東京でもかなり目立ったようでした。(苦笑)