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まとめ((10)ドイツの意外な事実(2)

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今、ドイツでは洪水で大変な損害が出ているが、ドイツでは洪水は防ぎようがない自然災害である。ドイツでは日本のような台風、地震という自然災害はないが、 洪水は1年に1度は起こる災害である。

 

 

今日も前の記事と同じように過去のはてなブログの記事の中から、ドイツの意外な事実についてまとめる記事を書いて紹介しようと思います。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

今はドイツで大洪水があって多くの死者と行方不明者が出ていると報道されていて、ドイツのメルケル首相も被災地を視察して回っていて大変な事態である。ここに紹介擦る記事では、「ドイツでは洪水はよくある災害で防ぐことはできない」という事実について書いている。写真上はドイツ南西部のパッサウで洪水になった時の様子で、ドナウ川下りの観光船が市内を漂ってしまっている。

 

ドイツはライン川、ドナウ川、エルベ川というふうに国際河川の大河が多いので、ドイツの川には高い堤防はない。ドイツ国内のライン川、ドナウ川の上流地区で高い堤防を作ってしまうと下流ではもっともっと高い堤防を作らないと大洪水になるので、大河の上流では高い堤防は作れないのである。だから、長雨が続いて洪水、土砂崩れが起こるとそれを防ぐ方法はほとんどない。ドイツでは高級住宅というのは、川からなるべく離れた高台に建ってる。川の付近の住宅は値段が安いけど、洪水のリスクはかなり高いというわけである

 

ドイツで洪水という自然災害を防ぐことが不可能で、なるべく被害を低く抑えることに徹しているというのは、日本では地震と台風という自然災害はは防ぎようがないのと全く同じだろう。

 

 

オリンピックとパラリンピック開会式の音楽を担当する小山田が過去にひどいいじめをしていたことが雑誌のインタビューで明らかになったが、ドイツでは日本のようないじめは少ないものの、移民の子供が全国で増えすぎてドイツ語がわからない生徒が多いので、学校も対応に困ってるという事情がある。

 

 

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今は東京オリンピックとパラリンピック開会式の音楽を作曲する小山田圭吾が、過去に胸糞が悪くなるようないじめを雑誌に「武勇伝」として語っていたことが問題視されており、「こんな人が、オリンピックとパラリンピック開会式の音楽を担当するのはふさわしくない。特に小山田は学生時代に知的障害者をひどくいじめていたというから、パラリンピック開会式の音楽を担当するのはおかしい」という批判が出ている。僕も父が銀行員で転勤が多かったのでいつも友達が少なくて、中学生までは学校でのいじめを恐れていたので、この問題には関心がある。

 

ここに紹介する記事では、ドイツの学校では日本の学校のような不登校、自殺まで追い込むような悪質ないじめは少ないのだが、一方で移民が多いドイツではドイツ語がしゃべれない移民の子供が公立学校に増えてるという問題がある。僕のドイツ人友達で2012年春まで東北大学に勤務していたドイツ人男性と彼の妻は、長男が小学校に入った時に20人いる小学校のクラスに、ドイツ語がしゃべれる生徒が3人しかおらず、それで長男は「言葉が通じる友達が少ないから、学校に行きたくない」と言い出した。それで、仕方なく夫妻はもっとドイツ語がしゃべれるドイツ人が多い小学校を探して、移民が少ない田舎に引越したという。

 

ドイツ人医者の友達と彼の家族も、移民が少なくて安全に暮らせる町を探して、都会から田舎に引っ越したと言っていた。ドイツではこのように、都会は移民が増えてドイツ語をしゃべれる昔からドイツに住んでる純粋なドイツ人が減り、治安も悪くなっているので、純粋なドイツ人は治安のよい田舎に引っ越すという現象が起こっている。

 

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

ここに紹介する記事は、ドイツの学校での勉強と試験などについて書いたもの。ドイツでは基本的に入学が簡単で卒業が難しいので、日本のような一発勝負の大学受験はなくて、代わりに高卒資格を取るアビチュアーが重要な試験になる。12歳になると日本の中学生と同じように中等教育に進学するのだが、ドイツの中等教育は大学入学を目指すギムナジウムJ、日本の商業工業高校にあたるレアルシューレ、低辺学校にあたるハウプトシユーレに分かれる。ハウプトシューレに入った人は、大学に進学するのはほぼ絶望的になる。出る方が難しいからレアルシューレに進んだ人でも、途中でギムナジウムに移ることができる。

 

また、日本人は犯罪でも起こすかよほど勉強で失敗しない限り、15歳で中学を卒業して18歳で高校を卒業するが、ドイツの場合は単位制度だから単位が足りないと何年でも留年することになり、18歳でやっと中学校過程を卒業、22歳でやっと高校過程を卒業という人もいる。先生もあまり厳しく指導しないので、勉強は自分のペースでやるということになってる。もちろん。、大学入学試験がないから、有名大学に多くの合格者を出すという、日本のような私立公立の有名進学校という高校は存在しない。ドイツ人の友達に、「俺は仙台市内の公立進学校卒業なんだ」と言っても彼は首を傾げていて「進学校」という概念がわからないようだった。

 

 

以上、今日は「ドイツの意外な真実(2)」ということで、ドイツで防ぎようがない自然災害である洪水と学校事情について書きました。