- この記事では、コブレンツ国防技術博物館に展示されていた兵器を紹介する。この博物館はドイツ国内の軍事博物館ではアクセスが良い方であり、ライン川下りの拠点であるコブレンツ市にある。
- 米英連合軍はなかなかライン川が渡河できなかったが、アメリカ軍はレマゲンにあるルーデンドルフ鉄橋が無傷であることを発見して、1945年3月7日にこれを占領した。米軍はここでライン川を渡河してドイツ内部へと進撃した。
今日は今までに書いたブログ記事の中から、コブレンツ国防技術博物館に展示されていた兵器と、レマゲン鉄橋に行った時のことについて書いた記事をまとめて紹介します。コブレンツの軍事博物館は恐らくドイツの軍事博物館の中でもとてもアクセスが良い方であり、ライン川下りの観光都市として有名なコブレンツ市の中央部にあって、駅から徒歩30分ほどで行けます。でも、僕はタクシーで行きましたけど。写真上はコブレンツ軍事博物館に展示されている8輪重装甲無線車[Sd Kfz 232]です。
この記事では、コブレンツ国防技術博物館に展示されていた兵器を紹介する。この博物館はドイツ国内の軍事博物館ではアクセスが良い方であり、ライン川下りの拠点であるコブレンツ市にある。
deutschland-lab.hatenablog.com
この軍事博物館もムンスター戦車博物館のようにドイツ連邦軍の管理下にあり、「近現代におけるドイツと世界の軍事技術の発展の展示」が目的なので、世界各国の軍事技術の展示が許されている。だが、当然ながら「ヒトラーの私兵」とドイツ連邦政府が見なしている親衛隊の展示は許可されていない。
ここの軍事博物館の展示物は博物館の建物が狭いことから戦車、車両の展示は少ないが、大砲、機関銃、小火器類の展示物はとても多い。旧日本陸軍の銃の展示もあった。
deutschland-lab.hatenablog.com
コブレンツ国防技術博物館は広さがムンスター戦車博物館の半分以下なので、大きな戦車の展示は少なかった。しかも、展示されてる戦車は第二次世界大戦以後の戦車とエンジン部分だけの展示が多かったので、戦車が好きな人には向いてる軍事博物館ではない。それでも、第二次大戦の同盟国への礼儀なのか、日本軍の銃器も少数が展示されていた。ドイツ連邦軍の軍事博物館で旧日本軍の銃器を見物できたので、ちょっと感動した。
展示されていた旧日本軍の兵器は、「98式双連20ミリ高射機関砲」、「96式(99式)軽機関銃」、「99式旋回機銃」、「97式車載重機」などである。
米英連合軍はなかなかライン川が渡河できなかったが、アメリカ軍はレマゲンにあるルーデンドルフ鉄橋が無傷であることを発見して、1945年3月7日にこれを占領した。米軍はここでライン川を渡河してドイツ内部へと進撃した。
deutschland-lab.hatenablog.com
このブログ記事では、アメリカ軍が1945年3月初めにライン川を渡河したレマゲン鉄橋を訪れた時のことについて書いている。この戦いは「レマゲンの奇跡」として有名である。レマゲン鉄橋は今は橋の橋脚だけが廃墟として残っており、橋脚内部は「レマゲン平和博物館」になっている。
レマゲン鉄橋(当時の正式名称はルーデンドルフ鉄橋)の廃墟には、レマゲン鉄橋を渡ったアメリカ軍第9歩兵師団を讃える記念プレートが刻まれている。アメリカ人というのは「自分たちは正義」と思っている人が多いので、とにかく第二次大戦で戦場だった場所に記念碑を建てたり、刻んだりするのが好きである。このようなアメリカ軍の記念碑はオランダのナイメーヘンでも、ベルギーのバストーニュでも見た。(苦笑)。
以上、今日はドイツの有名な観光地であるライン川沿いにある観光都市のコブレンツにある軍事博物館と、レマゲンにある平和博物館を紹介する記事を書きました。ドイツに観光旅行をすると観光船でライン川下りを楽しむ人が多いと思いますが、コブレンツもレマゲンもライン川下りの観光船のルート上のあるので、その際に訪れることができます。