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NHKの「太平洋戦争80年」というドキュメント

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今は太平洋戦争開戦から80周年なので、NHKで当時の軍部と政府を批判するドキュメントをやっているが、軍部と政府の悪い点ばかりを集めた偏向した内容である。

 

 

今の時期は太平洋戦争開戦から80年なので、「太平洋戦争80年」というドキュメントをNHKで放送している。金曜日と土曜日に放送があったので、僕もこのドキュメントを見たがドキュメントの内容は完全に左寄りで、「日本はいかに勝てない戦争に突き進んだのか」という、いつもの戦後の戦争ドキュメントのお決まりの内容だった。

真珠湾攻撃の時に特殊潜航艇5隻が攻撃に参加して10人の乗組員がいて9人が戦死したが、酒巻少尉だけは「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓に反して捕虜になってしまったので、軍部は「真珠湾の9軍神」と発表して盛大に葬儀を行った。酒巻少尉の家族に対しては、「裏切り者」「卑怯者」という他国民からの嫌がらせが終戦までずーっと続いた。

真珠湾攻撃の時に海軍の報道部は、「戦艦アリゾナは特殊潜航艇の攻撃で沈んだことにしてほしい」と、真珠湾攻撃から帰還した淵田中佐に頼んだ。淵田が「アリゾナの横には給油艦が横付けされていたから、潜航艇の雷撃は無理だった」と証言すると、報道部の将校は不機嫌な顔をして去っていった。それでも新聞には、「アリゾナは潜航艇の雷撃で沈没」とでっち上げの発表をした。


 

戦前の軍隊が悪だったから軍隊は常に悪というのは詭弁である。戦後は日本には軍隊がないという弱点をつかれて、北朝鮮の工作員が日本国内でやりたい放題だった。さらに、今では中国軍が日本近海で挑発行動をしている。

 

 

こういうNHKのドキュメントは当時の軍部と政府の悪い面ばかり発表して、「戦争も軍隊も絶対悪」という印象を植え付けようとしている。こんなことをしているから、北朝鮮、中国が軍隊を動かして日本をバカにするような挑発行為をしても、「軍隊(今だと自衛隊)を動員して対抗するのは戦争になる可能性があり絶対悪だ。なんでも話し合いで解決しよう」という弱腰の外交しかできない。韓国の反日活動に対しても強気な態度に出れない。

こういう弱腰な平和外交しか日本ができないことをよく知っていたから、北朝鮮の工作員が日本国内に潜入してやりたい放題やっても、日本政府は何も有効な手を打つことができなかった。だから、横田めぐみさんを始めとする1000人近い拉致の疑いがある日本人が日本から消えても、日本政府は小泉首相が2002年に北朝鮮を訪問して平壌宣言で北朝鮮政府に拉致を認めさせるまで、日本政府は平和外交しかできなかった。


だいたい、満州事変から日中戦争、太平洋戦争へと至る日本政府と軍部が間違っていた。特に軍部の横暴がひどかったから、軍隊は常に絶対悪だという詭弁は全く間違っている。戦後、のうのうと北朝鮮の工作員が万景峰号に乗船して来日して日本国内で日本人拉致を行えたのは、軍隊がなかったからである。自衛隊はあったが「太平洋戦争の失敗から軍隊はいらない」という左翼論者と政治家の妨害でロクな活動はできなかった。軍隊は満州事変から太平洋戦争のように使い方を間違えば暴走するが、上手く使えば国民を守るための軍事組織になれるのだ。

だから、太平洋戦争、第二次大戦の敗戦の教訓から軍隊保持をやめようという意見は間違っている。第二次大戦時の日本の何が悪かったのかと言うと、戦争行為が悪かったのではなくて、戦前の外交政策の失敗でアメリカ、イギリスを敵に回してヒトラーの率いるナチスドイツと同盟したのが失敗だった。今はアメリカ、イギリスと同盟しているので、中国、北朝鮮という共産主義国を敵に回していても日本の方が有利である。日本が学ぶべきなのは戦争は絶対悪という教訓ではなくて、いかにアメリカ、イギリスを敵に回さない外交をするかということだ。アメリカは世界で唯一自給自足ができる超大国であり、イギリスはかつては「日の沈まない帝国」と言われて、今でもオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどと「イギリス連邦」を形成している大国だから、この2国を敵に回して戦争をしても勝てるはずはないのである。実際に日露戦争と第一次大戦では米英と同盟していたので、日本は戦勝国になることができた。


下がNHKの「太平洋戦争80年」のリンク。完全に左寄りの内容なので、「ふ~ん、80年も前にそんなこともあったのか。でも、今は北朝鮮と中国の脅威の方がはるかに重要だから、太平洋戦争はもう明治維新とかとあまり変わらないな」という気持ちで見るべきだ。特に高齢者は見るだろうけど、若い世代にはあまり関係はない。こんな左巻きの番組ばかり作ってるから、「犬HK解体」などという右翼がたくさん出てくる。

 

www6.nhk.or.jp

 

 

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日本現代史の専門家が、「メディアは日本を戦争に導いた」という本を書いている。マスコミは部数拡大のために、戦争を煽る記事を書いたというのは事実である。

 

 

マスコミは満州事変、日中戦争、太平洋戦争と軍が快進撃を続けてることばかり報道していたけど、当のマスコミは、例えば朝日新聞などはホームページで戦後80年の特集を組んで、「日中戦争の頃から軍部の報道統制によって、軍が発表することしか報道できなくなった」という言い訳をしている。

でも、今はネットがあるので「マスコミの戦争責任」「情報局」などのウィキペディアの説明を読むとマスコミもけっこう進んで協力したことがわかるし、「戦争とマスコミ」の検索ワードで検索をしても、マスコミにも戦争責任があることがよくわかる。マスコミは政府と軍部に報道統制をされた被害者だなどという言い訳は、今では誰も信じないだろう。写真上は「そして、メディアは日本を戦争に導いた」という、半藤一利と保坂正康という2人の日本現代史の専門家が書いた本。「軍部に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞」という、当時の本当のマスコミの姿が描かれている。