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映画「博士の異常な愛情」のようになりつつあるのか?

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ロシアのプーチン大統領は既に70歳であり、ロシア人男性の平均寿命を越えてる。実際にプーチンに会ったことのある日米の政治家が、「今のプーチンは明らかに精神状態が不安定だ」と述べている。

 

 

今日もまた暗い話題ですが、ウクライナでの戦争についての記事を書きます。なぜなら、今、世界中が関心があるのがこの戦争であり、下手をすると核戦争が起こって地球が滅んでしまうかもしれないからです。ロシア側は真剣にウクライナに対して戦術核の使用を考えており、そんなことが本当に起こればその後はどうなるかわからないからです。

 

www.jiji.com

 

上に書いてあるようなニュースは数日前からネットに掲載されているし、テレビニュースでも流れているから知っている人が多いと思うが、「プーチン大統領精神病説」というものである。確かに、ロシア人男性の平均寿命は69歳であり、プーチンは既に70歳だからプーチンはもう死んでいてもおかしくない年齢である。だから、既に大統領として職務を実行する年齢の限界を過ぎでしまっているので、大統領職を引退する前に自分のやりたいことを全部やってしまおうというような、今回のウクライナ戦争はそんな自暴自棄なやり方に見える。そして、日本の国会議員の片山さつきなどもプーチンに何度か会ったことがあるが、最後に会った2016年12月に来日した時に比べると、明らかに目つき顔つきがおかしいと取材に対して言っている。

 

 

狂った政治家と軍人たちが核戦争を起こすかもしれないという今の状況を見て、「博士の異常な愛情」というハリウッド映画を思い出した。この映画では狂ったアメリカ軍の将軍がソ連に向けて核爆弾を搭載した爆撃機を飛ばす命令を出して、それを止めるために米ソ首脳が悪戦苦闘する。

 

 

プーチン大統領の精神状態が不安定であり、そんなほぼ独裁者の政治家の狂った政策で戦争が起こってしまい、ロシアとアメリカが激しく対立して最後には核戦争が起こって地球が滅びてしまう。このシナリオを聞いて映画マニアなら思い出す名作映画があると思う。そう、1964年に封切られたスタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情。または如何にして私は心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」である。上がその映画のポスター。

 

この映画では「反共産主義ソ連」の妄想が強まり狂ったアメリカ軍の軍人が、米空軍の戦略爆撃機B52の編隊をソ連軍の基地へと飛行させてしまい、米ソの首脳が電話会談をして何とか核戦争の危機を回避しようとするのだが、同じく「反共産主義ソ連」の考えに偏った将校が搭乗する1機のB52爆撃機ソ連軍の核兵器基地を水爆で爆撃してしまう。ソ連側は自動的にアメリカの攻撃に対する報復として、地球を破滅させる量の核ミサイルを飛ばす装置を準備していたので核戦争で世界は滅んでしまう。ラストで核戦争回避のため、国防省の地下室に集まって会議をしていたアメリカ政府の政治家と軍人たちは、「人類復活のために、優秀な男と美しい女性を優先して核シェルターに避難させよう」という避難計画を決定する。

 

この映画の冒頭には「映画はフィクションであり、現実には起こりえない」という解説が流れて、あくまでもブラックユーモア映画だということになってるが、今のウクライナ状況を見ると「現実には起こりえない」という解説は嘘だということがわかる。確かに、狂ったアメリカ空軍の将軍が核戦争を起こしたのではなくて、年老いて狂ったロシア大統領が核戦争開始へと事態を進めてしまったのだが、いずれにせよ、核戦争の一歩手前まで人類が来てしまったことに間違いはない。

 

 

この映画以外にも核戦争を警告している映画はたくさんあり、少なくともアメリカ人はそれらの映画は見ているはずだが、あまり役に立たなかったようだ。もし、アメリカの今の大統領がトランプのような乱暴な人だったら核戦争になってたかもしれない。

 

 

この映画以外にも、「渚にて」「未知への飛行」「猿の惑星」などの核戦争を警告する映画は、1950年代後半の白黒映画時代からたくさん作られてきた。アメリカの政治家あたちは、ハリウッド映画を定期的にホワイトハウスで視聴する機会があるのでこういう核戦争を描いた映画を見たことがあると思うが、ロシア側の政治家は核戦争を描いた映画は見たことがないのかもしれない。だいたい、戦後のロシアの戦争映画というと「いかにソ連軍は勇敢に戦ってナチスドイツ軍を撃退したか。ソ連邦に栄光あれ」みたいな映画が多いから、核戦争の恐怖などあまり考慮してないのかもしれない。

 

だが、一方でアメリカの前大統領のトランプは「中国の国旗をつけた爆撃機でロシア爆撃するべきだ」などと、本気かジョークがわからないことをツイッターに書いているから、もし、トランプ大統領が再選されていてウクライナ戦争に対応していたら、世界は今頃どうなっていたのかわかったものではない。だから、民主党のバイデン大統領が今のアメリカ大統領で本当によかったと思っている。いずれにせよ、アメリカとロシアの保有する大量の核兵器に怯えて生活しないといけない地球上の人類は本当に不幸である。