Deutschland-Lab

Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

プーチンのロシアを支持する国とは?

f:id:novaluewriter:20220315022634j:plain

 

 

 

 

プーチン大統領のロシアを支持する国は中国、ベトナムなどの共産主義国以外に、ロシアから武器援助を受けているアラブ諸国などがあげられる。

 

 

今、ウクライナで行われてるロシア軍対ウクライナ軍の戦争では日本ではロシア側が悪役というイメージが強くて、ウクライナを支援する国が世界中に圧倒的に多いように思えるが、プーチンの率いるロシア軍を支援する国もある。僕がYOUTUBEのロシア国歌だとかロシア寄りの動画サイトで見つけたロシアを支持する国を挙げていくことにする。

 

まず、ロシアと同盟しているベラルーシを除けば真っ先に思い浮かぶのが、ロシア寄りの中立国である中国だろう。中国には14億の人口があり最近は経済力も先進国に近づいているので、ソ連ゴルバチョフが現れて「ペレストロイカ」を始める前は多少の政策の違いと国境紛争があった以外は、旧ソ連と中国は同じ共産主義国のパートナーだった。ベトナム戦争北ベトナムアメリカに勝てたのもソ連~中国~ベトナムに至るホーチミンルートがあったお陰である。アジアでは北朝鮮ベトナムも同じような理由でロシアを支持している。

 

それ以外にロシアを支持する国は、やはり、アメリカ、イギリスの武器援助を受けているイスラエルと中東で対立しているイスラム教のアラブ諸国である。「アラブの春」があって多くの国は一応は民主化されているが、しかし、まだユダヤ人国家のイスラエルとの戦争が続ていて反米英感情は強いので、イランを含むアラブ諸国は「敵の敵は味方」ということでロシアを支持している。イランとシリアは反米だから当然ながらロシア支持だが、それ以外にもIS(イスラム国)、アフガニスタンタリバン政権などもロシアを支持してる。

 

 

アジア、アフリカ、南米の発展途上国の一部もロシアを支持してる。彼らにとってはウクライナ戦争はあまり関係がなくて、かつて彼らを植民地にしていた欧米諸国に対する反感が強いから。

 

 

さらにYOUTUBEFACEBOOKなどのサイトで外国人の書き込みを見てみると、多くの発展途上国の人たちはロシアを支持している。理由はウクライナを支持してるのは、アメリカ、ヨーロッパ諸国、日本、韓国、オーストラリア、カナダという先進国が多い。それで、いつも先進国の言いなりの発展途上国は、先進国がウクライナでの戦争で苦しんでいる様子を見て恐らく溜飲を下げているのだろう。ただし、多くの発展途上国は政府はウクライナNATO(欧米諸国の軍事同盟)寄りという立場を表明しているが、国民の中には先進国政府が苦しんでる様子を見て喜んでる人もいるという状態。特に中南米では反米国のキューバベネズエラボリビアなどは政府もロシア寄りである。

 

アジア、アフリカ、南米の貧しい発展途上国の国民の中にはロシアを支持する人が何人かいるのだが、一つの大きな理由は仮にロシア対ウクライナの戦争にNATO軍が積極的に介入するようになって核戦争になったとしても、アジア、アフリカ、南米の発展途上国にとっては関係ないことがあるだろう。ウクライナ戦争が長引いてロシア軍対NATO軍の核戦争が起こり、それに中国までもが参戦するという第3次世界大戦になっても、発展途上国は核戦争とはほぼ無縁である。日本を含む北半球の先進国は核戦争に巻き込まれて多くの被害が出るだろうけど、南半球の諸国は核爆弾を持ってないし目標になるような軍隊の基地もないので、核戦争とは関係なく生き延びることができるだろう。これは、1959年に封切られた「渚にて」というハリウッド映画でも、北半球は核戦争で放射能に汚染されて人類は滅亡したが、南半球はまだ放射能に汚染されてないので、生き残った人類はオーストラリアで生活しているという描写でもわかる。

 

 

第一次第二次世界大戦ともに主に北半球で行われているので、南半球諸国にとってはウクライナで戦争が起こっても「またか」くらいにしか思ってないようだ。それに、ロシアが核爆弾を使っても南半球には影響はないので興味がないようだ。

 

 

 

また、第一次大戦も第二次大戦も主な交戦国は北半球の国家ばかりであり、南半球では大きな戦いはあまり起こってない。せいぜい、日本海軍とドイツ海軍の軍艦が数回オーストラリアとインドとアフリカにある連合軍基地を攻撃したくらいである。だから、南半球の発展途上国の人たちは今のウクライナ戦争のニュースを聞いても、「また、北半球の先進国の連中が派手に戦争をしている。いい加減にしてほしい」などと思ってるかもしれない。(苦笑)