Deutschland-Lab

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プーチンは広島と長崎の原爆をよく知っている

 

 

 

 

まだウクライナ戦争が泥沼状態なので、今日もこれに関するブログ記事を書こうと思う。ウクライナ戦争はまだどのように終わるのかよくわからない。

 

 

プーチンは大統領になる前にソ連時代にKGB職員をしていたので、「アメリカ帝国主義者はこんな残酷なことをした」という教育を受けてるので、当然、広島長崎への原爆投下がどれほど残酷だったかをよく知ってるだろう。

 

 

広島の原爆資料館の訪問者が感想を書くノートブックに、「『核戦争を始める準備がある』と言っているプーチンは、是非この原爆資料館に来て原爆がいかに残酷であるかを知ってほしい」という書き込みがよく書いてあるそうだが、僕が思うにはプーチンは既に広島と長崎への原爆投下がどれだけ悲惨かをよく知っていると思う。なぜなら、彼はソ連崩壊前はKGBの職員であり、東ドイツに駐在していたからである。KGBソ連諜報機関であり、ソ連政府の職員に対しては「帝国主義者アメリカはこれだけ残酷なことを行った」という教育がなされていて、その仲に当然ながらアメリカ軍による広島と長崎への原爆投下も含まれているはずだからである。

 

 

旧東ドイツ地区のドレスデンにある旧ソ連旧東ドイツ政府が建てた軍事博物館には、大やけどを負った被爆者の写真が展示されていた。これは、アメリカがいかに残酷であるかを国民に教育するための展示だった。

 

 

僕がこの事実に気づいたのは、2006年7月に旧東ドイツ地区にあるドレスデンの軍事博物館を訪れた時のことである。ドレスデンの軍事博物館は旧東ドイツ政府とソ連が作っており、中の展示物も東ドイツ政府とソ連が選んで決めていた。だから、ソ連軍と東ドイツ軍の展示物が多かったのであるが、とても意外だったのは広島と長崎への原爆投下がかなり詳しく説明されていて、さらに、大やけどを負った被爆者の写真が2枚ほど展示されたいたのである。普通、海外の博物館での原爆関連の展示というと破壊された建物とキノコ雲が展示されているぐらいで、被爆者の写真は見たものに与えるショックが大きすぎるので展示されていないことが多い。でも、旧共産主義東ドイツソ連が建てたドレスデン軍事博物館では、恐らく、「アメリカ帝国主義者はこんなに残酷である」という教育をするために、敢えて見たものにショックを与える被爆者の写真を展示しているのだろう。このような展示は、同じく旧東ドイツ地区にあるベルリンのドイツ歴史博物館でもあった。ドイツでは「原爆投下はホロコーストと同じような戦争犯罪である」という歴史教育がなされているので、やはり、ショックが大きい被爆者の写真を展示しているのだろう。

 

旧ソ連東ドイツ地区では、「アメリカ帝国主義者はかくも残酷な原爆投下を行った。資本主義の帝国主義者はこんなに残酷だから、みんなが平等で幸福な生活が出来る共産主義国の方が優れているのだ」という教育がなされていたのである。だから、当然、KGBの職員だったプーチンも広島長崎への原爆投下がどれだけ破壊をして、どのような影響をその後に及ぼしたかはよく知っているはずである。さらに旧ソ連と中国では、「日本人は原爆を2発も投下されたのに、なぜか戦後はアメリカ帝国主義者と軍事同盟を結んでアメリカと同じ資本主義国になって、アメリカ文化を享有する堕落した国になってしまっている。共産主義国は日本を洗脳から救わないといけない」という教育もなされていたようだ。今でも中国は「日本はアメリカと戦争をして負けたのにアメリカの子分になっているのはおかしい。中国は日本をアメリカの洗脳から救わないといけない」という教育をしていて、日本共産党員の中にはこの教育を信じてる人もいる。

 

 

プーチン大統領もロシア政府と軍の高官も、広島長崎への原爆攻撃の残酷さを知っているのだが、それでも祖国ロシアを守るためには何でもするつもりだろう。人間はそこまで残酷なことができるようだ。

 

 

最後にまとめると、プーチン大統領は広島長崎への原爆投下を知り尽くしているのだが、それでも、ウクライナ戦争がロシアにとって泥沼状態が続いてロシアが苦境に陥った場合には、ウクライナか西ヨーロッパのNATO国家に対して核攻撃をする恐れがある。「そこまで残酷なことをするのだろうか?」と疑問を抱く人もいるだろうが、北朝鮮横田めぐみさんを始めとする1000人近い日本人の拉致を認めた時も、「まさか、戦後は平和国家だった日本国内でそんな残酷なことが行われていたなんて!」と驚いた日本人も多かったと思うので、人間はたまにとんでもない残酷なことを行うものである。特に今のロシア、中国、北朝鮮のような共産主義独裁国家では、残酷な政策は政府のトップだけの判断で行われる。