ロシアが核戦争を始めそうな時に他のニュースを報道してる

この僕が書いてるブログ記事のタイトルには恐らくみなさんも同意見だと思います。

ウクライナ戦争が始まってから約３か月が経ったが、最近の報道番組ではウクライナ戦争以外のニュースにかなり長い時間を割いている。それでも、ウクライナ戦争は危険な状態が続いている。

ウクライナで戦争が行われており、ひょっとしたら苦戦を続けるロシア軍を指揮するプーチン大統領が核戦争を始めるかもしれない時に、山口県阿武町で４６００万円間違って振り込まれた事件とか、知床半島え遊覧船が沈没してその船を引き揚げるニュースとか、あまり重要ではないニュースを各テレビ局はけっこう長い時間を割いて報道している。もちろん、沈んだ遊覧船の犠牲者、遺族、その他の関係者、山口県阿武町の住民にとってはこれらのニュースも重要だろうけど、多くの日本人にとってはあまり関係ないのでウクライナ戦争ほどに重要ではない。重要度の順位をつけるならやはりウクライナ戦争が一番上にくるから多くの日本国民はウクライナ戦争関連のニュースを見たいだろうけど、なぜか、ニュース、昼のワイドショーでもウクライナ戦争以外のニュースをけっこう長々と報道している。まるで、ウクライナ戦争はどうでもいいような雰囲気させある。

ウクライナ戦争はロシア軍の動きが鈍くなって膠着状態になってるので、以前に比べると報道番組でも時間を短縮して伝えられている。

ウクライナ戦争が始まってから１か月ほどの間は、どこのニュース番組でもワイドショーでも、第３次世界大戦に発展するかもしれないウクライナ戦争のニュースをかなり時間を割いて真っ先に伝えていたのに、なんで今はウクライナ戦争の優先順位が下がってしまったのか？これには多くの原因が考えられるが、一つの原因は恐らくロシア軍の補給が続いてなくてウクライナ戦争が膠着状態になって、両軍の動きが少なくなってきたからだろう。戦争が始まった２月末の頃にはロシア軍が北、東、南の３方向から侵略して１か月以内にウクライナ全土を占領しそうな動きだったが、ウクライナ側の激しい抵抗とＮＡＴＯを中心とする西側諸国からの援助を受けて、ウクライナ側の方が今はロシア軍を押し戻そうな感じになりつつあるので、ウクライナ戦争の報道が少なくなったのだと思う。でも、こういうロシア側が窮地に追い詰められた時こそ、プーチン大統領が核戦争を指示する危険性がある。

ウクライナ戦争とロシア政府の動きというのは限られた専門家しか解説ができないから、芸能人、自称評論家には解説できない。特に軍事専門家を番組に呼べない場合はウクライナ戦争を詳しく伝えることはできない。

もう一つの理由は、ウクライナ戦争の専門家があまり日本にはおらず、ウクライナ、ロシア問題を解説できる人が少ないことが挙げられる。元々、ずーっと日本は戦後は一国平和主義でやってきたから軍事問題の専門家が少なくて、さらに、ロシア軍と東ヨーロッパの軍事情勢に詳しい人となるともっと数が限られてくる。昼間にやってる「ミヤネ屋」などのワイドショーでは芸能人、自称評論家などがコメンテーターをしてるが、ウクライナ戦争は高度な知識を持つ専門家でないと解説とか意見することができないので、結局、登場するウクライナ戦争の専門家はいつも同じ人になる。そういう人たちを番組に呼べない場合は仕方がないから、誰でもコメントできるような遊覧船沈没、４６００万円振り込みのニュースをメインにするしかない。だから、ウクライナ戦争以外のニュースを長い時間やっている。これは、戦後に日本が軍事学の専門家をあまり養成しなかったツケが回ってきている。

やはり挙げられる理由はコロナ禍、毎日の生活だけでも大変なのに、多くの国民はウクライナ戦争の暗いニュースを聞きたくないという気持ちがあるのだろう。これはベトナム戦争がテレビで伝えられた頃からある心理だ。

そして、最後に挙げられる理由はこれは１９６０年代後半のベトナム戦争の時にもあったどうだが、「テレビで暗い戦争のニュースなど流すな。とても見てられない」と言って戦争のニュースを見たがらない視聴者がかなり多いということ。これは、僕のような軍事マニアで戦争映画と第二次大戦のドキュメント番組をよく見てる人間に言わせれば、単なる現実逃避をしてる臆病者でモラルの低い連中だ。こういう人間がいくら現実逃避をしてウクライナ戦争のニュースを見ないようにしても、ロシアのプーチン大統領が核戦争を始める可能性は今ではいつでもあり得るので、残念ながらニュースを見なくても核戦争の脅威は絶対に消えない。でも、まあ心理的には特に女性の場合は、「毎日の生活でも生活費の切り詰めとかコロナ蔓延とかぎりぎりで大変なのに、その上にウクライナ戦争なんていう暗くて残酷なニュースなんて聞きたくない」という心理はわかるけど。でも、ウクライナでは戦争があって多くの市民が死んでるし核戦争の脅威もあるから、精子的に耐えられなくても１日に１度くらいはウクライナ戦争のニュースは見るべきだろう。