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広島に住んでいた時に宮島に何度も行った

 

 

 

僕の父は全国に支店がある大手銀行に勤務していたが、僕が小学校3年から5年の時は広島に住んでいた。だから、厳島神社と宮島周辺には小学校の遠足も含めて何度も遊びに行った。

 

 

今日は久しぶりに、また僕が子供だった時の思い出について書こうと思う。僕の両親は東北の宮城県出身なのだが、父が東北大学を出て大手銀行に入ったので、僕が中学生になるまでは父の転勤に伴って家族は日本各地に住んだことは何度も書いた。それで、僕が小学校3年生の6月から小学校5年生の1月までは、父は銀行の広島支店に勤務していたので広島市西部に住んだ。広島に行ったことがある人ならわかると思うが、己斐の近くである。広島電鉄では己斐駅なのだが、JR西日本の駅名は西広島である。これは、JR西日本の駅名は大阪だけど、私鉄では梅田と呼んでいるのと全く同じである。

 

それで、広島にある世界遺産(ただし、僕が広島に住んだ昭和時代はまだ世界遺産はなかったが)といえば原爆ドームと宮島なので、当然ながら家族は広島に住むとまず宮島に行った。初めて宮島に家族で行った時のことはよく覚えてないが、宮島口港から宮島に着くと島内に鹿がたくさんいたのには驚いた。鹿はかわいかったが、やはり鹿は動物の本能が強くて小さな子供が鹿せんべえを持っているとすぐに襲い掛かってくるので、まだ小学3年生だった僕にとってはけっこう怖かった。小学1年生だった妹などは逃げ回ってばかりいた。

 

 

 

厳島神社は行ったことがある人なら知ってると思うが、潮の干潮時と満潮時の差をよく利用した造りになっていて、干潮時には神殿も鳥居も砂浜の上に建つが、満潮時には海の中に浮いてるように見える。

 

 

それで、宮島の厳島神社に行ったことがある人ならわかると思うが、小学3年生の僕にも厳島神社はよく出来てるとすぐにわかった。この神社は遠浅海岸の干潮と満潮時の水位の差をよく考えて建てられており、満潮の時は神社の神殿まで海水が来るが、干潮の時には神殿から離れて立つ大鳥居の下が歩けるくらいまで潮が引く。だから、神社に着いた時に大鳥居の下を歩いて対岸まで行くことが出来ても、数時間後には満潮になって大鳥居は海中にあるので近づくことが出来ないのである。だから帰りは神殿の拝観料を払って神殿の中を歩かないと帰れないようになってる。非常によくできた神社だと思った。僕が今までに訪れた日本の神社の中では、一番お気に入りで面白い神社だった。平清盛の命令して建てた神社だが、清盛はとても頭が良いと思う。上の写真は2枚とも干潮時だから大鳥居の下まで歩いていくことができて、神殿も砂浜の上に建ってるが、これが約2時間後に満潮時になると大鳥居は海の中に建ち、神殿も海の上に浮いてるように建つ。このブログの厳島神社の写真は、花火の写真以外は2011年11月に撮影したものである。

 

宮島では50年ほど前から8月に「水中花火大会」が行われていたが、5万人もの客が海岸に集まり、個人所有の船で海上に来る客までいるので、客の安全を確保できないという理由で2019年を最期に花火大会は廃止になった。

 

 

それで、宮島には小学校の遠足でも行ったことがあるが、小学校5年の夏休みに宮島水中花火大会を家族で見に行った記憶がある。上の写真が宮島の花火の様子だが、宮島水中花火大会はコロナで2020年から行われていないが、既に廃止になることが決まってる。理由はなるべく良い位置で水中花火大会を見ようと、私有のヨット、プレジャーボートで宮島沖に押し掛ける人が多く、また海岸で見る人も多いので見物客の中に毎回海に転落する客が出るので、客の安全が確保できないので約50年の歴史に幕を下ろすことが決まったという。確かに僕が家族と宮島の花火を見た時も、宮島から宮島口に向かうフェリーは花火大会が行われている舷側に大きく傾いていて、転覆しそうな感じだった。これは、やはり客はみんな花火を見たいので一方の舷側に集まったからである。確かに花火大会はきれいだったが、子供心にも「こんなに大勢の客で混雑するのでは、死人が出るのでは?」と思った。

 

 

それから、広島に住んでいた時にはよく宮島の近くにある「ナタリー」「チチヤス」という遊園地に遊びに行った。この2つの遊園地には大きなプールがあって広島の夏はすごく暑いので、その大きなプールに行くために遊びに行ったのだった。だが、調べたところ、「ナタリー」は1996年に閉園しており、「チチヤス」は「ちゅーピープール」というふうに名前を変えて営業している。小学校の思い出の地が消えてしまってとても残念である。宮島港で切符売りの30代のお姉さんにナタリーとチチヤスのことを聞いたら、僕が宮島に行ったのは2011年だったのでお姉さんは、「ナタリーはもう10年以上前に潰れましたよ。でも残念ですね」と寂しそうな顔をしていた。