Deutschland-Lab

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クラシック音楽を復活させるには?

 

 

 

 

過去に「ドイツではクラシック音楽が人気がない」という記事を書いたことがある。その原因についても過去の記事に書いてある。

 

 

過去に僕はドイツというかヨーロッパほぼ全土で、18世紀から19世紀に作曲されたクラシック音楽は人気がないという記事をこのブログに書いたことがある。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

ドイツというかヨーロッパ全土でクラシック音楽が人気がない理由には、次のようなものがあげられる。

 

  • 1960年代からのビートルズ、ローグリングストーンズなどのロック音楽の台頭で、クラシック音楽ファンのほとんどがロック、ジャズ音楽ファンになってしまった。
  • クラシック音楽はコンサートに行くのに敷居が高すぎる。元々、クラシック音楽は貴族文化だから、正装をしておしゃべり、飲み食いなどをしないでコンサートが終わるまで黙ってオーケストラの演奏を聞かないといけない。拍手をしてもいいのは指揮者がタクトを下げる楽章の間だけ。歓声も「ブラボー!」くらいしか言ってはいけないというふうに、コンサートでのマナー、ルールが厳しすぎる。
  • ロック、ジャズのコンサートの時には盛り上がるサビのところで、アーティストが観客にマイクを向けて「一緒に歌おうぜ!」などとアドリブでやって大いに盛り上がるが、クラシックのコンサートではいくらコンサートが盛り上がってきてもオーケストラと一緒に歌うということができない。せいぜい、手拍子をしてもいいことがあるくらい。つまり、オーケストラ、楽団と一緒に観客が歌って大いに盛り上がることが、クラシックコンサートのルールで禁止されている。
  • クラシックはあくまでも20世紀初めまでの古い音楽だから、新曲がリリースされない。ロック、ポップ音楽だと最近20年で大ヒットをした人気がある曲がたくさんあるが、クラシックは既にクラシック音楽専門の作曲家がほとんどいないので、一昔前の「ベストヒットUSA」のマドンナ、マイケル・ジャクソンのように新曲がリリースされて、それが全世界で大ヒットするということがまずない。

 

クラシック音楽が人気がない大きな原因は、楽団と一緒に大声をあげて盛り上がることができないから。また、クラシック音楽は新曲が大ヒットすることもなく、マナーが厳しくてコンサート中は黙って聞いていないといけないので気軽に聞けないのである。

 

 

上の写真は今の日本で人気がある典型的なロック音楽のコンサートでアーティストは長渕剛だが、このコンサートのように人気があるアーティストのコンサートでは、歌手の方から観客に「今日はみんなで大いに盛り上がろうぜ~~!」と話しかけてる。でも、クラシックのコンサートは元々貴族文化で、楽団員と指揮者は貴族階級の人が多かったから、観客と一緒に盛り上がるということはしない。

 

 

 

アンドレ・リュウというオランダ人の音楽家が、クラシックのコンサートに映画音楽、ビートルズの曲などを混ぜた気軽に聞けるクラシックコンサートを行っている。彼のコンサートにはTシャツ、ジーンズ、ミニスカートで来てもいいとか、普段着のクラシックコンサートを行っている。

 

そこで今、そういうクラシック音楽堅苦しいマナーやルールを取り払ったコンサートを全世界で行っているのがオランダ人のアンドレ・リュウであって、彼と彼の楽団はあくまでもクラシック音楽が中心のコンサートを行っているが、その中に映画音楽、ビートルズの音楽をクラシック調に編曲した曲を演奏して、堅苦しいクラシック音楽のイメージを取り払ったコンサートを行っている。また、彼のコンサートではクラシック音楽のコンサートのような正装をするべきというドレスコードはなくて、ジャンバー、Tシャツ、ジーンズという気軽な服装でコンサートに来てもよい。女性ならミニスカート、ショートパンツでもよいのである。

 

アンドレ・リュウが行っているような気軽に行けるクラシックコンサートという催し物を広めて行かないと、このままではクラシック音楽の将来はないだろう。それに、クラシック音楽を聴くといっても、最近の多くのクラシック音楽ファンはミニコンポからCD、ネットのYOUTUBEなどで聴くのは好きだけど、コンサートに正装をして行くのは面倒くさいから嫌だという人が多い。クラシック音楽のコンサートでは楽団と一緒に歌って盛り上がれないからつまらないというイメージを払拭しないと、クラシック音楽将来はないだろう。

 

ただ最後に一言付け足すと、僕はクラシック音楽には全く興味がないから、別にクラシック音楽がどうなろうとどうでもいいと思ってる。ただ、なぜかドイツ語がしゃべれると言うと「クラシック音楽が好きなんだろ?」などと誤解されることが多いから、一応、こういう記事を書いてみた。(苦笑)