- パリオリンピックが土曜日から始まるが今の五輪は商業至上主義になっているので、大金を投入して選手を育成したアメリカ、中国のような大国が大量の金メダルを獲得する大会になっている。一方で貧乏な国は銅メダルも取れない。
- また、真夏にオリンピックが行われるということも選手の健康管理という面から不安視する声がある。真夏の時期は世界中の多くの人が休暇を取っているから五輪を観戦しやすいのだが、一方で選手にとっては気温30度ほどの屋外でプレイをするのは極めて危険である。
パリオリンピックが土曜日から始まるが今の五輪は商業至上主義になっているので、大金を投入して選手を育成したアメリカ、中国のような大国が大量の金メダルを獲得する大会になっている。一方で貧乏な国は銅メダルも取れない。
いよいよ今週の土曜日からパリオリンピックが始まるが、僕は五輪については色んな疑問を抱いている。一つは商業至上主義になってしまったことである。今回はロシアがウクライナ戦争の制裁で出れないから、アメリカと中国がメダル獲得すうを奪い合うことになるだろう。一方で発展途上国などの貧乏な国々は銅メダル1個か2個しか取れない。だから、僕は五輪でアメリカと中国以外の国が金メダルを取った時は嬉しい。
この五輪が商業至上主義になってしまったことについては、僕は過去にブログ記事に書いたことがある。
deutschland-lab.hatenablog.com
この五輪の商業至上主義というのは1984年のロスアンゼルス五輪から始まったことで、貧乏な発展途上国のスポーツ選手はより良きサポートを求めて、子供の頃にアメリカ、西ヨーロッパなどの先進国に移住をして、五輪には先進国の選手として出場するケースが増えてる。これでは貧富の格差を表す南北問題が五輪のせいで拡大するばかりである。
また、真夏にオリンピックが行われるということも選手の健康管理という面から不安視する声がある。真夏の時期は世界中の多くの人が休暇を取っているから五輪を観戦しやすいのだが、一方で選手にとっては気温30度ほどの屋外でプレイをするのは極めて危険である。
また、真夏の西ヨーロッパのパリで五輪を開催することにも疑問を抱く。前回の2021年に行われた東京五輪では猛暑対策が疑問視された。1964年に行われた東京五輪は真夏の東京は暑すぎるということで、10月10日から開催された。2021年の東京五輪ではマラソン、競歩といった過酷な競技は札幌で午前中に行われたが、それでも、選手の健康管理を疑問視する声が多かった。
さすがに冷帯気候のパリは日本の東京ほどは7月8月という真夏の時期は暑くはならないが、僕は何度か真夏にドイツ、ポーランドなどを旅行したことがあるが、2006年の7月に主に東ドイツ地区を旅行したのだが、この時は暑さをもたらす地中海高気圧が西ヨーロッパに1カ月間ほど居座っていて、毎日最高気温が35度という猛暑で、午後11時でも気温が30度近くという暑さで寝苦しかった。一方で西ヨーロッパに北極海の寒気団が流れ込むと、8月でも最高気温が20度ほどという涼しさになる。これならスポーツをするには快適な温度である。
今のパリの天気予報によると今週のパリの予報は例年よりも高くて最高気温30度の日々もあるらしい。パリは東京ほどは暑くないが、やはり選手の体調と健康管理が心配である。オリンピックを真夏のこの時期にIOCが強行するというのは、やはり商業至上主義で、7月8月なら世界中の人々が休暇を取ってパリを訪れて観戦しやすいし、テレビネットでの観戦もしやすい。これを、6月、9月とかに移してしまうと休暇の時期ではないから五輪の観戦が難しくなるのである。でも、選手の健康管理とベストコンディションを一番に考えたら真夏ではなくて涼しい時期である6月か9月に行うべきだと思う。