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大谷翔平選手、50-50達成本当におめでとう!

大谷翔平、ジャッジの領域へあと「1」 衝撃アーチで自己最多の「6」…迫る"爆速王" | Full-Count

大谷翔平が50ホームラン50盗塁という大記録を達成した。本当におめでとう!100年以上のメジャーリーグの歴史の中で、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックという伝説の選手たちでも達成できなかった記録だ。

 

 

今日は2024年9月20日だが、野球界には歴史的な日として記録されるだろう。ロスアンゼルス・ドジャースの大谷翔平が世界のプロ野球史上初めての50本塁打、50盗塁を記録した。プロの野球リーグは19世紀末にメジャーリーグとしてアメリカで始まったのだが、その100年以上の歴史で初めて50本塁打、50盗塁の記録を達成したのである。しかも、大谷は投手としても10勝以上あげる力がある。本当にすごいことだ。フィクションの野球マンガ、映画でもこんなすごい選手は見たことがない。過去のメジャーの偉大な選手たち、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ミッキー・マントルなどでもこの記録は達成できなかった。

 

唯一、大谷のこの偉業にケチをつけるとしたら、達成した時の対戦相手がマイアミ・マーリンズという既にナ・リーグ東地区で首位のフィリーズから35ゲーム差もつけられていて、最下位が決定しているチームだったということ。恐らくマーリンズの選手たちは「俺たちはもう今年の残り試合は消化試合だから、ナ・リーグ西地区でほぼ首位が決まっているドジャース所属の大谷とは試合にかけるモチベーションが違うから、大谷に50‐50の記録を決められるだろう」と覚悟していたと思う。それを考えると、ちょっとマーリンズの選手たち、特に投手が可哀そうだと思う。特に51本目のホームランを打った時にはマーリンズは投手ではなくて野手が投げていた。

 

 

日本で1977年に王が世界記録となる756本目のホームランを打った時には、対戦相手の投手たちは記録に残るというので王との対戦を嫌がったが、結局、当時ヤクルトで活躍していた鈴木康二朗が打たれた。でも、メジャーではあまりそういうことは気にしていないようだ。

 

 

僕のような50代以上のプロ野球ファンなら覚えてると思うが、この大谷の偉大な記録達成とよく似ていたのが、ハンク・アーロンの記録を抜いてホームランの世界記録を作った時の巨人の王貞治だ。アーロンの記録を抜く756本目のホームランを王に打たれると、永遠に記録に残ってしまうのでホームランを打たれるのは嫌だと思って、王が755本目のホームランを打ってから756本目のホームランを打つまで、2試合足踏みしている。

 

この時は僕はまだ小学校3年生だったが、王が756本目のホームランを打ったのは9月3日だった。当時は既に巨人が独走態勢でセリーグの優勝をほぼ決めていたので、どの対戦チームの投手も王と対戦するのを嫌がったが、巨人に次いで2位だったヤクルトの鈴木康二郎が王と対戦して、そして756本目のホームランを打たれた。でも、鈴木は最終的には80勝50セーブを記録した名投手だったので、別に、大谷に今日50本目のホームランを打たれたフロリダ・マーリンズの投手もそんなに恥じることはないだろう。プロ野球投手として勝負にいってホームランを打たれたんだから、それは仕方がない。