
- 「翔んで埼玉」の1作目は見ていないが、「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」は子供の頃に西宮に住んでいたことがあるから、興味を持ってテレビ放送を見た。
- 「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」では、京都大阪神戸に住む京阪神地方の人たちが関西では威張っていて、和歌山、奈良、滋賀県民がディスられているという設定だが、実際には関西では関東で埼玉県民がディスられている、あるいは自虐をしているというほどのことはないと思う。
「翔んで埼玉」の1作目は見ていないが、「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」は子供の頃に西宮に住んでいたことがあるから、興味を持ってテレビ放送を見た。
先週の土曜日(2月8日)に「翔んで埼玉2 ~琵琶湖より愛をこめて~」を見た。この映画の1作目の「翔んで埼玉」は東京の周辺の県である埼玉、千葉、栃木、群馬などのディスりあいだから、東北の仙台市に住む僕はYOUTUBE動画で部分を見た程度だけど、関西地方を舞台とした場合は、僕は父が転勤が多い銀行員で、小学校卒業の時は大阪の近くの西宮市に住んでいたから、興味があって見たのだった。
ストーリーは「埼玉に海を作る」という計画を思いついた埼玉解放戦線メンバーで主人公の麻実麗(GACKT)は、船に乗って和歌山に向かい、その船が難破して和歌山県の白浜海岸の砂浜に打ち上げられる。それを助けたのが滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)だった。そこで、麗は魁から関西では大阪市長、京都市長、神戸市長を中心に京阪神地方の人々が威張っていて、滋賀、奈良、和歌山県民をディスっているという事実を知り、麗は滋賀、奈良、和歌山県民を解放するために魁と共に戦うことを決意するのだった。
かつて兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅の近くに住んでいた僕がこの映画を見た感想では、小学校では滋賀、奈良、和歌山県民をディスっているということはなかった。でも、京阪神地方でも西宮は高級住宅街だったから、西宮に比べると滋賀、奈良、和歌山に住んでる人たちを下に見ているという気持ちはあったと思う。父が大手銀行員だったので、僕の家族は西宮の社宅アパート、東京でも目黒と吉祥寺の社宅アパートに住むことができたが、これは大手銀行は3年に1度は転勤というふうに転勤の回数がすごく多いので、社宅は銀行の支店から近い高級住宅街に建てないと、誰も銀行で勤務したい人が集まらないからという理由があった。
「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」では、京都大阪神戸に住む京阪神地方の人たちが関西では威張っていて、和歌山、奈良、滋賀県民がディスられているという設定だが、実際には関西では関東で埼玉県民がディスられている、あるいは自虐をしているというほどのことはないと思う。
ネタばれになるが、大阪市長、京都市長、神戸市長は日本全国を大阪化するという計画を実行するが、麗と魁をリーダーとして差別を受けている滋賀、和歌山、奈良解放戦線の努力もあってその計画は阻止されて、最後に大阪京都神戸市長は逮捕されるというエンディングで終わる。
まあ、この第2作でも関西地方での府県の魅力度によるディスりあいが見られるが、関東地方に比べると関西での府県の間のディスりあいはそんなに激しくないと思う。関東地方での東京都以外の他県のディスりあいというのは、どの県が一番東京の都心部まで早く行けるかとか、オシャレかとかでディスりあってるが、そもそも東京の都心と比べるのはやめて、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の各県の独自の魅力を発信すればそれでいいはずだと思う。
関西地方の場合はあまり大阪の中心部の梅田、難波などまで早く行けるかということを比べることもなくて、奈良県には東大寺の大仏、法隆寺、吉野などの観光地があるし、和歌山県には高野山、和歌山城、白浜海岸などがあり、滋賀県には比叡山、琵琶湖などの独特の観光地がある。それに、関西は飛鳥奈良、平安時代の昔からの千年以上の長い歴史があるから、奈良、和歌山、滋賀県にも万葉集などに歌われた地名とか、古墳などがある。
それに比べると関東地方はやはり本格的に関東地方中心の歴史が始まったのは、徳川家康が江戸城を建てて江戸(今の東京)に幕府を作って以後であり、関西に比べるとあまり歴史的な遺産も観光名所も少ないから、東京中心にしか考えられずに、東京以外の県は魅力度が低い県となってしまい、どこが一番東京の都心に近いかということを比べているにだろう。
東京から300キロ以上も離れていて、東北新幹線で東京駅まで2時間近くもかかる東北の仙台市民は映画「翔んで埼玉」シリーズをこのように見ている。(苦笑)。