Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

なぜ日本からドイツの首都ベルリンに直行便の飛行機はないのか?

2024年最新】ドイツ・ベルリンでおすすめの観光スポット11選!名所や穴場を厳選 | NEWT(ニュート)

日本からドイツの首都ベルリンへの直行便の飛行機はなぜかないが、その理由にはドイツが長年東西ドイツに分裂していたという悲しい歴史が背景にある。

 

 

日本からドイツに飛行機で行く場合、成田、羽田、関西国際空港のどこから出発するとしても、ドイツの首都のベルリンに到着する飛行機はない。日本からの直行便の目的地はフランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフのいずれかである。首都のベルリンに行く場合はこれらの空港か、他国のハブ空港で乗り継ぎをしないといけない。ヨーロッパの他の国の場合はほとんどが首都にハブ空港があって、ロンドン、パリ、ローマなどの首都までの直行便があるが、ドイツだけは首都のベルリンにハブ空港がない。この理由はドイツの悲しい歴史が背景にある。

 

簡単に説明すると、ドイツは1990年10月のドイツ再統一まで1945年5月のナチスドイツ敗戦以後、東西冷戦の最前線で資本主義の西ドイツと共産主義の東ドイツに分断されており、東ドイツの首都はベルリンだったが、西ドイツの首都はルール地方にあるボンであり、西ベルリンは東ドイツの中に孤島のように孤立した都市だった。そして、ベルリンの中心部には西ベルリン地区と東ベルリン地区の間に悪名高いベルリンの壁があった。

 

こういう悲しい歴史的背景から、東西ドイツが再び統一されて30年以上経った今では、ベルリン南東部にベルリン・ブランデンブルク空港という大きな空港がオープンしたが、ここまで日本から直行便で飛ぶ飛行機はない。

 

ベルリン・ブランデンブルク空港の説明。

 

ja.wikipedia.org

ベルリンはドイツが東西ドイツに分裂していた時代に旧東ドイツの首都だったが、ドイツで観光と商業目的で訪れる価値のある場所はほとんどが旧西ドイツ地区にあり、貧しい共産主義国の首都だったベルリンとその周辺にはあまり見るべきものがないのである。

 

 

首都のベルリンに大きな空港があるのに、どうしてここに飛ぶ直行便の飛行機がないのかという理由は、ドイツは東西に分裂していた時代が戦後45年間というふうにとても長かったので、旧東ドイツの首都だったベルリンの周辺には観光、商業的に訪れるべき場所がほとんどないからである。ドイツの観光・商業的に価値がある場所はほとんどが旧西ドイツ地区にあり、旧東ドイツ地区には2001年に連邦首相府が旧西ドイツの首都のボンから移転してきて、本格的にベルリンがドイツ政府の首都として機能し始めた以外、ベルリン、ドレスデンなどの中心部は観光都市として訪れる価値があるが、それ以外の旧東ドイツ地区は共産主義の貧しい地域なので、あまり見る価値がないのである。

 

ドイツ観光の目玉はロマンチック街道、古城街道、ライン川下りなどであるが、これらは全部旧西ドイツ地区にある。また、金融の中心はフランクフルトであり、ビジネスとして重要なメッセなども旧西ドイツ地区にある都市で行われることが多い。だから、日本からドイツへの直行便の飛行機は、旧西ドイツの中心都市だったフランクフルトかミュンヘン行きの便ばかりであり、旧東ドイツの首都でベルリンの壁があったという、悲劇の首都のベルリン行きの飛行機はないというのが現状なのである。これからベルリン直行便の飛行機は飛ぶことがあるかもしれないが、フランクフルト、ミュンヘン行きの飛行機に比べると利用客は絶対に少ないだろう。