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トランプ外交はウクライナを見捨てるつもりだ

トランプ大統領「停戦拒めば辞任を」 ウクライナのゼレンスキー大統領に圧力 - 日本経済新聞

トランプとゼレンスキーの交渉は決裂したが、ケンカの様子を見ていると初めからトランプの共和党政権はウクライナを見捨てるつもりだったと思う。アメリカはウクライナに巨額の支援を行ってきたが、ウクライナを支援してもアメリカにとってはあまり得るものがないことが理由のようだ。

 

 

既に僕がブログ記事に書くまでもなく、2月28日(日本時間3月1日未明)にワシントンのホワイトハウスで行われたトランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談は、ケンカ別れで終わったことをみなさんも知っていると思う。僕もあの最後はゼレンスキー大統領対トランプ大統領とバンス副大統領の3人の口論となった会談を見て、恐らく始めからトランプとバンスはウクライナ国民とゼレンスキーを突き放すつもりでホワイトハウスに呼んだのだと思った。アメリカの共和党支持者の70%以上が、ウクライナがNATOに参加することはどうでもいいから、ロシア寄りの条件でもいいから、早くウクライナ戦争を終わりにして、アメリカのウクライナへの巨額の援助を打ち切りにしたほしいと希望しているのがその理由。

 

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でも、ウクライナ国民とヨーロッパ諸国はゼレンスキー政権を支持している。ヨーロッパ諸国はロシアと陸続きで近いので、ウクライナをロシアが支配するとその次は近隣諸国にもロシアの脅威が及ぶ危険性があるから。

 

 

一方でウクライナ国民はゼレンスキー大統領を支持しているし、ヨーロッパ諸国もゼレンスキー大統領とウクライナ国民を支持している。このアメリカのトランプ大統領とヨーロッパ諸国の態度の違いというのは、やはりアメリカにとっては多額の支援をウクライナにしても大した見返りがないので、アメリカファースト政策のトランプ大統領としては、見返りが期待できないウクライナへの支援を一度打ち切りにしたいのだろう。

 

一方でヨーロッパ諸国にとってはロシアとは陸続きになっている国が多いので、ロシア軍を何が何でもうウクライナで止めないといけないと思っているのだろう。しかし、トランプ外交ではウクライナはどうでもいいと思っているかもしれないが、ウクライナがロシアの属国みたいになってしまえば、国際世論が黙っていなくてトランプのアメリカは孤立するだろう。そのうちにアメリカ国内で反トランプ政権のデモが起こるかもしれない。また、ウクライナがロシアの属国になれば、ロシアは次はその他の近隣諸国に対しても戦争を仕掛けるという危険性もある。ポーランド、フィンランド、バルト三国などはそれをとても心配している。

 

トランプの共和党政権はウクライナのゼレンスキー大統領政権を見捨てて、ロシアの要求を通してウクライナ戦争を早く停戦にしたいようだが、それでは、ヨーロッパ諸国とアメリカの溝がすごく広まるだろう。トランプの何でもアメリカファーストの外交は極めて危険な賭けだと思う。