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ドイツ人と本当の宗教は良いものだという話をした

Johanneskirche am Feuersee, von außen und innen echt sehenswert

 

ドイツ人家庭にホームステイをしていた時に、「日本では大日本帝国の時代に国家神道があり、政府が天皇の力を利用して天皇を現人神として崇拝するように強要していた」という話をしたら、ホスト家族はとても驚いていた。

 

 

3月20日でオウム真理教サリン事件から30年経ったということで、新興宗教の危険さについて報道がなされていて、「キリスト教、イスラム教、仏教なども戦争の理由になったことがあり、今もなっているから宗教はくだらない」ということをコメントする人がいる。しかし、本来は宗教は良いものだということをかつてシュツットガルト付近に住むH家にホームステイした時にした。また、他のドイツ人ともそういう話をしたことがある。上の写真はシュツットガルト中心部に建つ聖ヨハネ教会。

 

日本人が日本の在来宗教の仏教と神道を含めて宗教にあまり興味がないというのは、昭和20年に第二次大戦に負けて大日本帝国が終わるまで、天皇を現人神として崇拝するように政府が強制した国家神道が原因だろう。こういうことを書くと戦前の教育を受けた方々は否定をするが、実際は極右のネトウヨなどは今でも「天皇は神である」などと主張している。これについては、僕はH家でホームステイしていた時にホスト家族に説明をしたことがある。

 

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「昭和20年まで続いた大日本帝国の時代は、政府と軍が天皇陛下は日本人にとっては神であることを国民に強制的に信じさせていた」という話をホスト家族にしたら、家族の人たちはすごく驚いていた。他のドイツ人たちも同じように驚いていた。

 

一方でドイツでは、ヒトラーのナチスドイツ時代にキリスト教を否定してキリストよりもヒトラー総統が偉大だという動きがあったものの、そこまでするとキリスト教会が反発してナチス政権が危うくなる危機があったので、ナチスはスターリンの率いる共産主義からキリスト教を守るために戦争しているのだというふうに、ドイツ国民に納得させたのである。

 

 

国家神道とか新興宗教のように宗教を濫用するのは間違いだが、本来は宗教は良いものであり、キリスト教などの在来宗教の教えは人を救うためにある。宗教を理由に戦争をするのは人間が愚かだから、宗教の教えを誤って解釈して戦争になるとドイツ人から教えられた。

 

 

それで、ドイツを始めとしてヨーロッパでは公立学校でもキリスト教の聖書と歴史を学ぶ授業があるので、特にH家の長男にキリスト教について教えてもらった。
「キリスト様は絶対に否定できない存在なんだ。キリスト教の教えだとキリストよりも偉大な人はいなくて両親よりもキリストが偉大なんだ。十字軍とか中世にキリスト教のローマ教皇も間違ったことをしたけど、人間は愚かだからありがたい聖書の教えを誤って解釈をして、宗教戦争を始めたりするんだ。でも、聖書のどこにもキリスト様のために戦争をしろとは書いてない。人間は愚かだからローマ教皇も貴族も政治家も経済的に困ると宗教戦争を始めたりするんだよ。今でもユダヤ人国家のイスラエルがアラブ人たちと領土を争って宗教戦争をしているのは、それは人間が愚かだから戦争になっている。それは宗教の教えを人間の都合のいいように解釈しているから戦争になっている。ユダヤ教の教典にもイスラム教の教典にも戦争をしろとは書いてないはずなのに、人間は勝手に戦争をしているんだ」。

 

つまり、H家の長男から教えてもらった本来の宗教の教えからすると、宗教が悪いのではなくて、宗教を悪用する人間が愚かだということになる。オウム真理教にしても教祖の麻原が宗教ビジネスをしようとして新興宗教を作ったのが間違いだし、それに入信した人たちが愚かだった。ここには、日本の仏教は葬式仏教と言われていて、冠婚葬祭の時くらいしか活動をしておらず、神社仏閣も単なる観光地になっていて、日本の在来宗教の活動が弱すぎるという欠点がある。

 

一方でヨーロッパではキリスト教会の力がとても強いので、政治活動にしてもドイツにはキリスト教民主同盟、社会同盟という政党があるように公然とキリスト教を政党名につけて活動をしている。日本でもオウム真理教、統一教会のような変な振興宗教の活動を防ぐためには、日本古来の仏教と神道という在来宗教がもっと活発に活動をするべきである。