
- アニメ映画「火垂るの墓」は誰もが涙をする名作映画だが、突っ込みを入れると、清太と節子の母は空襲で死に、海軍将校の父は戦死をしたので2人はおばさんの家に住むようになるのだが、おばさんは2人を冷たく扱い、戦死した父の恩給金にまで手を出して邪魔者の2人を追い出すことは実際にはありえない設定だ。
- もし戦死した海軍将校の父の戦友が2人の子供のことを心配しておばさんの家を訪れて、2人を冷たく扱って恩給金にまで手を出していることがバレたら、おばさんは警察に突き出されて厳しい取り調べを受けるはずだ。原作者の野坂昭如は神戸空襲の後に疎開先でまだ赤ん坊だった妹が餓死したので、そのレクイエムとして「火垂るの墓」を書いたと述べている。
アニメ映画「火垂るの墓」は誰もが涙をする名作映画だが、突っ込みを入れると、清太と節子の母は空襲で死に、海軍将校の父は戦死をしたので2人はおばさんの家に住むようになるのだが、おばさんは2人を冷たく扱い、戦死した父の恩給金にまで手を出して邪魔者の2人を追い出すことは実際にはありえない設定だ。
今年も夏になって、7月8月には今年は戦後80周年の節目の年だというので、多くの反戦映画、ドラマがテレビで放送されるようだ。7月15日はNetflixで「火垂るの墓」が放送されて、終戦記念日の8月15日には日テレ系の金曜ロードショーでこのアニメ名作映画が放送される。
確かに「火垂るの墓」は多くの視聴者が涙を流す名作映画なのだが、この名作映画のシナリオには大きな欠点がある。海軍将校だった父が戦死をして、母が神戸空襲で死んだ後に西宮に住むおばさんの家で生活することになった清太と節子は、おばさんとケンカをするようになって同居するのが嫌になり、最後には西宮市内の洞穴で生活するようになって2人とも餓死をするというのがこの映画のシナリオで、政府が一億玉砕を叫ぶ戦争の中で大人が無力な子供を冷たく扱って見捨てる救いのない話となっている。
しかし、映画「火垂るの墓」では清太と節子の父は重巡洋艦「摩耶」の艦長で海軍大佐という設定になっており、史実では「摩耶」は昭和20年3月中旬に行われた神戸空襲の前の昭和19年10月20日にレイテ沖海戦で沈没している。だから、昭和20年3月中旬の神戸空襲で晴太と節子が母と家を失う前に既に父は戦死しているので、戦死した海軍将校の遺族には恩給金が出るはずである。実際アニメでも、まだ西宮のおばさんの家に住んでいた時に清太が銀行に行った時に父の戦死恩給が支払われているのを知らされて、父の戦死を知るシーンがある。だから、当時はお国の為に戦死をした海軍将校の遺族は周りから尊敬されたから、晴太と節子がおばさんの家を追い出されるような感じで洞窟に移り住んで、そこで餓死するということは事実ではありえないらしい。
「火垂るの墓」については実際にはありえない話だと、軍事マニアでもある宮崎駿が雑誌に書いている。
そして、「軍事マニア」としても有名な宮崎駿監督も、清太の描かれ方に対してコメントしています。『風の谷のナウシカ』の解説本「ナウシカ解読」でのコメントですが、意訳すると宮崎監督「海軍の互助組織は強力で、士官が死んだらその子供を探し出してでも食わせるから有り得ない話」と指摘しています。清太は本来、海軍将校の子供であるため、餓死という惨めな最期を迎えるのは、当時に詳しい人の目から見ても、やはりおかしいそうです。
もし戦死した海軍将校の父の戦友が2人の子供のことを心配しておばさんの家を訪れて、2人を冷たく扱って恩給金にまで手を出していることがバレたら、おばさんは警察に突き出されて厳しい取り調べを受けるはずだ。原作者の野坂昭如は神戸空襲の後に疎開先でまだ赤ん坊だった妹が餓死したので、そのレクイエムとして「火垂るの墓」を書いたと述べている。
アニメ映画の中では、西宮に住むおばさんが清太名義の預金通帳に振り込まれている戦死した父の恩給金を、「あなたたちはまだ子供だからおばさんがお金を管理する」と言って、恩給金に手をつけて自分の家族のために使い込んでいたという設定になっている。だが、一億玉砕を政府と軍が叫んでいる時に、もしも戦死した父の遺児である清太と節子を心配して海軍将校が訪ねてきて、おばさんからひどい扱いを受けている、それに戦死した海軍将校の恩給金を横領して、自分の家族のために使い込んでいるなどという非国民的事実が発覚すれば、おばさんは警察か憲兵に突き出されて厳しい取り調べを受けるはずだ。これが、当時の軍の制度、特に恩給制度がのようになっていたかということに詳しい人たちが説明する、清太と節子が餓死するはずがないという理由である。
アニメ映画「火垂るの墓」の原作本を書いた野坂昭如は昭和20年6月の神戸空襲の後に福井に疎開したが、そこでまだ1歳6か月だった妹が亡くなっているので、妹に対するレクイエム、妹に生きていて欲しかったという思いを込めて「火垂るの墓」を書いたと、ウィキペディアに説明が書いてある。だから、野坂が書いた「火垂るの墓」とアニメ化された「火垂るの墓」はフィクションなので、細かい点で突っ込みどころが多いのは当然なのだろう。(苦笑)