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ドイツでのちょっとした笑い話(2)

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●ドイツ語の地名、人名で日本語にすると面白い意味、とんでもない意味になるものがけっこうある。今回のブログではそのうちの一つを紹介する。

 

ベルリン南部の小さなペンションに泊まった時に最寄りの駅の名前をきいたら、日本語にするととんでもない下ネタという駅名があった。

 

今回もドイツでちょっと面白かった話を紹介します。 
 
2006年7月にドイツのベルリンに行った時のこと。ベルリン市南部にある小さなガストホフ(英語ではペンションと呼ばれていて、1階にレストランがある小さなホテル。旅行者向けのガイドブックにはあまり掲載されてない。Booking.comなどの英語のサイトにしか掲載されてない)のシングルルームをネットで事前に予約して、そこにタクシーで着いた。上の写真はベルリン中央駅で、僕が泊まったガストホフはここから電車で1時間ほどのベルリン南部にあった。
 
ドイツのタクシーは日本よりも料金が高いから、あまり使いたくないのだが、確実に小さなホテルに着くには、これしか方法がないのだった。みなさんも海外に独りで行った時、確実にホテルに着くには、少々、値段が高くてもタクシーで行くことを勧める。電車、バスなどで行って、道に迷って右往左往して結局はタクシーを使うよりはマシだろう。

 60才ぐらいのおばさんがフロントで応対してくれて、予約手続きが済んだ。まだ昼の2時ごろだったので、一度、ベルリン中心部に行こうと思い、
「あの、ベルリン中心部に行きたいと思うのですが、一番近いSバーン(東京の山手線のような電車)かUバーン(地下鉄)の駅を教えてくれませんか?」
とおばさんに聞いた。
「一番近いSバーンの駅は、“ブッカケチャウゼー”といいます。ここから、1キロぐらいの距離です」
とおばさんは微笑みながら言った。
「えっ、“ブッカケチャウゼー”というのですか?」
と僕は聞き返した。当然、あまりにも下品で変な名前だと思ったからだ。おばさんは
「そうです。“ブッカケチャウゼー”です」
とはっきりと言った。
 

ブッコヴァー・ヒャウスゼー(ブッコヴァー通り)という駅名だったが、一度聞いた時には日本語にするととんでもない下ネタに聞こえた。


「確かにドイツ語には、日本語にすると変な言葉や発音がたくさんあるが、いくらなんでも、“ブッカケチャウゼー”はあり得ないのでは」
と僕はとっても困惑しながら思った。あまりにも変な名前で、僕のヒアリング能力にもちょっと自信がなかったので、そこで、
「すみませんが、紙に書いてくれませんか?」
とおばさんに頼んだ。おばさんが書いてくれた駅名のつづりを読むと、
[Buckower Chaussee](ブッコヴァー ヒャウスゼー)
と書いてあった。“ブッコヴァー通り“という意味になる。
 
「そうか、だから、“ブッカケチャウゼー”というふうに聞こえたのか」
と苦笑いして思ったのだった。それから、おばさんに礼を言って、笑いをこらえながら荷物を抱えて自分の部屋へと行った。

 

それで、ブッコヴァー・ヒャウスゼー駅に行くと、日本だと場内アナウンスで駅員が「ブッコヴァー・ヒャウスゼー駅です」とか場内アナウンスをしてるのかと思うだろうけど、ドイツでは駅員のそういうアナウンスはないのだった。それに、確か無人駅だったと思う。ドイツのSバーンUバーンには駅は無人駅で、券売機だけが置いてあるだけという駅がけっこう多い。それで改札口はなくて、列車内で突然に抜きうちの検札がやってくる。切符を持ってないと理由は問わずに罰金40ユーロ(約5000円)を払わないといけない。


 
余談だが、その日は気温が30度以上あったので、ペンションで応対してくれたおばさんは年甲斐も無く、ものすごく肌を露出したブラウスにミニスカートを穿いていた。
「いくら暑い日とはいえ、僕のお袋がこんな服を着ていたら本当に嫌だな」
と思ったのだった。女性は40才を過ぎると、一部の美人を除くと、急に冷たく扱われるから可哀相だと思う。(苦笑)

 

 

こちらがブッコヴァー・ヒャウスゼー(ブッコヴァー通り)の地図での位置。

 

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