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ドイツ代表はなぜ弱くなったのか?ドイツがヨーロッパ選手権で敗退

ドイツがユーロ2024でスペインのベスト8で敗退したが、ドイツは2014年のブラジルW杯で圧倒的な強さで優勝して以来、どんどんと弱くなってると思える。これの原因を考えてみる。

 

 

サッカーのユーロ(ヨーロッパ選手権)でドイツがスペインに延長戦の末、1-2で敗北した。1点差の敗北だから運が悪かったとかいくらでも言い訳はできるが、プロスポーツは結果が全てだからドイツはスペインより弱かったとしか言えない。サッカーファンなら最近のドイツがあまり強くないということに気づくと思うが、ドイツは10年前の2014年にブラジルW杯でブラジルに準決勝で7-1で圧勝して、その後決勝でもアルゼンチンに勝って4回目の優勝を果たして以来、どうも調子が悪いとしか思えない。

 

低迷の原因は点取り屋のフォワード(FW)の不足、強力なキャプテンシーを持った選手の不足など。ドイツが強かった時代には、クリンスマン、フェラー、クローゼ、ポドルスキーなどの優秀なFWがいたけど、今のドイツにはFWがいない。それに、強いリーダーシップを持ったキャプテンもいた。マテウス、カーン、ラームなど。しかし、優秀なキャプテンだったラームが2014年のW杯で代表を引退して以来、ドイツは急に弱くなってしまった。

 

 

今のドイツ代表はゲルマン系のドイツ人選手は半分以下で移民が多い選手構成。だから、他民族チームをまとめられる優秀なキャプテンが必要。あと、クローゼが引退して以来優秀なフォワードもいないから、フォワードの育成も必要。でも、ブンデスリーガでは外国人頼みのクラブが多い。

 

 

今のドイツは上に貼った今回のユーロのドイツ代表を見ればわかるように、ゲルマン系のドイツ人だけではなくて黒人、アラブ系の選手が多い多民族で構成されたチームである。ドイツ代表は20年ほど前まではゲルマン系ドイツ人が9割くらいのチームだったが、その後、黒人、アラブ人が代表に増えて今では純粋なゲルマン系選手が半分以下になった。こういう他民族のチームをまとめるためには、優秀なリーダーシップを持った選手が必要で、2014年までバイエルン・ミュンヘンとドイツ代表のキャプテンだったフィリップ・ラームは優秀なキャプテンだった。しかし、彼が引退した後はあまり強いリーダーシップを持ったキャプテンがいない。優秀なキャプテンを育成しないといけないのは、ドイツ代表の今の課題だろう。

 

あと、優秀なFWがいないというのも、ドイツブンデスリーガのビッグクラブチームでは、外国人FWに頼っているという現状を変えないといけない。バイエルンでは数年前まではポーランド人のレヴァンドフスキに頼り、今はイングランド人のケーンに頼っている。ドルトムントでも数年前まではハーランに頼っているという状況で、ブンデスリーガのビッグクラブでは優秀なFWがいなかった。バイエルンのトーマス・ミュラーはブラジル大会までにW杯で10ゴールを決めて怪物FWと思われたが、その後はバイエルンでも代表でもあまり活躍してない。

 

まあ、ドイツ代表の基本はやはり国内リーグのブンデスリーガだから、まず、ブンデスリーガの各チームが外国人頼みのチーム強化を変えないといけない。日韓W杯が行われた頃のドイツもすごく弱かったが、その頃もやはりFW、司令塔のミッドフィルダー(MF)を外国人が占めているという問題があった。2001年12月にヨーロッパ王者のバイエルンは南米王者と対戦するために東京で開催されたトヨタカップ(今のFIFAクラブワールドカップ)に出場したが、この時のスタメンにはドイツ人は2人しかいなくて、リザーブの選手を含めても4人しかいなかった。ドイツのチームなのに外国人ばかりのチームだったけど、トヨタカップに勝って世界王者になった。だから、クラブのバイエルンは強かったけど、ドイツ代表は弱かった。

 

とにかく、まず、ブンデスリーガではドイツ人選手が主役を演じることが出来るように、クラブの編成をよく見直す必要があるだろう。