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祝!レバークーゼン初優勝!ブンデスリーガ

バイエルンミュンヘンの12連覇阻止! レーバークーゼン、無敗のまま独走でブンデスリーガ初優勝!:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

今日書くブログ記事は、ヨーロッパサッカー、特にドイツサッカーとブンデスリーガに興味のある人しかわからない内容です。だから、一部の人にしかわからないかもしれませんね。(苦笑)

 

 

ドイツのブンデスリーガでレバークーゼンがバイエルンの12連覇を阻止して初優勝を果たした。ヨーロッパサッカーのビッグクラブが大嫌いな僕にとっては、とても嬉しいニュースだ。

 

 

レバークーゼンがバイエルンミュンヘンの12連覇を阻止してブンデスリーガ初の優勝を果たした。とても嬉しいことだ。僕はブンデスリーガというか、ヨーロッパサッカーではアンチビッグクラブである。アンチビッグクラブというのは、1995年に決まったボスマン判決以後、ヨーロッパサッカーでは10くらいのビッグクラブがずーっと国内リーグもチャンピオンズリーグも独占している状況が続いているので、はっきり言うと面白くないのである。

 

ボスマン判決については以前の記事でも書いたが、簡単に言うとヨーロッパには「ヨーロッパは一つ」という概念に基づいてEUがあるので、EU内の選手であれば外国人扱いされずにクラブ所属の選手として何人登録してもOKという規則の変更である。これは、ベルギー人のボスマン選手が、ベルギーからフランスのクラブに移籍しようとした時に、「フランス語がしゃべれるのに外国人扱いされるのはおかしい」と、EUの裁判所に提訴して勝訴したことから、EU内の選手は外国人扱いされないという規則が出来た。

 

 

レバークーゼンは2002年シーズンにもブンデスとチャンピオンズリーグ、ドイツ杯で優勝して3冠達成のチャンスがあったが、3つの準優勝で終わったというとても苦い経験をしたクラブである。しかし、その時に活躍したバラックなどの選手は高額な年俸でバイエルンに引き抜かれて、低迷期に入ってしまった。

 

 

レバークーゼンの初優勝については本当に喜ぶべきことで、このチームは2000年シーズン、2002年シーズンにもバラック、シュナイダー、キルステン、ゼ・ロベルト、ルシオという選手たちを擁して優勝まえあと一歩という所まで勝ち上がったことがあった。しかし、最後に初優勝へのプレッシャーを感じたのか、王者バイエルンに圧力に屈したのか初優勝を逃した。特に2002年はブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ、ドイツ杯という3冠を達成チャンスがあったが、全てで準優勝に終わったという本当に気の毒なクラブだった。この時は2002年日韓W杯の直前のことだったので日本でもスポーツ新聞ではけっこう大きく報道された。

 

ところが、2002年シーズンが終わるとやはりいつものように、バラック、ゼ・ロベルト、ルシオという中心選手がごっそりとバイエルンに引き抜かれた。これは、大谷翔平がエンゼルスからドジャースに大型契約で引き抜かれたように、レバークーゼンの資金力ではワールドレベルの選手たちを、レバークーゼンに引き留めることが出来なかったからである。バイエルンミュンヘンがブンデスリーガで悪役と言われているのは、他の中小クラブで成功した選手たちを大金を払って引き抜くからである。だから、ブンデスリーガではリーグが8月末に始まる前からデータを見ればバイエルンが優勝するというのは何となくわかる。だから、バイエルンファン以外のドイツ人はバイエルンが負けると大喜びをする。今もドイツ人たちはレバークーゼンが初優勝したということよりも、バイエルンが12連覇できなかったということを喜んでいるだろう。

 

 

大谷翔平が高額契約でドジャースに引き抜かれたのと全く同じで、サッカーでも選手が活躍してリーグ優勝に貢献すると、バイエルンのようなビッグクラブが中堅クラブの選手を高額な年俸で引き抜くのは当たり前のなっている。

 

 

でも、レバークーゼンが優勝したということは、レバークーゼンの主力選手たちの来季の年俸をレバークーゼンの資金力では払えないかもしれないから、また、今シーズンのオフにはレバークーゼンの主力選手の数人がバイエルンに引き抜かれるかもしれない。(苦笑)