
- 「08/15」というのは元はというと第一次大戦にドイツ軍で使用された機関銃の名称であり、軍隊内でこの機関銃を使用した訓練が退屈だったことなどから、「退屈な、凡庸な」という意味で軍隊内で使用されるようになった。
- 慣用句としての08/15
「08/15」というのは元はというと第一次大戦にドイツ軍で使用された機関銃の名称であり、軍隊内でこの機関銃を使用した訓練が退屈だったことなどから、「退屈な、凡庸な」という意味で軍隊内で使用されるようになった。
前のブログ記事で軍隊で使用された俗語から一般的な俗語になったドイツ語の言葉を紹介したが、このブログでも同じように初めは軍隊で使用されていた俗語が一般的な俗語になった言葉を紹介する。
ドイツ語の俗語の言葉に[08/15](ヌルアハト・フュンフツェーン)という言葉があるが、これは元はというと第一次大戦で使用されたドイツ軍の機関銃であったが、それが軍隊で「退屈な、凡庸な」という意味で使用されるようになって、今でもドイツの若者の間でも「退屈な、凡庸な」という意味で使用されている。
こちらが[08/15]のウィキペディアの説明。なぜ、[08/15]というドイツの機関銃の名称が一般的な俗語になったのか、このサイトに詳しく説明されているので、このサイトの説明から引用しようと思う。
『08/15』は、元ドイツ国防軍の砲兵将校であったハンス・ヘルムート・キルストによって1954年に書かれた、ナチス時代のドイツ国防軍兵士たちの戦前の兵営・戦線・敗戦前後の生活と苦難を描いた三部作の小説であり、戦後ドイツの最初のベストセラーである。日本では1955年に三笠書房から邦訳が出版されている。 小説を原作とした3本の映画も製作されている。
慣用句としての08/15
[編集]この三部作のタイトル「08/15」(ドイツ語版)(nullachtfünfzehn=ヌルアハトフュンフツェーンもしくはnullachtfuffzehn=ヌルアハトフフツェーン)は、ドイツ語の軍隊俗語から派生したドイツ語圏で一般的に使われている慣用句で、月並みなもの、特別でないもの、凡庸なものに対して使われる軽蔑の意味のある言い回しである。また標準型のものや時代遅れのものに対しても使われる。この語源は第一次世界大戦のドイツ陸軍で使われた水冷式重機関銃「MG08」の軽量化型機関銃「MG08/15」に由来する。
この作品の登場人物に限らず、ドイツ人にとって「08/15」という言葉は単なる一兵器の名称を超えた意味を持っている。
まず、第一次世界大戦及び戦間期を通じて多くの兵士たちが毎日この機関銃を扱い長く単調な訓練を強いられた。その結果、退屈で過酷な軍隊生活にうんざりした兵士たちの間からいつの間にか月並みなもの、凡庸なものに対して、この「08/15」という言い回しが出てきたと考えられている。
(中略)
このことから「08/15」は「規格品」や「標準品」の同義語ともなり、やがて「想像力のない」「独創性のない」という否定的な概念が生まれ、それぞれが混同されていったものと思われる。 第二次世界大戦でもこの機関銃は予備兵器として使われた。もちろんすでに旧式化した兵器であり、この意味で「時代遅れのもの」という意味が付加されて行った。
現在使われている「08/15」という慣用句は発生当時より否定的な意味が強くなっており、「スクラップ」「役立たず」との意味で使っている例が多いようである。その語源として「MG08/15は材料品質が低下して故障が頻発したため」という解釈がなされているが、「MG08/15」が実際に欠陥兵器であったかは確認されていない。
ウィキペディアの説明を読めばわかるが、「08/15」は第二次大戦後にドイツで出版されて大ヒットした陸軍での兵隊の生活を描いた3部作の小説のタイトルとして使用された。映画化もされたからある程度年輩のドイツ人なら誰でも知っている作品なので、今でもドイツでは「08/15」は「退屈な、凡庸な」という意味の俗語として使用されている。
この「08/15」というドイツでベストセラーになった小説は映画化もされており、日本でもアマゾンなどの通販サイトで買うことができる。僕はまだ見たことがないが、日本でもドイツ軍マニアの間ではとても人気があり、また当然ながらある程度年輩のドイツ人は一度は見ている映画らしい。
現在でも使用されている例として、僕は10年ほど前まで審査が厳しい国際的な出会い系サイトに登録して、英語とドイツ語がしゃべれることを活かしてドイツ人の若い女性とメッセージを交換したことがあったが、そのサイトで数人の若いドイツ人女性が「08/15タイプの男は絶対にお断り」などと自分のプロフィールに書いていた。(笑)