
- ドイツ語にも日本語には直訳できない言葉がたくさんあるが、[Mistwetter](直訳は『糞天気』)も日本語に翻訳するのが難しい言葉だ。
- ドイツの軍事博物館でドイツ人のおじさんにこの言葉の意味を質問したら、「軍隊で使われていた俗語で、尻から糞が落ちてくるように空から雨粒が落ちてきて雨が降っている様子を表している」と教えてくれた。ドイツ人なら誰でも知ってる俗語だという。
ドイツ語にも日本語には直訳できない言葉がたくさんあるが、[Mistwetter](直訳は『糞天気』)も日本語に翻訳するのが難しい言葉だ。
英語、ドイツ語、フランス語など、学校で外国語を学んだことがある人なら、外国語の言葉で日本語に翻訳するのがとても難しい言葉があるのを知っているだろう。特に俗語にそういう言葉が多いのだが、そういう時はなるべくその言葉の意味に近い日本語をあてて意訳をするしかない。
僕もドイツ語を長年学んでいて、こういう言葉をたくさん見つけた。ここにあげたMistwetter(ミストヴェッター)という言葉もそのうちの一つであり、Mistは「糞、排泄物」という意味でWetterは「天気」という意味なのだが、この言葉の意味は日本語に意訳するなら、「また雨が降ってきた」「よく降る雨だ」という意味になる。だから、上にあげた絵では2匹のカエルが[Mistwetter]と言っている。
ドイツの軍事博物館でドイツ人のおじさんにこの言葉の意味を質問したら、「軍隊で使われていた俗語で、尻から糞が落ちてくるように空から雨粒が落ちてきて雨が降っている様子を表している」と教えてくれた。ドイツ人なら誰でも知ってる俗語だという。
僕がこの言葉を知ったのは大好きな戦争映画「史上最大の作戦」で、ドイツ軍の将軍が雨が降る中司令部に着いて[Mistwetter]と言いながら、コートについた雨粒を払うシーンを見たからである。その時の日本語の字幕は「よく降る雨だ」になっていた。この言葉に興味を持って、1997年9月にドイツを独り旅をした時にコブレンツの軍事博物館で知り合ったドイツ人のおじさんに、この言葉の意味を質問したら、「元はというと下品な軍隊での俗語で、尻から糞が落ちてくるように雨粒が空から落ちてくることを、Mistwetterと例えたんだよ」と教えてくれた。
その後もドイツ人と会話をしていて雨が降っている時には、[Mistwetter]と言うことがよくあった。ドイツ人は、「[Mistwetter]という俗語をよく知ってますね」と驚くこともあった。
よく覚えているのは、東北大学に勤務をしていたSとその妻のMと一緒にベガルタ仙台のサッカーJ2の試合を見た帰り道で雨が降り始めた時のことで、僕が[Mistwetter]と言ったら、2人はうなずいてから、Sが「日本語では?」と僕に質問したけど、日本語に翻訳するのはとても難しいと2人に言ってから、先に書いたように「直訳すると『糞天気』だけどそれは間違いで、戦争映画でドイツ軍の将軍が雨が降る中で司令部に着いて[Mistwetter]と言う。その時の日本語の字幕は『よく降る雨だ』と書いてあるんだ」と教えた。当然、2人は納得できてないという表情をしていたが、[Mistwetter]を日本語に翻訳するのは難しいので仕方がなかった。