
- 欧米の言語には敬語を使って会話をする習慣がないので、僕はドイツで生活したときに日本語の敬語を説明したが彼らは理解できなかった。それに、日本語を勉強している外国人にとって一番難しいのは敬語だという。
- 年長者は偉いという儒教精神だと子供は身分がすごく低くなるから、日本の子供は全ての大人に敬語を使って会話をして小さくなってないといけない。これが日本の子供の精神的幸福度が低い理由となっていると思う。
ユニセフ報告書
先進国の子どもの幸福度について、国連児童基金(ユニセフ)が国際調査などの結果をもとに分析した報告書で、日本は38カ国中20位とされた。分野別では「精神的な幸福度」が37位と最低レベルだった。生活満足度の低さや自殺率の高さが影響していた。
報告書は経済協力開発機構(OECD)や世界保健機関(WHO)などの2015~2019年までの調査や統計を用いて分析。「精神的な幸福度」「身体的な健康」「読解力・数学分野の学力・社会的スキル」の3分野で示した。
総合順位の1位はオランダで、いずれの分野でも高かった。2位はデンマーク、3位ノルウェー。最下位はチリだった。
欧米の言語には敬語を使って会話をする習慣がないので、僕はドイツで生活したときに日本語の敬語を説明したが彼らは理解できなかった。それに、日本語を勉強している外国人にとって一番難しいのは敬語だという。
僕はドイツに1年ほど滞在しているから子供の幸福度総合1位のオランダの隣のドイツの子供たちとはドイツ語で会話をしたことがあるが、ドイツというか欧米人の言語には敬語がない。だから、僕が年齢が30代と40代の時に4歳、10歳の子供たちと敬語がないから、〇〇おじさん、〇〇さんではなくてファーストネームで子供たちと呼び合って会話をしていた。これは僕よりも年長者にも言えることで、すでに年齢が70代80代の第二次大戦時はドイツ兵だったおじいさんからも、お互いにファーストネームで呼び合って会話をしたいと彼らから言われたが、「日本語には敬語があって、年上の人とファーストネームで呼び合うことはしないので」と理由を説明して断って、別れるまで[Herr A](Aさん)と呼んでいた。元ドイツ兵のおじいさんは理解できないから、不思議だという顔をしていた。(苦笑)
外国から日本に来る多くの外国人が日本語で一番難しいのは敬語だと言う。人生の先輩後輩という概念があって年長者、会社の上司など目上の人には敬語を使うというのは、恐らく日本、韓国、中国などの東アジア独特の習慣であり、日本以外の欧米先進国にはそういう習慣はない。20代の頃に僕が通っていた英会話教室の先生も、「アメリカでジョージ・ブッシュ大統領(当時)と会って会話をしても、初めの20分位はお互いに敬語を使って、[Mr. President](大統領)と呼ぶけど、その後はお互いにファーストネームで呼び合って友達として付き合うのがアメリカの習慣だ。日本語のようにいつまでも敬語をで話すことはしない。日本の敬語はややこしすぎる」とアメリカ人の先生は言っていた。
年長者は偉いという儒教精神だと子供は身分がすごく低くなるから、日本の子供は全ての大人に敬語を使って会話をして小さくなってないといけない。これが日本の子供の精神的幸福度が低い理由となっていると思う。
これは家族内でも同じことで、ドイツ人の家族は父母を[Vati, Mutti](親父、お袋)と呼ぶか、ファーストネームで呼ぶ。父を名前がミヒャエルならミヒャ、母の名前がシャルロッテならロッテなどと呼ぶのである。これは両親だけではなくておじいさん、おばあさんから親戚一同、老若男女みんながファーストネームで呼び合って遠慮なくトークをする。もちろん、これは日本では考えられないことだが、敬語がない欧米人の習慣ではそうなっている。
だから、ヨーロッパの社会を経験した僕が思うには、日本の子供の精神的幸福度ランキングが低い原因の大きな原因には、「年長者、目上の人には敬語を使う」という日本独特の敬語と儒教精神があると思う。日本の子供たちはすべての大人に敬意を払って敬語を使って会話をして小さくなっていることを強制されているので、欧米の子供に比べると精神的幸福度が低いのは仕方がないと思う。日本の子供の幸福度を上げるためには、敬語と儒教精神と人間関係の上下関係をもっと緩くする必要があるが、これには時間がかかるだろう。