ドイツのミュンヘンの博物館で日本で働いたことのあるニュージーランド人夫婦に偶然に会って 、彼らと日本のいじめ問題について話し合った。
1997年9月にドイツを一人旅した時に、ドイツ、ミュンヘンのドイツ博物館内の航空
その横に、各国の戦闘機の小さな模型が展示してあり、その前に大柄の30才ぐらいの
「英語、しゃべれますか?」
と質問すると、なんだかふざけた答えが返ってきた。その男はニヤリと笑って、
「君は日本人だな?オレはニュージーランド人だけど、日本の大阪に数年間住んでた
と僕に言ったのだった。
僕「大阪で何をしてたんだ?」
男「妻が日本の中学校で英語の先生をしていて、オレも日本の企業で働いていたんだ
「妻が英語の先生というのは、公立中学でALTをしてたのか?」
「そう、そのとおり」
ここで妻が現れた。小柄で身重の人だった。ここから3人で話をして、その夫婦は大
しかし、日本の公立中学校というと色々と問題もあるので、次のような会話もした。
僕「でも、日本の中学校というと、クラスでいじめ問題とかなかったか?よく、いじ
夫(深刻な表情をして)「そう、そう。それは本当に大変な問題だ。本当に日本の子
妻「私の学校でも一人、死んでしまった生徒がいたの」
僕(首吊りのジェスチャーをして)「いじめで自殺したの?」
妻「違うわ。他の学校の不良生徒とケンカをした時に、ナイフで刺されてしまったの
僕「ニュージーランドでは、そういう、学校でのいじめ、校内暴力とかの問題はない
夫、妻(同時に首を振って)「ない、ない。そんな問題は全くない」
僕「今、日本のマスコミは、“先生の質が悪く、指導力不足だから、いじめ、校内暴
夫、妻(2人揃って、首を横に振って)「ノー、ノー!!」「学校の先生たちが無能
ニュージーランド人夫婦は「日本は受験戦争といじめ問題が深刻だから、日本では子育てはしたくない」と言っていた。
当時は、“さかきばら事件”があって日本人全員がショックを受けていた頃だったの
夫(深刻な表情をして)「まあ、日本の狂気じみた受験中心の学校生活の中では、ス
僕「でも、ニュージーランドが天国というワケでもないだろう?失業問題では日本の
夫「たしかに、日本は激しい競争の中で経済成長をしたかもしれないけど、我々には
ここで僕は、僕の両親も親父が有名大学卒の銀行員だったので、経済的な安定を求め
夫(苦笑いをして)「そうだね。日本人の恋愛は、どこの大学卒業とかどこの学校卒業というのが大きな決
僕「じゃあ、将来、日本にもう一度住んで、日本で子育てをしたいと思う?」
夫、妻(声を揃えて)「ノーー!!」
最後に夫はこう言った。
「別に日本が嫌いというわけではないよ。京都、奈良とかは本当に素晴らしかったし
僕の知り合いでもニュージーランドの大学に留学していた人がいるが、その人が言う
「ニュージーランドの学生は選択肢が多いんだよ。英語がしゃべれるから、競争が好
ということだった。
ドイツ、ヨーロッパの学校では恋愛が盛んであり、親と大人たちは全く干渉しないので、高校生で子供を産んでしまうカップルまでいる。これがかなり深刻な問題のようだ。
さらに、日本とドイツで決定的に違うのは、10代のドイツ人の若者が異性と
それで、ヨーロッパの親というのは、子供の異性との交際については、全く干渉しな
これほど恋愛が盛んだから、ドイツの中学校、高校で大問題なのは、いじめよりもむしろ未婚の母
もちろん、こちらの問題の方もかなり大変だが、10代が恋愛で悩む方がいじめ、暴力
イラストの上は学校でのいじめのイメージ。多数の生徒が1人の気の弱い生徒をいじめるケースが多い。イラストの下は育児放棄のイメージ。ドイツの学校の場合は恋愛がとても盛んなので、いじめよりも15歳から19歳という未成年で子供を作ってしまうという方が大問題のようだ。未成年で恋愛をしていて体は大人でも経済力はないので、子供が産まれると男性の方がびっくりして逃げてしまい、女性だけが子供と残されて生活に困るというケースが多い。その時は女性の両親が面倒を見るとか、施設に預けるということになるようだ。
ヨーロッパの家族に関するニュースでとてもびっくりしたのは、40歳以前で孫がいるという人がいるということ。ヨーロッパの子供はとても早熟で親も子供の異性との交際に干渉しないので、親子2代に渡って未成年で子供を産むと、そうなるケースもあるという。
最後に、僕のブログを訪れてくれてありがとうございます。この記事のようにドイツにいた時に多くの人と交流した時の体験談以外にも、ドイツで10試合ほどブンデスリーガの試合を観戦していて、ドイツサッカーが好きな方に対して色々と興味深いブログ記事を書いているので、時間があったら他の記事も読んでみてください。感想のコメントを書いてもらうと嬉しいです。ドイツ語の勉強の方法、ナチスドイツ軍に関する記事も書いてますし、これからもそういう記事を書いていきます。