ドイツの学校でもいじめはあるが、いじめられっ子といじめっ子と彼らの両親と先生が集まって、何度も話し合いをして解決している。
1999年春に、シュツットガルト近郊に住むH家にホームステイした時
「オレはギムナジウム(ドイツの中高一貫の公立学校)にいた時にいじめられていた
と言った。僕も、日本の学校でいじめられたことがあったことを告白した。ちなみに
次の日の朝食時に、その家の奥さん(Iさん)といじめについて会話をした。
僕「長男のJは、ギムナジウムでいじめられていたそうですね。僕もいじめられたことが
奥さん「私が、Jをいじめていた子供とその子の母親、それに、学校の担任の先生
「いえ、両親には言いませんでした。日本の場合、親、先生に言いつけると、もっと
「なんで?子供がいじめられたら、親、先生などの大人に相談して、それで解決して
ここまで奥さんと話をして、僕は地域社会が崩壊している日本と、まだ地域社会全体
ホームステイ家族の奥さんは、なんで、日本の学校ではいじめの当事者の子供たちと彼らの両親と先生が話し合いをしないのかが、理解できなかった。「日本人はおとなしいらしいけど、もっと話し合うべきなのでは?」と言っていた。
僕「日本人はほぼ単一民族であり、島国で“村社会”と言われています。日本人同士
奥さん「・・・・・。何だかよくわかりませんが、日本人はシャイで恥ずかしがりであまり話をしな
「まあ、だいたいそんな感じですね。親は黙って傍観していることが多いです。それに、子供も親に迷
「ドイツ人の私には、さっぱりわかりませんね。自分が生んだ子供が可愛いのだった
この僕とドイツ人の奥さんの会話を聞くと、草食系の日本人と肉食系のドイツ人の違
日本のいじめというのは、親、先生に言いつけると、余計に問題がこじれるのを子供
日本は「恥の文化」「村社会」の国なので、いじめを解決したいという気持ちはあるのだが、「自分がいじめに対して声をあげると、他の人たちに迷惑をかけるのでは?」などと思って、遠慮する気持ちがあるようだ。
話は飛ぶが、僕の父は、
「日本人は『恥の文化』が強すぎるから、いじめなどの対人問題は解決できない」
ということを言っていた。父は典型的な昭和のサラリーマンであり、会社での自分の出世が大事だったので、学校での子供たちのいじめ
父「『日本人は恥らいが強くて世間体を気にしすぎるから、社会生活がうまくいかないのだ』と、今日の講師は
ということを、父は何度も頷きながら言っていた。
今のドイツでは増加する移民によって、伝統的なドイツ社会が乗っ取られるという問題が起こりつつある。移民が増えすぎた都会では、昔からのドイツ人住民が田舎に引っ越すという現象も起こっている。
しかし、ドイツの学校もいじめがなくて何の問題もないのかというと、他の問題がたくさんある。2006年から2012年まで東北大学に勤務していたドイツ人弁護士のSとその妻のMと、友達として付き合っていることは既に他のブログでも書いたが、彼らがドイツのウルム市に帰った後に、息子のKが小学校に入学することになった。Kが小学校のクラスに入ってみると、20人いるクラスの中にK以外でドイツ語がしゃべれるドイツ人の子供が3人しかおらず、その他の子供は移民の子供だったというのだ。Kはまだ6歳だから、ドイツ語でしゃべれる友達がいないので学校に行くのがいやだと言い出したので、両親のSとMはもっとドイツ語がしゃべれる子供が多い小学校を探して、ウルム市から少し離れた田舎町に引っ越しをしたという。
他のドイツ人友達のPも、「娘が小学校に入学した時に、ドイツ人の子供が多くて子供が安心して通学できる小学校を探して田舎町に引っ越した。今のドイツの都会はイスラム圏とアフリカからの移民と難民が多すぎて、ドイツ語がしゃべれる子供の友達が少ないし治安も悪いから、安心して子供を育てるには向いてない」と言っていた。
つまり、今のドイツを始めとするヨーロッパ諸国では、いじめよりも増加する移民と難民の子供をどう教育するかが問題であり、第二次大戦からドイツに住んでるような伝統的なドイツ人たちはイスラム圏、アフリカなどからの移民と難民によって都会で安心して暮らすことが出来なくなり、やむを得ずに治安のいい田舎に引っ越す人が増えているのだという。これは、ドイツ、フランス代表のサッカーチームを見てもわかることで、イスラム系と黒人の選手がとても多い。30年ほど前のドイツ代表チームと比べればすぐにわかることで、今は伝統的なゲルマン系ドイツ人の選手が減ってきている。これをメルケル首相のドイツ政府は、「移民政策の成功の例」として自慢しているが、これは一部の才能がある移民はドイツ社会に上手く溶け込んでいるというだけで、「移民政策の成功の例」とは言えないと思う。
増加する移民問題は、ヨーロッパだけでなくて日本でも深刻な問題になりつつある。無計画に移民を受け入れるのは危険である。
この増えつつある移民問題は日本にとっても「対岸の火事」という状態ではなくて、特に、東京、大阪のような大都会、それに福岡、長崎などの九州に住んでいればよくわかると思うが、西日本の都会では中国人、韓国人、それ以外の東南アジア人の移民がすごく増えている。僕も去年の春に佐賀と福岡に旅行した時に、繁華街では中国語を大声で話す中国人があまりにも多いので驚いた。
これからは日本も学校のいじめも問題だけではなくて、移民の子供をどう教育するかという問題に対処しないといけないだろう。特に中国は人口が14億人もいるので、このうちの1千万人以上が日本に移民として移住して来ると、共産主義を信じる中国人だらけになってしまい、下手をすると日本という国が中国人に乗っ取られてしまうかもしれない。既にヨーロッパ諸国ではイスラム圏からの移民に大都市が乗っ取られつつあるので、日本も移民対策を色々と考えないといけない。
イラストの上は学校でのいじめのイメージ。下はイギリスがEUから離脱したイメージで、イギリスのEU離脱からの理由の一つが、「ヨーロッパは一つである」という考えで作られたEUから、強制的に移民と難民を割り当てられることである。EUの決定で「イギリスは今年は〇〇万人の移民と難民を受け入れないといけない」と命令されると、これを拒否することは出来ずに独自の移民政策が出来ないので、イギリスは国民投票でEUから離脱することを決めた。
最後に、僕のブログを訪れてくれてありがとうございます。この記事のようにドイツ人家庭にホームステイして滞在した時と、その他のドイツ人と交流した時の体験談以外にも、ドイツで10試合ほどブンデスリーガの試合を観戦していて、ドイツサッカーが好きな方に対して色々と興味深いブログ記事を書いているので、時間があったら他の記事も読んでみてください。感想のコメントを書いてもらうと嬉しいです。ドイツ語の勉強の方法、ナチスドイツ軍に関する記事も書いてますし、これからもそういう記事を書いていきます。