Deutschland-Lab

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サムライブルーまたまたベスト16で敗退

 

日本戦で同点ゴールをヘディングで決めるクロアチア代表のペリシッチ

 

 

「日本代表は死のグループを1位で通過したので満足している」という声が多いようだが、僕は全く満足していない。僕は日本代表に近い将来にワールドカップで優勝してもらいたい。

 

 

日本代表が火曜日早朝の対クロアチア戦でまたベスト16の壁を越えられなかった。一体いつになったらベスト16の壁を超えることができるのだ?僕自身はあまり日本代表の結果には喜んでいない。ロシア大会の時はベルギーという明らかに格上のチームが相手だったから、「よく後半のロスタイムまで頑張った」という思いがあったが、2010年のパラグアイ戦と今回のクロアチア戦というPK戦敗退の場合は、あまり「よく頑張った」という気持ちにはなればい。PK戦は記録上は引き分けであり、日本にも十分に勝ち抜けてベスト8に行けるチャンスがあったからだ。

 

日本国内の中には、「ドイツとスペインに勝って『死のグループ』を1位通過できて満足している。選手たちはお疲れ様でした」などという声が多いようだが、僕は選手にそんな声をかける気になれない。代表選手に会ったら、「ドイツ戦のようなサッカーをしていたらベスト8に行けたはずだったのに、クロアチア戦はダメでしたね。日本代表はまだ好不調の波が激しいですね」と言うだろう。

 

こういう厳しい目で批判するのは、僕は次の次の大会では日本にぜひワールドカップで優勝してもらいたいと思っているから。確かに、今までにワールドカップで優勝した国というのは、ドイツ、ブラジル、フランスなど自国のリーグのレベルがすごく高くて、ワールドカップの予選は余裕で通過する国が多いが、イタリアが今回のワールドカップに出てないとか、オランダも前回のワールドカップに出てないとか、「まさか」と思われるようなことはよくサッカーではあるので、日本代表が8年後のワールドカップで優勝するということは十分にあり得ると思う。ドイツとスペインに日本代表が勝ったということで、もう世界中に日本代表が勝てない相手はどこにもいないと思う。ブラジルにもフランスにも勝てると思う。というか、そういう気持ちでサッカー代表の選手たちにはワールドカップでプレイしてもらいたい。

 

 

僕のドイツ人の友達はワールドカップドイツ大会の後に、「日本のサッカー選手は身長が小さい選手が多くて、フィジカルが弱いのが致命的な弱点。身長180センチ以上のもっと大きなサッカー選手を揃えないといけない」と言っていた。僕もそうだと思う。

 

 

 

それで、日本代表がなぜクロアチアに勝てなかったのかということについては、僕の2年以上前の過去の記事に書いたことがある。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

要するに簡単に言えば日本代表選手の平均身長が低いので、クロアチアのように足元だけでなくて空中戦も強いチームに対しては日本のサッカーは通用しない。今回のクロアチア戦でも、ペリシッチのヘディングで日本は同点ゴールを奪われた。ドイツ人の友達は2006年9月に会った時に2006年のワールドカップドイツ大会での日本代表を総括して、

「日本のサッカー選手は平均身長が低すぎる。身長175センチの日本人のセンターバック(宮本のこと)なんて、何の役にも立ってなかった。ドイツ代表のバイエルンのラームみたいに、重要な試合にたくさん出てる選手は別だけどね。それにチームの平均身長が175センチでは、相手がパワープレイを仕掛けてきてハイボールのセンタリングを上げてヘディングをされたら、日本のディフェンダーでは止めようがないよ。ドイツ代表にもヘスラー(166センチ)、リトバルスキー(168センチ)という小さな選手はいたけど、そういう選手はテクニックとドリブルが上手だからチームの中では例外だね。身長175センチ以下の選手はチーム内に4人ぐらいが限界だよ」

ということを言って、日本代表の身長の低さを嘆いていた。僕も確かに2006年のワールドカップドイツ大会を見て、日本代表はフィジカルが弱すぎると思った。

 

確かに、日本は過去に身長の高いフォワードを要する国と対戦して、ヘディングでゴールを決められて負けたことが多い。2002年のワールドカップ日韓大会では、トルコとベスト16で対戦したが、トルコにはハカン・シュクールという身長が190センチの大型FWがいて、トルコのコーナーキックの時にシュクールにマークが集まってしまって、フリーになったダバラがヘッドでゴールを決めて、このゴールが決勝点になった。それ以外にも最近だとロシア大会でベルギー相手に2-0とリードした時に、まず1点を返されて、その後にセンタリングから身長195センチの大男のフェライニにヘッドで決められて同点に追いつかれてしまった。このように、日本代表は重要な試合でヘディングで失点することが多い。

 

 

2006年のワールドカップドイツ大会の後には川渕チェアマンも、「身長の高いサッカー選手をたくさん揃えないといけない」と言っていた。

 

 

だから、僕のドイツ人友達が2006年にアドバイスしたように、これからはなるべく身長が180センチ以上の選手がサッカーをプレイするようになってほしい。これは、2006年のドイツワールドカップでボロ負けをした後に、川渕チェアマンも言っていたことである。