Deutschland-Lab

Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

過去のまとめ記事の再アップ。ドイツ語の学習方法について

上の写真はドイツ西部、フランクフルトの近くにあるマインツの大聖堂です。

 

この記事ではドイツ語勉強方法について過去に書いた記事を再アップする。やはり、ドイツ語勉強方法を知りたいという人は多いと思うので。

 

 

これは去年の9月に一度アップした記事です。これでドイツ語の学習方法について記事に書くのは3度目になりますが、やはりドイツ語の勉強方法を知りたい方は多いと思うので再アップします。

 

deutschland-lab.hatenablog.com 

 

ドイツ語学習だけでなくて全ての語学学習について言えることだが、まず自分の興味のある分野から始めるのが一番良い方法。学校の英語教育で上手くいかなかったのは、興味がないことを無理に勉強させられたから。

 

 

まず、ドイツ語の勉強方法は他の語学の勉強方法についても言えることだが、自分に興味のあることから始めるのが一番良い。みんなが中学校時代、高校生時代に英語の成績が良くなかったというのは、興味のないアメリカの歴史とかアメリカ人同士の会話から勉強を”させられた”からである。英語でもドイツ語でもまず、自分の興味のあることから始めるのが一番良い。僕の場合はドイツというとナチスドイツ軍であり、ティガー戦車、メッサーシュミット戦闘機、戦艦ビスマルクなどが好きだから、まず、ドイツ語の軍事学分野のことから始めた。

 

ここに実際にドイツ映画史上最も大ヒットをした映画「Uボート」の中での会話を例としてあげる。この会話は実際にNHK教育テレビの「ドイツ語会話」のテキストで、解説されていたものである。

 

 

Uボートがフランスの基地には帰らずに、イギリス艦隊が待ち受けるジブラルタル海峡を突破して、イタリアへと向かうことになったシーンでの会話。

 

艦長の放送:「新たな回航地が決まった。ラ・スペツィアだ。地中海にある。その前にスペインのヴィゴで燃料と物資を補給する。以上。」

水兵1: Die haben wohl den Arsch offen. Verdammte Scheisse!
「連中は頭がどうかしているぜ、畜生!」

水兵2:イタリアでのクリスマスもいいじゃないか。

1:ああ、だが、そこまで行くのがな。

2:なんでだ?

1:なんでだと?ジブラルタルだぞ!
Kannsu du dir am Arsch abfingern, wer da ist. Das ist irgendwie eine Jungfrau. Wenn wir da durchkommen wollen, koennen wir unsern Kahn mit Vaseline einschmieren.
どういうことか、察しがつくだろう。あそこはな、処女みたいなもんだ。あそこを通り抜けるつもりなら、艦にクリームを塗らないとな。

Der Arsch 「尻」を使った言い回しが2つ登場している。 Den Arsch offen haben 「頭がおかしい、どうかしている」、 (直訳は「尻が開いている」)。sich(3格) etwas(4格). am Arsch abfingern koennen 「想像ができる、察しがつく」(直訳は「尻に指が届く」)。

それ以外に、上の会話で注意するべき表現は、[verdammt][Scheisse]の2語。verdammtは英語のdamnedにあたり、「畜生」という意味で、Scheisseは英語のShitにあたり、「クソったれ」という意味。この2語はドイツの映画でよく使われている。

 

あくまでも僕の体験談からの話だが、僕のようなドイツ軍マニア、それにサッカーマニア、ドイツカーマニアなどで将来はドイツに旅行にも行ってドイツ軍関係の博物館、ドイツのサッカー場でサッカー観戦をしたい、ドイツのベンツ、BMWなどの車をドイツのアウトバーンで乗り回したいというモチベーションのある人たちは、ドイツ語習得が早いようである。こういう人たちは将来は実際にドイツに行って、現地人とドイツ語で交流をして具体的にドイツで何かをしたいという目的がはっきりとしているからである。

 

こちらの記事から引用した。

 

deutschland-lab.hatenablog.com 

 

ドイツ語の勉強で難しいのは格変化などだが、こういうことはドイツ人は文法を知らなくても自動的にやっている。ドイツ語がしゃべれないと生活ができない状況だと、誰でもしゃべれるようになる。僕は映画でドイツ語を勉強したが、好きな映画のハイライトは100回以上見た。

 

 

ドイツ語の勉強で一番難しいのは、1格、2格、3格、4格という格変化である。男性定冠詞の場合は、[der des dem den]、不定冠詞の場合は [ein eines einem einen] という変化である。これは、日本語でいうと助詞の「て、に、を、は、が」にあたる。この格変化はドイツ人は日常会話の中で学校で習うことはなくて、日々の生活の中で自動的にやっている。3歳頃にしゃべれる時には格変化は自動的にできるようになる。格変化ができないと生活できない状況だと自動的に格変化ができるようになるのである。

 

僕の場合はドイツ語の戦争映画「Uボート」「ヒトラー最期の12日間」「ブリキの太鼓」「帰ってきたヒトラー」のような大ヒットしたドイツ映画を何度も見た。「Uボート」は戦闘シーンなどの好きなシーンだけなら100回以上見た。映画で外国語を習う場合は、その映画のシーンとセリフを全部暗記するくらい見る必要がある。

 

ただし、ここに書いたのはあくまでもドイツ軍マニアから入った僕の勉強方法だから、全ての人にあてはまる勉強方法かどうかはわからない。一番良いのは自分に合ったドイツ語勉強方法を早く見つけることである。