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日本のアニメ・漫画にはナチスドイツ軍の影響が見られるが、ドイツではどう思われてるのか?

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多くの日本のアニメ作品には明らかにナチスドイツ軍の影響が見られて、平和主義者の宮崎駿の作品にまでドイツ軍が現れている。

 

このブログ記事では日本のアニメ・漫画には明らかにナチスドイツ軍の影響が多くみられることについて書きます。既に多くのアニメファンは、気づいていることだと思いますが。

日本の漫画・アニメには明らかにナチスドイツ軍の影響が見られる。「ガールズ UND パンツァー」はドイツ語表記になっていて、多くのナチスドイツ軍の戦車が登場して作品の中で大活躍するし、「ヘタリア」ではドイツ人はヘタレのイタリア人に対して心強い兄貴として描かれているので、明らかに第二次世界大戦でのイタリアとドイツの関係を意識してる。それ以外にも「ヘルシング」の少佐の演説は、1943年2月に行われた宣伝大臣ゲッベルスによる「総力戦演説」をモチーフとして作られている。「ジョジョの奇妙な冒険」では「バカモノがあ~、ドイツの技術は世界一!!」というセリフがあるし、大ヒットしたアニメの「エヴァンゲリオン」という題名は、ドイツ語でプロテスタント派教会を表す[Evangelish]に由来してるようだ。そして、「エヴァンゲリオン」のキャラの数人はドイツ語がしゃべれる。

 

 

宮崎駿は第二次大戦のドイツ軍の英雄であるカリウス氏に会うためにドイツまで旅行したほどのドイツ軍マニアで、ドイツ軍の兵器のデザインを好んでいるが、一方で戦争は大嫌いで「憲法九条を守るべきだ」と言っている。

 

それ以外にも、日本アニメ界の大御所である宮崎駿は大のナチスドイツ軍マニアであり、ドイツ軍戦車部隊のエリート将校だったオットー・カリウスが生きていた時に、ドイツのプファルツ地方の田舎町に住むカリウスの自宅にまで行って、アニメ作品の参考にするために話を聞きに行ったことがある。

しかし、ここに宮崎駿のちょっとずるいような、ダブルスタンダードのスタンスと発言がある。宮崎の矛盾する発言、「私は軍隊の戦車、戦闘機などの武器、特にデザインは好きだが、武器が行う戦争行為と軍隊は好きになれない。私はミリタリーマニアだが憲法第九条を擁護する」ということが僕にはずるい主張のようにも思える。戦車、戦闘機が好きなら軍隊、軍人なども好きと言えないのだろうか?たしかに、宮崎のような多くのミリタリーマニアの中には「戦車、戦闘機が好きで模型、ジオラマを作るのは好きだが、残酷な戦争行為自体は大嫌いだ」というスタンスの人がいる。その気持ちはわからないでもない。

それでも、だいたい、宮崎駿はドイツ軍人だったオットー・カリウス氏に会うためにドイツに行ったり、「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」の中でドイツ軍の兵器はカッコイイと書いてるんだから、正直にドイツ軍人たちを彼のアニメの中に登場させるべきなのではないだろうか?でも、やはり、「ナチス・ドイツ賛美」と批判されるのを恐れているのだろうか?それでも、宮崎アニメにとても詳しいアニメファンたちは「本当は宮崎先生はドイツ兵、ドイツ人を主人公で描きたかったはず」と気づいているようにも思える。 これは、他のナチスドイツ軍の影響が見える日本のアニメ作品にも言えることだろう。アニメ作者たちの本音は、「ナチスドイツ軍の軍服と兵器はカッコいいから、アニメに登場させたんです」と言いたいのだが、それを露骨にやると「ナチスドイツ賛美」ということで世界中で非難されるので、なんとなくオブラートに包んで自分のアニメ作品に登場させている。


僕がネットで交流しているドイツ人の若い女性は、「理由はどうであれ、ドイツ関係の人と物が日本のアニメに登場するのは素晴らしいことで、私が日本のアニメを好きになった理由の一つ」と言っていた。

 

これに対しては僕がFacebookなどで交流をしているドイツ人アニメファンたちの反応は、次のようなものだった。
「理由はどうであれ、ドイツに関係ある物、ドイツ語などが大好きな日本のアニメに登場するのはとても嬉しいと思う。だいたい、ハリウッド制作の戦争映画ではドイツ関係の人と物はすごく悪く描かれてばかりいるから、同盟国だった日本制作のアニメの中で、ドイツ関係の人と物が好意的に描かれているのは嬉しいことだ。私が日本のアニメが大好きになった大きな理由は、ドイツ関係の武器、キャラクターなどがたくさん出てくるから」
というものであり、好意的な反応を示す人が多かった。


まあ、アメリカのハリウッド制作の映画ではドイツと日本はいつも悪役として描かれているから、日本制作の漫画とアニメでは日本とドイツ、つまり第二次大戦の枢軸国側から見た視点で、ドイツ関係の武器とキャラを登場させてもよいのではないだろうか?別に日本の漫画、アニメの中でナチスドイツとナチズムを讃えるような発言と主張はしていないのだから。(苦笑)

 

 

一番上に掲載した写真は「日本のアニメにドイツ関係の物が登場するのは嬉しい」と言っていた、僕が交流しているドイツ人美女。人気アニメ「進撃の巨人」のコスプレをしており、彼女はコスプレをしてドイツでアニメファンの集まりに出ることをホビーとしている。「進撃の巨人」に登場する若者たちはヒトラーユーゲントにそっくりの制服を着ているが、彼女はそのことは全く気にしてないようだ。アニメ以外にも日本の○○48グループも大好きだと言ってる。逆にハリウッド映画、アメリカ文化などにはほとんど興味がなくて、日本の文化にすごい興味を示している。

 

アニメ、漫画作品の画像は著作権の問題から掲載してません。一度、アニメ作品の画像を掲載したブログ記事をアップしたら、数時間後に削除されてしまいました。