- 昨日、ワシントンの国会議事堂を多くのトランプ支持者が襲撃して、国会での議事が中断した。これが、トラン支持のアメリカ白人の正体である。トランプのツイートに扇動されて、力ずくでもバイデンが次期大統領に確定されるのを阻止しようとした。
- 過去のブログ記事にも書いたが、トランプを支持するような右翼のアメリカ白人は「アメリカは正義だ」と信じて疑わない。それで、僕もかつてフェイスブックの第二次世界大戦グループで、数人のアメリカ白人からいじめられたことがある。
- それでも、アメリカには言論の自由があるので、少なくとも中国よりはマシだと思う。問題なのは、最近のアメリカ白人は反体制的なハリウッド映画を受け入れなくなってること。30年ほど前は「プラトーン」「ダンス・ウィズ・ウルブス」のような、反体制のハリウッド映画がアメリカでヒットしていた。
昨日、ワシントンの国会議事堂を多くのトランプ支持者が襲撃して、国会での議事が中断した。これが、トラン支持のアメリカ白人の正体である。トランプのツイートに扇動されて、力ずくでもバイデンが次期大統領に確定されるのを阻止しようとした。
日本時間の昨日(アメリカ時間の6日)に、トランプのツイッター書き込みに煽られたトランプ支持のアメリカ白人の暴徒がワシントンの国会議事堂を襲撃した。暴徒のほとんど全員が白人だった。やはり、これがトランプという超右翼のアメリカ大統領を支持する白人の正体である。「アメリカ ファースト」「アメリカを再び偉大に」などというスローガンを掲げて、「アメリカは常に超大国で正義の味方だ!」と信じて疑わない。
それで、こういう連中はハリウッド映画の「トップガン」「ライトスタッフ」「ミッドウェイ」「インディ・ジョーンズ」シリーズのような、アメリカ白人が強くて正義の味方と描かれている映画を見ては喜んでいる。アホとしかい言いようがない。いつまでアメリカの正義の戦争という嘘の戦争を繰り返すのか?とてもこんな連中にはついていけない。だから、僕は最近の「アメリカ万歳」「アメリカ人はこんなに強いんだ」というようなハリウッド映画は見る気がしない。
BBCの日本語記事サイトという比較的中立のニュースサイト。この記事で、ワシントンの国会議事堂をトランプ支持者が襲撃したことは、厳しく非難されてる。
過去のブログ記事にも書いたが、トランプを支持するような右翼のアメリカ白人は「アメリカは正義だ」と信じて疑わない。それで、僕もかつてフェイスブックの第二次世界大戦グループで、数人のアメリカ白人からいじめられたことがある。
こちらは僕が過去にこのブログに書いた記事だが、「フェイスブックの第二次大戦グループでアメリカ白人に虐められた」という内容の記事。
この記事をもう一度ここでちょっと紹介する。
2014年の年末に休暇だったから僕とアメリカ人の白人たちが第二次世界大戦について、「第二次世界大戦のファン」グループで情報交換をしていると、Dという強硬派のアイルランド系アメリカ人を中心にして数人のアメリカ人が日本人の僕に対して、「日本側の第二次世界大戦の情報なんて興味がない。それよりもお前は第二次世界大戦中に日本が多くの戦争犯罪を犯したことについて、悪いと認めるんだな?」というようなことを言い寄るアメリカ白人が、どんどんと増えてきた。「仮に俺が戦争犯罪が悪いから謝ると言ったところで何の意味があるんだ?何も変わらないじゃないか?俺は別に日本政府の外交官じゃないんだぞ」と僕は正論を言っていたんだが、アメリカ白人たちは「逃げている!お前は日本人なのに過去の日本の戦争犯罪から逃げている!」と言って、どんどんと煽ってきたのだった。
それで、そんなやり取りが何度か続いたのだが、僕の方も堪忍袋の緒が切れて、「うるさいな!俺のような1人の日本人が戦争犯罪を謝っても、何も変わらないと言ってるだろうが!いつになったらわかるんだ?!」とキレた反応をすると、10人くらいのアメリカ白人が一斉に「ハハハハハ!ジャップが遂にキレやがった、面白い!元々、お前をキレさせるためにずっと日本の戦争犯罪を煽っていたのさ!少しは寿司でも食べて冷静になったらどうかね?いや、それともアメリカ人みたいにコーンフレークで食べたら?」などという書き込みをして、大喜びをしていた。
{中略)
それで、フェイスブックのような国際交流サイトだと、「第二次世界大戦グループ」という名称で、第二次世界大戦について世界の全ての人が仲良く交流することが建前になっているグループがあるが、実際は白人アメリカ人ばかりが書き込みをしていて、旧枢軸国の日本人、ドイツ人などが書き込むことはあまりない。アメリカ白人というのは、とにかく、「第二次世界大戦以後、最終的に東西冷戦にも勝ったし、世界を“解放”したのは俺たちだ!ナチスドイツを倒し、日本の軍事政権を倒して、日本とドイツを含む世界中を“解放”したのはアメリカ白人だ」ということを、第二次世界大戦グループに書き込むことが大好きである。
奇妙なことに、アメリカ人でも黒人、先住民系(インディアン)のような人々は「第二次世界大戦で俺たちが世界を解放した」ということは全く書き込まず、白人だけがこういうことをネットにいつもいつも書き込んでいる。まあ、第二次世界大戦の時は黒人と先住民などはアメリカ国内では人間扱いをされていなかったから、当たり前のことだろうけど。
さらに付け足すと、第二次大戦の戦勝国でもアメリカの白人だけがこういう「勝利者」としての態度をとって、他の白人の国であるイギリス、フランス、オーストラリア、カナダなどの白人は「勝利者」としての態度はとらない。たまに、ロシア人の保守派に「勝利者」として振る舞う人がいるくらいである。
それでも、アメリカには言論の自由があるので、少なくとも中国よりはマシだと思う。問題なのは、最近のアメリカ白人は反体制的なハリウッド映画を受け入れなくなってること。30年ほど前は「プラトーン」「ダンス・ウィズ・ウルブス」のような、反体制のハリウッド映画がアメリカでヒットしていた。
こんなことを書いてはいるが、僕は少なくとも中国よりはアメリカはマシだと思っている、なぜなら、狂信的なトランプ支持者は例外としても、アメリカには一応は言論の自由があるからである。ハリウッドで映画を制作してアメリカ政府、アメリカ軍を批判することが出来る。これは中国では出来ないことである。
上の写真はアメリカ軍のある小隊がベトナム戦争で戦う様子を描いた映画で、1986年のアカデミー主要4部門を受賞した「プラトーン」。「プラトーン」とは”小隊”という意味である。
僕はこの映画を高校を卒業して浪人をしていた時に見たが、ネタバレになるが、アメリカ軍人同士で殺しあったり、べトコンの村を焼き討ちにした時に少女をレイプするシーンがあったりと、それまでの「正義の味方アメリカ軍」が徹底的に否定されていた。僕はこの映画をとても素晴らしい映画だと思ったが、映画評論家の田山力哉もこの映画を絶賛していた。田山は「『ロッキー』『トップガン』のような”強いアメリカ”を描いた映画にはうんざりしていた。この新人監督オリバー・ストーン(当時)のベトナムでの経験を描いた『プラトーン』を見て、アメリカ映画はまだまだ素晴らしいと思った」ということを、映画の本に書いている。僕も田山の意見に全く同感だった。
その後も「プラトーン」がヒットしてからはしばらくは、アメリカ社会と歴史の暗部を描く映画である「フルメタル・ジャケット」、「JFK]、「ダンス・ウィズ・ウルブス」などが作られて、こういう反体制的なアメリカ映画を僕は大好きだった。だが、1990年代後半からは、スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンなどの作ったCG満載で映像は美しいがシナリオは全く面白くない「プライベート・ライアン」、「タイタニック」などがヒットするようになり、ハリウッド映画はその後はどんどんとつまらなくなった。
まあ、「鬼滅の刃」のようば子供向けの映画が日本での興行成績のトップになって、それ以外の興行成績トップ10のうちのほとんどがアニメ映画という有り様なので、映画界自体が斜陽だから、恐らく、ハリウッドの映画会社がアメリカの暗部を描くような暗い映画を制作してもヒットしないのを恐れているのだろう。
ワシントンの国会議事堂の話から、最近のアメリカ映画の批判になってしまったが、要するに最近のアメリカ白人は「プラトーン」「ダンス・ウィズ・ウルブス」のような、反アメリカ的な映画を受け入れる寛容さがなくなってしまったと僕には思える。日本
ドイツは過去の戦争という過去の失敗の反省をきちんとしているのに、アメリカはベトナム戦争、イラク戦争の過去の失敗の反省をきちんとしてないから、こんなことになっていると僕には思える。