高市自民党新総裁には安倍元総理の路線を継承してほしい

高市早苗が自民党新総裁になって１５日に行われる衆議院で初の女性首相に選ばれるだろう。高市新首相には長期安定政権だった安倍元首相の路線を継承してほしい。

１０月４日土曜日に自民党の総裁選挙が行われて、自民党初の女性総裁として高市早苗氏が新総裁に選ばれた。衆議院でも参議院でも自民党は少数与党といっても、自民党が一番議席数が多くて他の野党は統一した候補者を立てられないのだから、恐らく１５日に衆議院で行われる首相指名選挙では高市早苗が日本憲政史上初の女性首相に選ばれるだろう。

僕個人が高市新首相に期待することは、２０２０年８月に病気で辞任した故安倍信三元首相の路線に自民党を戻すことだ。２０１２年１２月から２０２０年８月まで約８年間続いた安定した安倍政権の間は、アベノミクスで株価が上昇して企業の業績も好調になった。また、この時期は外交でもアメリカのオバマ、トランプ、バイデン政権とも上手く付き合うことができ、ウクライナ戦争を始める前のロシアのプーチンともけっこう上手く付き合えていた。しかし、後でプーチンには騙されたことに気づいたのだが。また、中国、韓国に対してもけっこう強腰の態度で国内の右翼思想の人たちは満足していた。

高市新首相に期待するのは、公明党との連立を解消して、国民民主と維新と連立する政権を樹立することだ。自民党右派である高市氏の思想と政策は公明とはかなり遠くて、一方で国民民主、維新の方が近いと思う。これは多くのマスコミの記事にも書いてあることだ。僕は政治の記事をそんなによく読んではいないから、あまり詳しいことはわからないけど、少なくとも今の新しい自民党首脳部と野党との会談の様子を見ると、自民と公明の連立は解消されて、国民民主と維新との新しい連立を模索しているようにしか見えない。

僕はネトウヨが嫌いだから高市新首相にはネトウヨに迎合する政治は行ってほしくはないが、衆議院と参議院選挙で自民党の票が伸びなかったのは右翼主義者が自民党左派の石破政権を嫌ったのが原因だった。だから、高市新首相はある程度はネトウヨに迎合する政治をすることになるだろう。

しかし、一方で気に入らないのは排他的思想の無学なネトウヨたちが高市新総裁誕生で異常なほどに大喜びしていることである。まあ、安倍首相の時も多くのネトウヨが支持をしていたが、ネトウヨは高市に８月１５日には必ず靖国神社に参拝すること、韓国中国に対して非常に強い態度に出ること、左翼マスコミを相手にしないこと、新しい憲法を制定することなどしか求めていない。僕もネトウヨの主張にはある程度は同意できるが、高市が無学なネトウヨに迎合するような政権に落ちぶれるのは勘弁してもらいたいと思う。

でも、前回の衆議院と参議院選挙で自民党が敗北して国民民主と参政が表を伸ばしたのは、自民党左派政権の石破に嫌気が差した多くのネトウヨたちが自民党ではなくて国民民主と参政に投票したのが原因だから、高市も次の衆議院選挙で自民党が勝つためにはある程度ネトウヨに迎合した政策を取らざるを得ないかもしれない。故安倍首相の政権が長続きしたのも日本国内で１５０万票ほどの勢力があるネトウヨの支持のお陰だったらしいから、恐らく誕生するであろう高市新政権も自民党支持者に多いネトウヨにある程度は迎合する政策を行うことになるだろう。