日本は本当に「恥の文化」の国なのだろうか？

10年くらい前に冬なのに超ミニスカートをはいて歩いてる女子高生を見て、ドイツ人大学准教授の友達は呆れた顔をして、「なんで、日本の女子高生は冬なのにみんなミニスカートをはくんだ？」と質問をしてきた。

日本人は恥の文化と言われているけど、日本人は本当にそうなのでしょうか？僕がドイツ人の友達と話した興味深い話を紹介します。これも他のブログに書いたことのある記事です。

10年くらい前に冬の寒い日に、東北大学法学部准教授をしていたドイツ人のTと喫茶店で話をしていた。仙台で１月か２月だったから外の気温は１度くらいだったと思う。それで、２階にある喫茶店から外を見ていたら、上の写真のようなパンツが見えそうなほどの超ミニスカートを穿いたJKが歩いていた。

「なんていうミニスカートだ。妻のMが『日本のJKは足が細すぎるし、寒い日でもミニスカートばかり穿いているからおかしい』と言って驚いていた。G（僕のこと）、日本のJKはなんであんなミニスカートを穿くんだ？寒くないのか？お前が高校生だった頃はどうだったんだ？やはりミニスカートを穿いていたのか？」
とTは僕にきいた。
「俺が高校生の時はヤンキーのJKはむしろ長いスカートを穿いたね。ヤンキーのJKが金髪に髪を染めてすごく短いスカートを穿くようになったのは、２１世紀になってからだね。理由は全くわからないよ。今日のような寒い日にもとにかく短いスカートをはくけど、その理由もさっぱりわからない。短いスカートの方が男にモテると思ってるんじゃないの？不思議に思うのなら彼女たちにきいてみたら？でも、彼女らは英語すら喋れないからお前とでは会話できないか」
「日本人はシャイで恥ずかしがりやだけど、ああいうスカートを穿いて公共の場所を歩くということは、恥ずかしがりやではないんだろ？ドイツのJKはあんなスカートは恥ずかしいから穿かないよ。タンクトップとかローライズのレディースパンツは穿くけど、それは夏の暑い日だけだよ。ドイツであんなミニスカートを穿いていたら、周りの人たちから、『こんな寒い日にそんなミニスカートを穿いて、寒くないのか？それとも頭がおかしのか？』と言われるだろうね」
「日本人がシャイで恥ずかしがりというのは、もう２０年以上前の話だろうね。黒澤、小津なんかの古い映画に出てくる日本人女性なんて、もうどこにもいないよ。確かに、ドイツ人というかヨーロッパ人はよく話をするから、こんな寒い日にミニスカートを穿いていたら、『なんで、そんなミニスカートを穿いているの？仕事が水商売とか、それともコスプレショーとか、特別なことでもやってるのか？』とか周りの人が質問するだろうね」

超ミニスカートをはいた日本の女子高生の写真をツイッターにアップしたら、ドイツ人の女性たちはびっくりして呆れていたが、一方でヨーロッパ人の女性は胸元を見せるドレスを着る習慣があり、ドイツのメルケル首相も公の場所でそういうドレスを着たことがある。

上の写真のようなミニスカートをはいたＪＫの写真を僕のツイッターに投稿したら、ドイツ人の若い女性たちから、「こんなミニスカートは私は絶対にはかない。はくなら必ず下着が見えないようにタイツをはく」「こんなミニスカートをはいた女は、学校を卒業したらどんな仕事に就くかは想像がつく」というような、すごい批判的な意見が寄せられた。

一方で写真下のようなかなりエッチな写真を、平気で送ってくるドイツ人の女子大生もいた。しかし、白人女性は胸の谷間を見せるのは貴族階級でもあったファッションであり、ドイツのメルケル首相、アメリカのヒラリー・クリントン元国務長官なども胸の谷間を見せるドレスを公の場所で着たことがある。

「日本は世界第2位のポルノ産業の国で、特に悪質な幼児ポルノが多い」と言って、ドイツ人友達のＰは不思議に思っていた。「戦後の日本人はビジネスになることなら何でもやるんだ」と、僕は答えた。

それで、他に日本人がシャイであることと、恥の文化についてドイツ人と話し合ったのは、ハノーファー近くに住むPという医者と会った時だった。Pはドイツ武装SSのリナクメントの主宰をしており、ドイツではSSとナチスのマークの入ったリナクメントは禁止されているので、妻の実家があるスロバキア、チェコなどの町の広場でリナクメントを開催しているのだった。日本でもリナクメントをやっている人ならひょっとしてPのことを知ってるかもしれない。Pは主にチェコとスロバキアで東部戦線のリナクメントをやっているのだが、Pが主宰して開催するリナクメントには常に１０００人以上の観衆が来ている。

Pが車を運転してPの家に向かっている時にこういう話をした。
「君の娘の１４才のSちゃんは可愛いね。君もSちゃんもフェイスブックをやっていて、Sちゃんの写真を見たけど可愛いと思ったよ。でも、俺は幼児フェチとか危険な男じゃないけどね」（苦笑）
「その幼児フェチについて気を悪くしてほしくないんだけど、日本は世界ワースト２位のポルノ大国だから俺と妻は心配してるんだよ。ワースト１位はもちろん、アメリカだけどね。ドイツは規制が厳しいから、日本のような幼児フェチのアニメを作ることはあり得ないんだよ。それに、日本の東京のような幼児フェチ専門のポルノ店とかもないからね。日本てなんであんなに危険なポルノアニメが多いんだ？日本人は恥ずかしがり屋のはずだろ？」
「そういう幼児ポルノの店があるのは、東京の秋葉原とか大阪の日本橋あたりだろね。俺が住む仙台は地方都市だから、そんなにたくさんの幼児ポルノ店はないよ。俺もそういう変な幼児ポルノには興味ない。東京、大阪のような大都市に住んでないから詳しいことはわからないね。それに、戦後の日本人は金儲け第一主義になってしまって、お金が儲かるならなんでもやるようになってしまったんだよ。

考えられる一つの理由は、君の娘のような可愛い子が学校にいても日本の男は恥ずかしがり屋で話しかけたり告白も出来ないから、２次元世界の幼児ポルノとか見て現実逃避しているかもしれない。俺も中学、高校の頃は可愛い女子とは話をするのが苦手だったから、ポルノは見なかったけど軍事マニア、鉄道マニアとかやって憂さ晴らしをしていた」
「恥ずかしがり屋で女子に話しかけられないから、アニメのポルノの世界に逃げるのか。変わってるな」

ドイツの都市では「景観保護条例」が厳しいので、東京大阪の繁華街のように無秩序に看板が立ち並ぶ場所はすごく少ない。秋葉原、新宿などのオタク向けの店、性風俗店が集まる街は珍しいので、最近の外国人観光客はこういう場所に来る。

上の写真は東京でよく見る繁華街の写真。ドイツではハンブルク、フランクフルトなどの一部の街を除くと、このように無秩序に看板が並ぶ街はない。特にミュンヘン、シュツットガルト、ニュルンベルクなどの観光都市は景観保護条例が厳しいので、飲食店、性風俗店などは出せる看板のサイズが決まっている。外国人観光客が東京に来ると秋葉原、新宿などにある幼児フェチのポルノ店が珍しいから、そういう店の写真を撮影するという。あと、東京の五反田、鶯谷などの凄い数の風俗店とラブホテル街も珍しいから外国人観光客は写真を撮る。日本人はシャイで恥の文化のはずだかけど、本当にそうなのか？なんか、３０年くらい前に比べると日本人は随分と変わったと思うし、外国人の日本の見方も「アニメ、ハイテク、ポルノ」という風に変わってしまった。

日本の女子高生がすごいミニスカートをはくのは、マスコミのせいで流行しているファッションだからだろう。東京の女子高生がミニスカートをはいていると、地方でもミニスカートをはくのだろう。日本は「村社会」だから流行に遅れるのが嫌なのだろう。

それで、なんで、日本のJKの多くがミニスカートを穿くのかという話に戻ると、やはり、マスコミとJK向けのファッション雑誌の影響だろう。上の写真のように多くの男性とマスコミ関係者が集まるコスプレショーとか、「東京ガールズコレクション」などのファッションショーがあって、女性向けの多くのマスコミが、
「今はJKの間ではミニスカートが流行してます。特に東京の女子高生の間ではミニスカートがとても流行っています」
と雑誌に掲載されると、北海道から沖縄までのJKが「東京のJKに遅れるな」という感じでミニスカートを穿くんだろう。

日本人は「村社会」で個人の個性が弱い社会だから、昔から「流行に遅れるな」という感じでみんなと同じにしてないと不安な人が多い。これは戦後の日本で長い間、
「憲法第９条は問題が多い。他の国から攻撃されたらどうするのだ？」
などと公共の場で言うと、「問題発言！」とマスコミに敵視されたのと全く同じだ。実際に僕の亡くなった父は一貫して「憲法第９条は何の役にも立たない」といつも言っていたが、父は社会の中では少数派だったようだ。僕も父の影響で流行が嫌いである。今なら「『鬼滅の刃』は映画館で見たけどつまらなかった」ということを言うと、仲間外れにされるかもしれないということだろう。

結局、日本人は「恥の文化」で「村社会」だから、JKも理由もなく流行に遅れまいとミニスカートを穿くんだろう。他のJKがみんなミニスカートを穿いているのに１人だけ普通のスカートを穿くと、仲間外れにされていじめられるとか、人間関係に問題が出るのだろう。