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まとめ(19)ドイツにある空軍と海軍の展示物

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今日のブログ記事では今までに書いた記事の中から、特に第二次世界大戦時のドイツ空軍と海軍に関する展示について書いた記事をまとめて紹介する。これまでにドイツ各地で第二次世界大戦時の多くの軍用機、軍艦を見たが、まだそれらの記事を読んだことのない人のために、過去に書いた記事の中からまとめて紹介する。写真上はミュンヘンのドイツ博物館に展示されているメッサーシュミット262型ジェット戦闘機。歴史上初めて戦争で使用されたジェット戦闘機であり、第二次大戦末期の短期間しか使用されなかったが、ドイツの高度な科学技術力がよく表現されている。

 

ミュンヘンにある「ドイツ博物館」には、第一次大戦で使用されたフォッカー戦闘機から、第二次大戦に使用されたV2ロケットまでが展示されてる。そして「ドイツ博物館」はミュンヘンの中心部にある。

 

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この記事では、ミュンヘンのドイツ博物館に展示されてるドイツ空軍で使用された軍用機を紹介している。第一次世界大戦で使用されたマンフレート・フォン・リヒトホ―フェン大尉の愛機として有名なフォッカーDr.Ⅰ型戦闘機から、第二次世界大戦で使用されたV1、V2ロケットまでが展示されてる。ミュンヘンのドイツ博物館は非常にアクセスがよくてミュンヘンの中央部にあり、ミュンヘン中央駅から地下鉄と路面電車を乗り継ぐと「ドイツ博物館前」という路面電車の停留所がある。ほとんどのドイツ観光ガイドブックにも掲載されてる。

 

2005年7月にドイツ博物館を訪れた時には地下1階の海軍展示室で、係員のおじさんがツアーに説明する内容を僕1人のためにしてくれた。夜の海戦の様子と、日露戦争でドイツ海軍の潜水艦をロシア海軍に貸与する計画があったことなどを説明してくれた。

 

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この記事は2005年7月にドイツ博物館を訪れた時の出来事を書いたもので、ドイツ博物館の地下1階にドイツ海軍に関する展示があった。そこで博物館の係員の人にドイツ語で話しかけると「時間はありますか?」と質問してきて、それから、係員のおじさんはグループツアーで説明することを僕1人のためだけにしてくれた。

 

説明の主な内容は、日露戦争の時にドイツ製のUボート(潜水艦)をロシア海軍に譲渡してロシア海軍がそれを使用する計画があったこと、夜の海戦の時にいかに軍艦のサーチライトが使用されたことなどだった。おじさんは第二次大戦末期には日本軍にはレーダーの装備が遅れていたので、レーダーを装備してレーダー照準射撃をしてくる連合軍相手に、技術的にかなり不利な戦いを強いられたことも知っていた。

 

ドイツ北部のブレーマーハーフェンに「ドイツ船舶博物館」があり、そこにはナチスドイツ軍の「奇跡の兵器」の一つである電気潜水艦「UボートXXI型」と、暗号機「エニグマ」などが展示されていた。

 

 

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この記事はドイツ北部のブレーマーハーフェンに展示されている電気潜水艦「UボートXXI型」を見学した時のことを書いたもの。この電気潜水艦はナチスドイツ海軍が終戦間際に就航させたもので、V2ロケット、Me262ジェット戦闘機に並ぶような[Wunderwaffe](奇跡の兵器)の一つだった。残念ながら終戦間際にやっと最前線に投入されたので大きな戦果はあげられなかったが、当時の連合軍の装備ではこの電気潜水艦を探知することはできなかったので、もう少し早く最前線に投入されていたらかなりの大戦果をあげていただろうと言われている。この電気潜水艦は、戦後のアメリカ軍とソ連軍の潜水艦作戦に大きな影響を与えた。

 

この電気潜水艦はブレーマーハーフェンにある「ドイツ船舶博物館」の展示物の一つであり、それ以外にはナチスドイツ軍が使用した暗号機「エニグマ」などがあった。「エニグマ」は映画「Uボート」などで使用されているが、解読するのは非常に困難であり、イギリスはアラン・チューリングを始めとする民間の学者を集めて「エニグマ」解読チームを作った。一方で日本軍の暗号はドイツ軍に比べると簡単に解読することができ、連合軍は日本大使館員がドイツから日本に送る暗号を解読して、ドイツ軍の状況を把握することができたというエピソードがある。

 

ブレーマーハーフェンの「ドイツ船舶博物館」もアクセスがよくて、ブレーマーハーフェン駅から徒歩約20分ほどで着く。多くの観光ガイドブックにも記載されてる。

 

 

以上、今日は過去にブログに書いた、ドイツ国内のドイツ海軍と空軍に関する展示品を見た時の記事をまとめてみました。第二次世界大戦のドイツ軍に興味のある方は、ミュンヘンの「ドイツ博物館」、ブレーマーハーフェンの「ドイツ船舶博物館」、それにキール郊外のラボエにある「ドイツ海軍記念館」に、是非一度行ってみてください。