- ウクライナ戦争が行われていて、ロシア軍がウクライナ人の女子供も容赦なく殺しているが、旧ソ連軍の昔からロシア人の戦い方は残酷である。
- 僕のポーランド人の彼女が彼女の住むシュチェチンにある旧ソ連軍の墓地で、「ソ連軍人のお墓には名前が彫られていない。共産主義では国が勝ったということだけが重要で個人の手柄は認められない。個人を認めないのが共産主義の怖さだ」と教えてくれた。
- 旧ソ連軍以来、共産主義のロシア人の戦い方は損害無視であり、ロシア人は人口が多いのでどんなに損害が出ても最後には兵隊の数の多さで押し切る戦い方である。ウクライナ戦争でもロシア軍はこういう戦い方をしているようだ。
久しぶりのブログ記事だけど、ウクライナ戦争がますます激化しているので、また暗い話だけどこの戦争についての記事を書く。今日はロシア革命で成立した旧ソ連の共産党軍以来、ロシア人の戦い方は残酷であることに変わりがないということについて書く。
ウクライナ戦争が行われていて、ロシア軍がウクライナ人の女子供も容赦なく殺しているが、旧ソ連軍の昔からロシア人の戦い方は残酷である。
2月24日のウクライナ侵攻開始以来、ウクライナでのロシア軍の戦い方は極めて残酷であり、ウクライナ人の女子供を容赦なく殺害しているけど、ロシア国内ではロシア国民に対してはテレビ番組でわざわざ政府報道官と女の子供の対話形式にして、「ロシア軍は一般市民は全く殺していない。ウクライナの一般市民を殺しているのはウクライナ軍か、ウクライナ政府による自作自演であり、ロシア軍は全く悪いことをしていない」と政府報道官が女の子供に教えて、それで女の子は、「はい、よくわかりました。ロシア政府の発表だけを信じて偽の情報は信じません」と模範的な回答をして終わるという報道をしている。しかも、このテレビ番組をロシアの小学校で放送してロシアの子供たちを「教育」するという。これが本当に今のロシアで行われてるとしたら、極めて恐ろしい事実だが、こういう共産主義的な「教育」はレーニン、スターリンの旧ソ連時代からロシアでは行われていた。
僕のポーランド人の彼女が彼女の住むシュチェチンにある旧ソ連軍の墓地で、「ソ連軍人のお墓には名前が彫られていない。共産主義では国が勝ったということだけが重要で個人の手柄は認められない。個人を認めないのが共産主義の怖さだ」と教えてくれた。
2007年7月に、僕はポーランドのドイツとの国境に近いシュチェチンという街に住むメル友の女性に会いに行った。彼女は日本が大好きなEという名前のポーランド人女性であり、日本の歴史と日本語を大学勉強していた。だから、日本人で英語とドイツ語がしゃべれる僕とある国際的な出会い系サイトで交流をして、意気投合したので彼女に会うことにした。
それで僕がEにシュチェチンで会って数日間いろいろと話をして、2日目に僕が第二次大戦の頃のポーランドの歴史に興味があるという話をしたら、Eは僕にシュチェチン市内にある旧ソ連軍の墓地を見せてくれた。その旧ソ連軍の墓地が上の写真である。墓石をよく見るとわかると思うが、墓石には旧ソ連共産党の象徴である星が彫られてあるだけで、名前が彫られてない。大日本帝国もナチスドイツも全体主義のファシスト国家だたが、少なくとも戦死した軍人のお墓には個人名が彫られてある。だが、共産主義軍隊の戦死者には名前が彫られてないのである。
「ソ連共産党軍隊の戦死者のお墓には共産党の星が彫られてあるだけで、個人の名前が
彫られてないでしょ?これが共産主義で全体主義の恐ろしいことなの。共産主義では戦争でも個人の手柄、名誉というのは無視されて、共産主義者全員で戦争に勝ったという事実しか重視されないの。だから、外国であるポーランドのシュチェチン市にある、ここ旧ソ連軍墓地のお墓でも戦死したソ連人の名前には旧ソ連政府は全く興味がなくて、とりあえず、戦死したソ連兵の数だけ共産党のシンボルである星の印がついたお墓を作って、それでソ連政府は終わりにしたの。2007年になった今でも、ロシア政府はシュチェチンでの戦闘で誰が戦死したかということには興味がないの。その点ではナチスドイツの方がまだマシだわ。少なくともナチスドイツ政府もそれを受け継いだ戦後のドイツ政府も、シュチェチンの戦いで誰が戦死したかということを調べていたから。ナチスドイツはファシストだったけど、個人の手柄と個人の意志というのをある程度は認めていたから」ということを、Eは僕に旧ソ連軍の墓地で教えてくれた。写真に写ってる赤い服を着た女性がEである。
旧ソ連軍以来、共産主義のロシア人の戦い方は損害無視であり、ロシア人は人口が多いのでどんなに損害が出ても最後には兵隊の数の多さで押し切る戦い方である。ウクライナ戦争でもロシア軍はこういう戦い方をしているようだ。
僕の彼女だったポーランド人女性の話を聞く前から、旧ソ連軍の戦い方が非常に残酷であるということは僕はよく知っていたし、第二次大戦末期の1945年8月8日に日ソ中立条約を突如破って旧満州と日本の北方領土を攻撃してきたソ連軍の戦い方を見ても、ロシア人の戦い方がとても残酷であるということを知っている日本人は、特に年配の日本人を中心に多いだろう。旧ソ連軍の戦い方というのは基本的に損害無視であり、1939年5月から9月までに行われた日本軍対ソ連軍の「ノモンハン事件」でも、第二次世界大戦のナチスドイツ軍対ソ連軍の東部戦線の戦いでも、ソ連軍の損害は日本軍よりもナチスドイツ軍よりも多かったが、最後は圧倒的な兵力で押し切ってしまうという戦い方である。
旧ソ連軍以来、ロシア人がそういう戦い方の理由は、人口だったらロシア人の方がドイツ人よりも日本人よりも多いからであり、最終的には人口が多いロシア人の方が勝つという戦い方なのである。そして今戦争が行われているウクライナでも、ウクライナ軍よりもロシア軍の方が軍人の数が多いので、最終的には軍人の数が多いロシア軍が勝つという計算でプーチンの率いるロシア軍は戦争を進めていると思われる。しかし、ウクライナ人の一般市民までもが銃を取って戦うようになると、このロシア軍の戦い方に狂いが生じてくるので、ロシア軍は一般市民が住む住宅地までも無差別で破壊している。ともて残酷な戦い方だが第二次世界大戦の旧ソ連軍以来、これがロシア人の戦い方なのである。