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過去の記事のまとめ(10)ウクライナ戦争について

 

 

 

 

ウクライナ戦争が始まってもう8か月が経ちましたが、まだまだ停戦の出口が見えません。そこで、この記事では過去に僕がこのブログに書いたウクライナ戦争に関する記事をまとめてみようと思います。

 

 

プーチンがロシアを旧ソ連のような国に戻したいのは、NATOの東への拡大によってヒトラーとの戦争に勝った「偉大なるソ連」が失われるのが嫌だから。

 

 

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この理由は今のテレビに出てくるロシア専門家と軍事評論家も言っているけど、簡単にいうと凄まじい損害を払いながらヒトラーとのナチスドイツとの第二次世界大戦に勝利をした、「偉大なるソ連」が失われるのが嫌だから。上の写真はベルリンの旧東ドイツ地区に立つ巨大なソ連兵による「解放記念日」。しかし「解放」と言ってはいるが、新しくスターリンフルシチョフ、ブレジネフと続く共産主義ソ連による支配が始まっただけであり、ドイツ国民にとっては単なる目障りな大きな置物でしかなくて、早く撤去してもらいたいと思っている。

 

今のウクライナ戦争を支持しているロシア国民のうち大半が、40代後半以上の偉大なる共産主義国ソ連を知る中年と年寄りのロシア人であり、1991年のソ連崩壊後に生まれた30歳よりも若いロシア人はウクライナ戦争を支持していない。開戦から半年以上経ってよくわかったが、最前線で戦っている若いロシア兵たちは戦意が非常に低くて、戦い方もよく訓練されてないのですぐに戦死するか、脱走兵になってウクライナ側に投降したりしている。戦力データではロシア軍の方が強いはずだが、損害はロシア軍の方がウクライナ軍の数倍である。

 

 

中国、北朝鮮がロシアを支持するのは当然だが、それ以外の発展途上国は豊かなメリカと西ヨーロッパ諸国に今まで支配されていたので、豊かな国々に対して復讐をしてるのかもしれない。

 

 

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これも上にあげた記事を読めばわかるし、今のニュースをよく見ていればわかると思う。もちろん、中国、北朝鮮アラブ諸国などはアメリカ、NATOと対立をしているからロシアを無条件で指示するが、それ以外の立場が微妙な国家、インド、南米諸国、アフリカ諸国などは第二次大戦の頃までアメリカと西ヨーロッパ、つまりNATO諸国の植民地だったので、その時の仕返しとばかりにアメリカと西ヨーロッパ諸国が困っているのを見て、多分、気分が良かったりするのだろう。南米、アフリカ、アジア諸国などは、「自分たちの国が内戦、経済危機で困ってる時に豊かなアメリカと西ヨーロッパは助けてくれなかったのに、ウクライナ危機でアメリカと西ヨーロッパが助けてくれと言っても、簡単に助けるわけないだろう」という気持ちがあるのだろう。

 

 

ロシアはソ連崩壊してから30年間自由経済でやってみたが、経済政策が全く上手くいってないのでウクライナと戦争をして国民を団結させようとしてるのかもしれない。

 

 

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これは、今のロシアの状態を見ればわかると思うけど、プーチン大統領ウクライナ侵攻に踏み切った大きな理由は、やはり国内経済の成長があまり思わしくないので、戦争をすることによって自分の政権が続くことを狙ってるか、国内の不満を外に向けようとしているのだろう。今のロシア人の平均月給は5万円程度であるので、これでは都市部では普通な生活を送れても、シベリアの僻地などではとてもまともな生活が送れない。そこで戦争を起こして国民の団結を狙っているのだろう。クラウゼヴィッツの「戦争論」にも、「戦争とは国家経済政策の形を変えた延長である」と書いてある。