Deutschland-Lab

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過去の記事の再アップ。ドイツ人家庭にホームステイして上手くいった。

今日もまたネタ切れというか、GW明けでちょっと忙しいので、昔書いた記事を再アップします。僕の過去の記事をまだ読んだことがない、最近読者になった方々もいると思いますので。(苦笑)

 

再アップするのは、1999年春にシュツットガルト近郊に住むH家というドイツ人家庭にホームステイをして、ホームステイ先家族から「あなたは我が家にホームステイをした初めての外国人でしたが、ホームステイ生徒としては、大して問題も起こさずに上手く行きました。H家ではこれから語学学校と提携してどんどんと外国人学生を受け入れようと思います」と、ホームステイ最期の頃にほめてもらえた記事である。

 

つまり、この記事ではドイツ人家庭に約3か月間ホームステイをして、どのように振る舞ったら成功したかということを説明しようと思う。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

上のリンク先の記事を読めば、僕がいかにしてH家で振る舞って受け入れられたかがよくわかると思う。

 

僕はH家にホームステイをした時に、一番初めに家族に挨拶をした時に「僕は日本人ですので、日独伊三国軍事同盟とかドイツの現代史に興味があるんです。子供の頃から第二次大戦時の同盟国のドイツに興味があるんです。もちろん。ヒトラーとかナチス党幹部は嫌いなのですが、敗戦国である日本人とドイツ人がいかに第二次大戦を戦って負けたのかということに興味があるんです」と自己紹介をした。

 

H家の主人である55歳でベンツ社の部長だったRさんは第二次大戦で父を失っていて父を知らず、また、妻のIさんも父がドイツ兵でレニングラード付近で手榴弾の攻撃を受けて体内に破片が残っていて、身体障害者のような状態だったので、第二次大戦に興味があるというと喜んで受け入れてくれた。

 

でも、やはり、21歳で既に結婚をしていた長女のWさんは戦争の話はしたがらなかった。だいたい、既に結婚していて夫と他の家に住んでいたからあまり会うことはなかった。一方で長男のJはまだ同居していてかなりの頻度でフィアンセのCが泊まりに来ていた。Jは僕とよく第二次大戦時のドイツと日本、戦後のドイツと日本の違いなどの話をした。だから、話はよく盛り上がった。

 

また、近所には数人の第二次大戦時にドイツ兵だったおじいさんが住んでおり、毎週金曜日の夕方からカードゲームがサッカークラブのクラブハウスで行われたのだが、1人の元ドイツ兵のおじいさんが僕を見ると「君は日本人でドイツ語がしゃべれるのか?」と質問をして、親しく話しかけてきた。そのカードゲームの会場には第二次大戦時にドイツ兵だったおじいさんがもう1人いて、その人とも第二次大戦についてよく話をした。

 

しかし、僕のように第二次大戦の話をたとえ第二次大戦で同盟国だったドイツ人といえども、簡単に持ち出すのはちょっとリスクを伴いことなので、第二次大戦に関する知識があまりない人には勧められない。ドイツ人と話をするなら、サッカーとかスキージャンプなどのドイツが得意とするスポーツとか、もし向こうのドイツ人が日本のアニメ漫画とかを知っているなら、そういう話をするのもいいだろう。ちょっと残念なのはやはり国際化が進んで米英の映画、ドラマ、音楽などがドイツでも日本と同様に人気があるので、日本と同じようにそういう話が多くて、ドイツ独特の文化というのは廃れているというのが現実。クラシック音楽ゲーテヘルマン・ヘッセなどのドイツ文学の話をしても一部の年寄りしか興味を示さない。これは、日本でも黒澤明の映画、歌舞伎、俳句などの伝統文化があまり人気がないのと全く同じこと。(苦笑)