Deutschland-Lab

Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

今日も昔の記事の再アップ・ドイツ人妻も子供が生まれると変わる

 

 

今日も2年以上前に書いた記事を再アップします。「そろそろドイツ関連の話もネタ切れですか?」と聞かれれば、そうかもしれません。もうブログ記事の数も500くらいになりましたからね。(苦笑)

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

2012年までドイツ人弁護士のSは東北大学に勤務しており、妻のMと仙台で生まれた子供と一緒に生活していた。子供が生まれるまでは妻のMは、サッカースタジアムで夫にしがみついて寝ているような夫にベッタリの女性だった。

 

 

これは、タイトルのとおり、ドイツ人でも妻は子供が生まれると子供の相手ばかりをして、夫の面倒はあまり見なくなってしまうということである。これは、僕が交際していたS(夫)と専業主婦の妻と付き合っていてわかったこと。

 

2006年3月にドイツ人弁護士のSが東北大学法学部の准教授となって仙台に住んで住むようになって、それから半年後に妻のMが来日して、2人はその時から東日本大震災でMと子供たちがドイツに帰って、2012年3月までSが東北大学との契約が終わってドイツに帰るまで仙台に住んだ。

 

妻のMはこれといった趣味がない人で、「何かするにしてもわたしが1人でやっても面白くない。Sと一緒にやらないとつまらない」と言うほど、夫にべったりの妻だった。ドイツ人女性にとっては珍しく、「わたしはこういう仕事がしたい。わたしにはこういう世界がある」という考え方がない人だった。「ドイツ人女性は日本人女性よりも解放されていて政治経済とかに興味があると思ったら、Mは古風の女性なんだな」と知ってちょっと驚いた。

 

それで、その後もSとMのドイツ人夫妻と、たまには彼らの友達のドイツ人も一緒に岩手県の平泉、福島県会津山形県の山寺に一緒に日帰りの旅に行った。Sは大のフォルチュナ・デュッセルドルフというサッカーチームのファンでサッカーが大好きだったので、何度か一緒にベガルタ仙台の試合も見に行った。いや、サッカーのベガルタ仙台だけではなくて、ドイツ人はあまり興味がないはずのプロ野球楽天ゴールデンイーグルスの試合も見に行った。スポーツ観戦中も妻のMは試合が終盤になって眠くなってくると、夫のSにしがみついて寝ていた。でも、妻のMも野球のルールまでをしっかりと覚えようとしていた。「随分と男に尽くす女だな。俺も絶対にこういう妻がほしいな」と男なら誰でも思う女性だった。

 

 

ところが、彼らは東日本大震災があって仙台に住むのが危険なので、ドイツに2012年3月にドイツに帰った。ドイツ南部のウルムに住む彼らの家を2012年9月に訪れてみると、既に2人の子供がいたので妻のMは子育てで大変であり、夫のSはいつも妻に怒られていた。子供が生まれると妻の愛情は子供にいって、夫はあまり相手にされないということがよくわかった。(苦笑)

 

 

それで、彼らが2人共ドイツに帰った2012年の9月に、彼らが新しく住み始めたドイツ南部のウルム市に行って、彼らの新居を訪れた。既に夫妻には男の子が1人、Sが地震の後に1人で仙台で単身赴任をしていた時に、女の子が1人生まれていた。

 

彼らの新居に行ってみると当然ながら仙台にいた時とは違って、2人の子供が家庭の中心になっていて、彼ら夫妻は子育てでとても忙しいという状況だった。だから、夫のSはMにいつも怒られてばかりであり、「わたしは子供2人の御飯を作ったり寝かしつけたりで大変なんだから、あんたはT(僕のこと)と一緒にレストランで夕飯を食べてきなさい。わたしが2人の子育てで大変なのがわからないの!?」などとMは怒鳴っていて、仙台にいた時の大人しくて貞淑だったMは完全に変わっていた。

 

「ちょっとSは怒られてばかりで可哀そうだな。俺もMの子育てが大変なら、早く家から出ていく方がいのかな?」と考え込んだりした。それで、夫のSと妻のMに、「君たちは仙台にいた時に比べるとずいぶんと関係が変わったと思う。自分達でも気が付くだろ?」ときいたら、Sは「そうかな?何か変わったかな。何も変わってないぞ」という信じられない答えをした。だから、「仙台にいた時とは違って今ではMが家を支配していて、Sは家の中で小さくなってる」と言っても、Sは「それは違う。仙台にいた時からMが家では威張っていたんだ。お前は家に遊びに来たことが1回しかないから、知らなかったけど。」と苦笑いをして言っていた。

 

まあ、とにかくどんなに仲の良い夫婦でも子供が生まれると妻は子供の方に愛情が向いてしまって、夫への愛情は半分以下に減ってしまうようだった。(苦笑)