- ヒトラーの山荘があったベルヒテスガーデンにあるケールシュタインハウスには、2回行ったことがある。当地のナチスドイツ時代の建物はほとんどが破壊されたが、山頂にあるケールシュタインハウスだけが残っており、多くの観光客が訪れる。
- ケールシュタインハウスの屋外にあるレストランで昼食を食べていると、イタリア人の家族が相席するのを申し出たので喜んで受け入れた。とてもびっくりしたのは、40代の奥さんは口髭をはやしていたことだった。
- 旦那さんは英語がしゃべれたので僕とサッカー、映画、第二次大戦などの話をした。その一方で奥さんと娘さんは話を聞いてるだけだったが、別に退屈していたようではなかった。
ヒトラーの山荘があったベルヒテスガーデンにあるケールシュタインハウスには、2回行ったことがある。当地のナチスドイツ時代の建物はほとんどが破壊されたが、山頂にあるケールシュタインハウスだけが残っており、多くの観光客が訪れる。
ドイツ・アルプスといっても僕はナチスドイツに興味があるので、当然、具体的に行った場所
今回書くのはケールシュタインハウスに2005年7月初めに一人旅で行った時のことで、1回目は1997年9月中旬に同じく一人旅でここに来たのだった。まあ、ナチスドイツに関係がある場所に行くというようなマニアックな旅のツアーはないから、やはり一人旅ばかりになる。でも、現地の人たちとドイツ語と英語で会話をするから、そんなに孤独だったことはない。
ケールシュタインハウスの屋外にあるレストランで昼食を食べていると、イタリア人の家族が相席するのを申し出たので喜んで受け入れた。とてもびっくりしたのは、40代の奥さんは口髭をはやしていたことだった。
天気が良かった日だったので、ケールシュタインの山荘だった建物の屋外にあるレストラン
「こんにちは。私たちはイタリア人家族だが、君は日本人かね?私の家族もここで一緒に
と英語で言ってきたのだった。
「ええ、もちろん、いいですよ」
と答えると、おじさんは、奥さんと14才ぐらいの娘さんを紹介した。娘さんは、もの
だが、僕がびっくりしたのは奥さんの方だった。奥さんの鼻の下には、な、な、なん
[For,crying out the Lord, she,s gotta mustache!!]
「おお、神よ、何ということだ!このおばさん、口ひげを生やしている!」
と、思わず英語で思ったのだった。ちょっと注釈すると、海外で数週間暮らしていて
僕はおばさんが口髭をはやしていることに言及しようかどうか迷ったのだが、怒られる可能性があると考えて何も言わなかった。おばさんの方は口髭など全く気にせず、ニコニコ笑ってイタリア語で旦那さんに
「でも、私と娘はイタリア語しかしゃべれないから、この日本人に迷惑になるんじゃ
みたいなことを言っていた。写真下がベルヒテスガーデンで会話をしたイタリア人家族。この写真ではよくわからないけど、奥さんの口元にははっきりと口ひげがはえていた。それで、日本に帰ってから会社の同僚女性にこの話をしたら、「ヨーロッパ人のおばさんの中には髭がはえてもそらない人がいるの?実はいうと女性も髭がはえるから、1週間に1度はそっている」ということを教えてくれたので、またびっくりした。
旦那さんは英語がしゃべれたので僕とサッカー、映画、第二次大戦などの話をした。その一方で奥さんと娘さんは話を聞いてるだけだったが、別に退屈していたようではなかった。
それで、イタリア人家族と話は内容は、サッカーとイタリア映画の話がメインだった
「大学で現代史を専門に勉強して、特に第二次大戦の研究をしたから、ここに来たん
と言ったので、第二次大戦の話も少しした。
その家族は、ボローニャから来ていたので、ボローニャというと、一度、中田英寿が
「ヤツラはお金を貰い過ぎだ」
と言って、怒っていた、
映画についての話は、当然、イタリア映画がメインだった。おじさんの名前がヴィッ
僕「ヴィットリオ・デ・シーカという映画監督がいましたね。『ひまわり』、『昨日
おじさん「デ・シーカは監督業が有名だったけど、俳優もしていたのを知っているか
僕「ええ、知ってますよ。何本かの映画に俳優としても出演していますね。僕は最近
ちょっと補足だが、当然、こういった映画のイタリア語のオリジナルタイトルは、わ
[Don de Cinema]「映画のドンだね」
とほめてくれた。
さらに、僕が机の上に積んでいた、日本語で書かれた第二次大戦の本をおじさんは手
「これが、君が学校で使った教科書かね」
と聞いた。本当は教科書ではなく、イラストが豊富な学研の戦記本だったのだが、説明す
「ええ、そうです」
と答えた。おじさんはその本をしばらく見た後、
「言葉はわからないけど、第二次大戦のことがイラストと写真を使って上手く説明し
と、ニコリと笑って言った。
このように、おじさんと僕が英語で話をしていた間、奥さんと娘さんは何をしていた
「今、彼は何て言ったの?」
と旦那に聞いたりしていたが、可愛らしい娘さんの方は、ただ、ニコニコ微笑んでい
「個人差もあるだろうけど、イタリアとかのラテン系の娘さんというのは、ああいう
と思ったのだった。
だから、僕はほとんどヴィットリオさんだけと話をして、奥さんと娘さんとはほとん