- 新卒一括採用と入社式は日本独特の文化だとかつてこのブログに書いたが、今は4月なのでもう一度このことを取り上げてみようと思う。
- 日本ではニートと引きこもりが多いが、4月で新年度になって他の若者は入社式に参加してスタートを切っているのに、就活に失敗した若者が自分に自信をなくして精神を病んでニートと引きこもりになるケースが多い。海外は会社は通年採用だから新年度の9月に入社式はない。
新卒一括採用と入社式は日本独特の文化だとかつてこのブログに書いたが、今は4月なのでもう一度このことを取り上げてみようと思う。
「入社式は日本独特の文化である」ということは、僕がかつてこのブログに書いた記事であるが、もう入社式のシーズンは終わったが、もう一度このことを記事に書こうと思う。過去1年で新たに僕のブログ記事の読者になった方々もいるようだから。
deutschland-lab.hatenablog.com
日本以外の先進国である欧米では新年度というのは、4月ではなくて夏休み明けの9月から始まる国がほとんどなので、学校の入学式は9月から始まる。しかし、学校の入学式はあっても会社の入社式、省庁への入省式、自衛隊の入隊式というのはない。その理由はこれらの職場は日本のような新卒一括採用はなくて随時採用だから。学校の新卒者が企業訪問と面談をする就活というのは日本独特のやり方であり、海外は随時採用だから、4月から新入社員、その他の新社会人が入社式、入省式、入隊式に参加するということはない。
もう一度、新卒一括採用のウィキペディアの説明を引用する。
新卒一括採用(しんそついっかつさいよう)は、企業が卒業予定の学生(新卒者)を対象に年度毎に一括して求人し、在学中に採用試験を行って内定を出し、卒業後すぐに勤務させるという世界に類を見ない日本独特の雇用慣行(日本型雇用システム[1])である。
明治期に下級ホワイトカラーの採用から始まり第二次世界大戦前ごろまでには定着しており、戦後の復興期の人手不足によって大企業が高卒者を大量に採用したことから確立され、21世紀現在の日本では一般的な雇用慣行である。企業では「定期採用」とも呼ばれる。
他のサイトでも、新入社員向けの入社式は廃止にするべきだと批判している記事がある。入社式は年功序列で終身雇用制度が強かった昭和、平成初期までの日本型会社の悪しき習慣の名残であり、今では入社しても3年~5年以内にせっかく就職活動をして入社した会社を辞めて転職する若者が増えているので、入社式はあまり意味がないという意見も多い。20代前半でAという会社に入社して、65歳の定年まで同じ会社で働くという人は今の日本ではほとんどいない。また、政府の閣僚でも「近いうちに世界基準に合わせるために、通年採用に移行する」と発言している人が多い。
日本ではニートと引きこもりが多いが、4月で新年度になって他の若者は入社式に参加してスタートを切っているのに、就活に失敗した若者が自分に自信をなくして精神を病んでニートと引きこもりになるケースが多い。海外は会社は通年採用だから新年度の9月に入社式はない。
さらに、日本では引きこもりとニートが多いので、[Hikikomori]は既に英語になっているが、このようになる人たちの原因は4月になって他の若者は新しく学校、会社勤めを始めているのに、自分は入学試験、あるいは就職活動に失敗して社会で置いていかれているという自分を責める感情から、精神を病んで引きこもり、ニートになる若者が多いのである。他の国は会社は通年採用だから9月から多くの若者が入社式に参加しているということはないから、別に9月という新しい年度が始まっても、「自分だけ取り残されている」などと落ち込む若者はいないのである。
もっと入社式が日本独特の文化であることを知りたい人は、「入社式 いらない」で検索すれば他のサイトを見つけることができる。