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「美人だね」と言われても喜ばないドイツ女性

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ドイツでは野球人気はどうなんだろうかと思い、カールスルーエという街にある野球チームを訪れた。そこで、とても美しくてセクシーなドイツ人女性と会話をした。

 

 

今日はかつて僕がドイツで出会った女性で、「美人だね」「セクシーだね」などと外見をほめられても喜ばない女性について紹介します。日本にはほとんどいないような、とても気の強い女性たちです。

 

僕は1999年3月から3カ月間ほど、シュツットガルト近郊に住むH家の家庭にホームステイしながら語学学校に通ってドイツ語を勉強したけど、2005年6月に再びH家を訪れて1か月間ほど滞在しました。それで、「ドイツではサッカーはすごく人気があるけど、野球はどうなんだろう?」と思い、シュツットガルトから少し離れたカールスルーエにある、「カールスルーエ・カウガー」という野球クラブをネットカフェで見つけて、その練習用スタジアムに行ってみた。まだ午後3時だったので多くのチームの人は来てなかったので、数人の人たちと雑談をして待つことにした。机の上に偶然にも大好きな「Uボート」の本が置いてあったので、イスに座ってそれを読んで暇を潰していた。

 

するとしばらくすると、すごくセクシーな女性が僕の方に歩いてくるのが見えた。彼女は茶髪に茶色の瞳で、身長が僕(164センチ)よりも10センチほど高くてバストがとても大きくて、例えるなら、日本とドイツのハーフの女性タレントのトラウデン直美が30歳くらいになったような感じの女性だった。それで、その日は30度ほどの暑さだったので、彼女は薄着をしていて胸の谷間が見えた。写真上は女性タレントのトラウデン直美。

 

彼女は机を挟んで前のイスに座って私と雑談を始めた。もちろんドイツ語で話した。その日は暑かったから彼女は、

「日本もこんなに暑くなることがあるの?」

日本の新聞が置いてあったから、

「あなたはその難しい文字を読めるの?」

とか僕に聞いてきた。

 

 

彼女は僕にドイツで働いて住んでほしいと言ってきた。つまり、彼女は僕と結婚を前提として交際をしてほしいと頼んできたのだった。

 

 

しばらく雑談すると彼女は、

「あのね、あなたほどドイツ語が上手ならドイツで仕事ができるわ。出来れば、カールスルーエかシュツットガルトに住んで仕事をしてくれないかしら。そしたら私たちはいつでも会えるでしょ?」

と言ったのだった。僕は「これは、このセクシーな女に“口説かれている”と解釈してもいいのだろうか?」と思ってビックリした。僕は学生時代は軍事マニア、鉄道マニアということもあって、同級生の女子にあまりモテたことがない青春を送った。暗くて話しかけにくい男と、多分、女子に思われていたのだろう。(苦笑)

 

その僕がモデルのような、すごくセクシーなドイツ女性に口説かれているのだ。世の中とは本当にわからないものだ。まあ、彼女にとってはドイツ語がしゃべれる日本人が、単に珍しかっただけというのが本当の理由だろうけど。(苦笑)彼女の性格についてだがはっきり言うと、「草食系」の僕とは絶対に合わないような「獰猛な肉食系」の雌ライオンという女性だった。まあ、ドイツ女性はこういう性格が多いけど。(笑)

 

「あのね、でも、僕は日本人の男の中ではそんなにカッコよくはないんだよ。日本では女性にはそんなにモテないよ。日本に行けば、僕よりももっとハンサムでスタイルがいい男がたくさにるんだよ」

と僕は彼女に言った。

「でも、そういう男はせいぜい、英語くらいしか喋れないから、私のようなドイツ語しか喋れないバカなドイツ女とは会話ができないでしょ?そんな男たちはどんなにカッコよくても、私のようなバカな女には全く意味がない。ドイツ語がしゃべれるあなたの方が、私にとってはカッコいいし意味がある」

と彼女は言った。

「僕が思うには君は生まれて初めて日本人の男とドイツ語で話しているから、それで嬉しいからそんなことを言ってるんだよ。他のドイツ女も僕と会話をすると、君のように喜ぶよ。ドイツ語をしゃべれる日本人男は珍しいからね」

「そうね、そうでしょうね。ドイツ女なんてバカ女しかいないから、あなたのようにドイツ語がしゃべれるカッコよくて頭のいい日本人の男を放っておくわけないから。私もそういうバカ女の1人なのよね」

 

 

でも、僕は当時はすでにドイツ北部のハノーファーに住むドイツ人女性とメル友であり、その女性の家に滞在する予定だと教えると、彼女はとてもガッカリしていた。

 

 

 

そこで、残念ながら僕はすでにドイツ北部のハノーファーに住む他のドイツ人女性とメル友になっていて、数日後にはその女性の家を訪ねるつもりだということを彼女に教えた。そして、ハノーファーに住むドイツ女性とは、「ジャパン・ガイド・コム」という国際交流サイトで知りあったことを教えた。

「そうね、あなたのようなドイツ語のしゃべれる日本人男を、ドイツ女が放っておくわけないわね。私も野球が好きで日本人のメジャー選手の野茂、イチロー、松井秀喜とかが大好きだから、そのサイトにドイツ語で登録して、あなたのようにカッコいい日本人男を探しておくべきだったわ。本当に失敗したわ、あなたのようなカッコいい日本人男を取られてしまうなんて。私って本当にバカね」

と言って彼女はガッカリした。その後はなんか彼女の表情はずっと曇っていた。

 

 

1人のドイツ人男性が彼女に「今日もとてもきれいだ」と声をかけたが、彼女は「外見をほめる男なんて嫌い。私は今までに外見しか見てもらえず、内面まで理解する本当の男と付き合ったことがない」と言って怒っていた。

 

 

 

その後、そこの野球部に所属する1人のドイツ人男性が彼女を見て、

「今日もきれいでセクシーだね」

と声をかけて通り過ぎた。彼女は、

「ダンケ(ありがとう)。」と答えた。しかし、すぐに怒った顔になって、

「バカにしてるわ、外見ばかりほめる男なんて。私はいつも男から『セクシーだ、オッパイが大きい、美人だ』とか外見についてしか言われない。私はけっこう家庭的な女で専業主婦になるのが夢で内面も磨いてるのに、誰も私の内面を見てくれないの。外見しか見られないなんて本当にガッカリだわ」

と言って嘆いた、

「でもね、例えば、僕の妹はもう結婚して子供が2人いるけど、そんなにかわいくなくて、一度もかわいい、美人だとか言われたことがないんだよ。美人、セクシーとか言われるのは喜ぶべきことじゃなのいの?」

「外見のことなんて、もう聞き飽きたわ。私は外見じゃなくて内面を見てもらいたいの。今まで私が付き合ったバカ男なんて、私の外見が好きな男しかいなかったの。だから、私は本当に愛されたことがないわ。誰も私の内面を愛してくれなかったから」

「僕も君を初めて見た時に、美しくてセクシーな女だと思ったけど」

「あなたはいいのよ。ドイツ語と英語をちゃんと勉強しているカッコよくて頭がいい男だから。私が今までに付き合ったドイツのバカ男とは明らかに違うから。バカ男から外見についてしか言われないなら、何も言われない方がマシだわ」

 

その後、「カールスルーエ・カウガー」の野球部の選手たちが集まってきて練習が始まりそうになったので、彼女とは別れて野球部の人たちに合流した。その中には数年前に日本の東京で実習をした男性の大学院生もいて、彼は日本のプロ野球にとても詳しかった。

 

 

彼女のように「外見よりも内面を見てほしい」とは女性がよく言うことだが、内面の良さは一見しただけではわからないのでかなり難しいだろう。

 

 

まあ、こういう会話をドイツ人美女としたのだけど、やはり日本にはいないようなとても気が強い女性だと思った。それで、もしも仮に彼女と付き合うようになって、彼女を日本に連れてきていたら、例えば、東京の山手線に乗って彼女と腕を組んでいたとしても、周りの日本人は「身長の小さい日本人のおじさんが、すごく美しいドイツ人女性と

夫婦になってる。やはり、外国語は勉強しておいた方がいいことあるんだな」と思っただろう。実際、僕は他のメル友のドイツ人女子大生と東京都内を歩いたことがあるが、振り返る人が何人かいた。

 

それで、「外見よりも内面を見てほしい」というドイツ人美人女性の思いだが、日本人からするとかなり贅沢な悩みだと思う。日本人女性は「かわいい、スタイルがいい」と言われるだけで喜ぶ人が多いから、「内面をほめてほしい」と思うドイツ人女性は、やはり女性が大切にされる国の国民性だろう。だいたい、内面の良さというのは一見しただけではわかりずらいことだから。