- ウクライナ戦争でのロシア軍の志願兵と戦死者は地方出身の中年男性が圧倒的に多い。この理由は、ロシアの地方の田舎は生活が貧しいので「一攫千金」を夢見て、軍隊の最前線勤務を志願する男が多いから。
- 一方でモスクワ、サンクトペテルスブルクなどの大都会出身の戦死者は少ない。これは大都会とその周辺は豊かな生活ができてるので戦争に行く理由はなくて、また、大都会で大規模な反戦運動が起こらないような政策をしてるから。
- このように地方の田舎の軍人が強かったというのは大日本帝国時代にもあって、日本陸軍でも北海道、東北、九州の田舎の軍人は最強と言われた。なぜなら、彼らは貧しい農家の出身なので戦死する確率が高い軍隊しか居場所がなかったから。
- 「地方切り捨て」というのは今の日本でもあるが、全体主義のロシアと中国はもっと露骨であり、国際ニュースを聞くとロシアと中国では都会の人だけが豊かな生活を送っていて、地方の田舎の人たちの生活はかなり悲惨なようだ。
安倍元首相が近鉄大和西大寺駅までで銃で撃たれて重傷を負ったというニュースが入ってきたけど、まだ情報が混乱していて今は選挙期間中なので、このニュースについてのブログ記事は後日書こうと思います。でも、これで自民党に同情票がたくさん入ると思うので、自民党の大勝、野党の惨敗はもう決まったようなものだと思います。
ウクライナ戦争でのロシア軍の志願兵と戦死者は地方出身の中年男性が圧倒的に多い。この理由は、ロシアの地方の田舎は生活が貧しいので「一攫千金」を夢見て、軍隊の最前線勤務を志願する男が多いから。
上のニュースの記事から重要な部分を抜粋する。
イギリスBBCのロシア版などが、この4カ月間に戦死したロシア軍将兵の中で氏名が判明した4010名分のデータを分析したところ、志願兵の戦死者の40%が45歳以上であることがわかった。また、戦死者全体の17%にあたる689人が将校だったという。
死亡した将兵の出身地域を見てみると、もっとも多いのはコーカサス地方のダゲスタン出身者で、侵攻が始まってからの4カ月で218人の死者を出している。続いてシベリアのブリヤート出身が174人、ウクライナに近いクラスノダール134人、ボルゴグラード124人、中央アジアのバシコルトスタン119人、シベリアのザバイカル107人の順だ。 いずれも辺境の地で、現金収入が乏しい、アジア系少数民族の住む地域だ。人口の圧倒的に多いモスクワ州では46人、レニングラード州では33人の戦死者を数えるのみだ。 地図からも明らかなように、シベリア、中央アジア、コーカサスが、最前線へ投入する兵士の供給源になっていることがわかる。
一方でモスクワ、サンクトペテルスブルクなどの大都会出身の戦死者は少ない。これは大都会とその周辺は豊かな生活ができてるので戦争に行く理由はなくて、また、大都会で大規模な反戦運動が起こらないような政策をしてるから。
つまり、これまでのウクライナ戦争での戦死者はロシアの地方出身の中年男性の志願兵が多いという。これは、やはり、ロシアのシベリアの田舎などの貧しい地方は生活がとても苦しいので、ウクライナ戦争に志願して従軍すると政府から大金が貰えるので、「一攫千金、一山当てよう」という家族持ちの中年が多いのだと思う。仮に戦死しても恐らく「軍人恩給」という形で政府から年金が貰えるのだろう。一方でモスクワ、サンクトペテルスブルクなどのロシアでもヨーロッパ寄りの大都会出身の戦死者はかなり少ない。この理由はやはり、モスクワ、サンクトペテルスブルクなどは比較的に生活が豊かなので志願兵になって危険な戦争に行く必要はないし、また、プーチンとロシア政府の閣僚が住んで政治を行っている首都付近で戦死者が増えるとすぐに反戦運動が起きるだろうから、それを恐れて大都会からは志願兵の戦死者をあまり出さないような戦争遂行を行ってるのだろう。
このように地方の田舎の軍人が強かったというのは大日本帝国時代にもあって、日本陸軍でも北海道、東北、九州の田舎の軍人は最強と言われた。なぜなら、彼らは貧しい農家の出身なので戦死する確率が高い軍隊しか居場所がなかったから。
これは実は言うと日中戦争から太平洋戦争にかけての日本陸軍にも当てはまることで、陸軍の部隊でも北海道、東北、九州の部隊は陸軍でも最強と言われていた。一方で東京、大阪、名古屋などの部隊はあまり強くなかった。これはやはり当時の大日本帝国の経済状態を反映しており、北海道、東北、九州の田舎などは「貧乏人の子だくさん」という家庭が多くて生活が苦しかった。だから、子供が徴兵検査で軍隊に取られる時に「お前は軍隊に行ったら勇敢に戦って絶対に戦死してこい。お前が戦死したら軍人恩給が貰えるから、それで少しは豊かに生活できるようになる。仮にお前が帰ってきても仕事はない」などと言って、息子を軍隊に送り出した貧しい農家もあったという。つまり口減らしのために男の子供を軍隊に出したのであって、北海道、東北、九州の貧しい家庭はこのようにして生計を立てていたから、兵隊たちは戦死を恐れていなかったので、陸軍でも「最強の部隊」となっていたのである。大日本帝国時代の富国強兵政策というのはこのようにして成り立っていた。
今は日本は全国的に豊かになったのでこんなことはあり得ないが、でも、今でも首都圏、関西などの大都会が優遇されていて地方は切り捨てられてると思う人は多いだろう。これが、共産主義で全体主義のロシア、中国などではもっと露骨であり、先に書いたようにウクライナ戦争でもモスクワ、サンクトペテルスブルクと近郊の都会部は優遇されており、一方でウラル、シベリアなどの地方部は全く冷遇されて志願兵の供給地になってる。
「地方切り捨て」というのは今の日本でもあるが、全体主義のロシアと中国はもっと露骨であり、国際ニュースを聞くとロシアと中国では都会の人だけが豊かな生活を送っていて、地方の田舎の人たちの生活はかなり悲惨なようだ。
これは共産主義の中国も全く同じであって、北京、南京、上海などの大都会の特に大卒の家庭は豊かな生活を送れているが、中国でもあまり外国人が行かないような奥地の田舎などはひどい生活を送ってるらしい。チベット、ウイグル、内モンゴルなどでは独立運動が共産党政府から徹底的に弾圧されている。首都と大都会だけを豊かにして海外にアピールして、地方を徹底的に切り捨てるという政策はいつの時代でも全体主義の独裁国家では行われてきたことであり、そんな国の地方在住の人たちは本当にかわいそうだ。