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フィンランドがNATOに加盟して、ウクライナ戦争の意味がなくなったロシア

フィンランドがNATOに正式加盟 31か国目 | TBS NEWS DIG

 

 

ロシアの北隣にあるフィンランドNATOに正式加盟をしてしまったので、南隣にあるウクライナ戦争の意味がほとんど失われてしまった。フィンランドNATOに加盟したから、NATO軍はサンクトペテルブルク付近にまで来ることになる。

 

 

上の写真は昨日、NATOに正式加盟をしたフィンランドNATOの交渉の様子だが、フィンランドNATOに加盟したことによって、地図を見ればわかるが、NATOはロシアの重要都市であるサンクトペテルブルクの近くまで来てしまった。また、バルト海への入り口もロシアとフィンランドが共有してるから、ロシア海軍バルト海制海権まで奪われてしまった。さらに、この後、スウェーデンまでもがNATOに入ると、ロシアは完全にバルト海制海権を失う。ロシアは仮にクリミア半島を維持できたとしても、クリミア半島は首都モスクワと大都市サンクトペテルブルグから遠いから、あまり意味がなくなってしまった。結局、プーチンは自分で自分の首を絞めてしまった。

 

しかも、フィンランドの方がウクライナよりも首都ロシアに近い。フィンランドに米英軍とドイツ軍、フランス軍の精鋭部隊がこれから配備されて、ウクライナで戦ってるロシア軍をけん制することになるだろうが、そうすると、ロシア軍は今度はフィンランドに駐屯するNATO軍に備えるために、ウクライナにいる軍隊をフィンランド国境に配置転換せざるを得なくなる。これではウクライナ戦争で、万が一、ウクライナNATO加盟を断念したとしても、ロシアにとってはほとんど意味がなくなったようだ。

 

 

ここで、当然ながら心配されるのが、NATO軍が強力な軍隊を実際にフィンランドに駐屯させた場合に、プーチンが「フィンランドとその他のロシアの隣国に核攻撃を行う」などと言い出すことである。今は極めて危険な状態にあると言わざるを得ない。

 

 

そこで、今度は当然ながら懸念されるのが、NATO側が強力な軍隊をフィンランド領内に展開させた場合に、やけくそになったロシアのプーチンが「NATO軍が撤退しないなら、フィンランドポーランドウクライナなどに核攻撃をする」などと言い出すことである。これは核戦争の始まりの可能性があり、今は大変危険な状態にあると言わざるをえない。状況としては、1962年にソ連キューバに核ミサイルを配備しようとしたキューバ危機に近いと言えるだろう。今はプーチンの考え一つで核戦争が始まる危機がある。

 

期待できるのは、ロシア軍は既に1年以上の消耗戦でかなり軍隊も国民も疲れているので、ロシア国内でクーデターなどが起こることだ。既にウクライナ戦争以前からまあまあ豊かな生活をしていたロシアの都市部の若者たちは、ウクライナ戦争に反対の意見を表明していたし、日本国内にいるロシア人も戦争に反対している。一番期待したいのは、プーチン大体制が内側から崩壊することである。

 

ロシア情勢についてとてもベタな記事になったが、今の限られた情報ではこれくらいしかわからない。(苦笑)