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安倍元首相の国葬は海外からの要求が強いから

 

 

 

安倍首相の国葬が9月27日に行われることが閣議で決定したが、反日政党の中にはこれにもう反対している政党が多い。僕も実は言うと、安倍元首相の国葬自民党内で浮上した時には、「華族、皇族以外の国葬だと吉田茂元首相、山本五十六元帥、東郷平八郎元帥レベルにならないと国葬は出なかったのに、安倍元首相が国葬はちょっとやり過ぎではないのか?佐藤栄作田中角栄といった自民党に大きな影響力を持った政治家でも国葬にならなかったのだが」と思ってちょっと疑問に思った。写真上は前に武道館で国葬が行われた吉田茂元首相の国葬の様子。

 

 

安倍さんの国葬をやりたいというのは、日本国内の意見よりもアメリカ、EUなどの同盟国からの要求が強いからだろう。9月27日という安倍さんが亡くなってからかなり経ってからの国葬というのも、諸外国の弔問団の準備が必要だから。

 

 

でも、ここで結論からいうと、やはり日本と友好関係のアジア、EU諸国などからこういう要求が出てるのだと思う。

「安倍元首相という強いカリスマを持った日本の政治家の国葬をやってもらって、その際に、”ポスト安倍”という東アジアの情勢について弔問外交をやる必要がある。アメリカからは大統領が、ドイツ、フランスなどの共和国からは大統領と首相が、ヨーロッパのイギリス、オランダなどの王国からは首相と王子夫妻が出席して、サミット以上の大きな会談を日本でやりたい。今はロシアがウクライナと戦争をしていて、中国、北朝鮮なども東アジアで不穏な動きを見せているから、アメリカ、日本、EUを中心とする西側自由主義諸国の連帯を安倍首相の国葬の際に強調する必要がある」。

結局、安倍さんが死去した後にこういう要求が諸外国からたくさん出ており、特に外務省も「これだけ西側諸国から国葬を要求されたら、国葬をやるしかないだろう」ということになったのだと思う。特にアメリカ、イギリスの議会などでは「安倍元首相の功績を称えて感謝」という議決が出されている。

 

 

一方で安倍さんの国葬に反対しているのは中国、北朝鮮、ロシアという反日国家であり、また左翼の政党と国民も反対している。しかし、反安倍政権の人たちは安倍政治を批判して「安倍政権は嫌いだ」と言っていただけで対案を出してない。

 

 

一方で安倍さんに国葬に疑問を呈している国はやはりいつもの反日国家であり、中国、北朝鮮、ロシアと韓国の一部の反日政治家である。しかし、尹大統領は日本大使館で弔問をしているので、そんなに反対してないらしい。だから、日本で安倍さんの国葬に反対している日本人と野党というのは反日国家と同じような意見ということになる。

 

それに、安倍さんの政治、特に「アベノミクス」が失敗だと言う反安倍、反自民の日本人も多いが、だったら2012年12月に民主党政権が終わった後に、安倍さん以外の誰が日本の首相だったら日本はもっと良くなったと主張できるのか?結局、アベガー、自民ガーと唱えてる連中は、戦前の515事件、226事件の時の青年将校たちとほとんど変わってない。具体的な対案を出さずに、「とにかく安倍首相は辞めるべきだ」と唱えているだけ。戦前に首相を暗殺してクーデターを行った青年将校たちは、「昭和維新を断行するために、今の米英びいきの弱腰の首相を殺して〇〇陸軍大将を首相にして強力な軍事国家を作るべきだ。手本とするのはドイツのヒトラーとイタリアのムッソリーニだ」と主張してクーデターを行った。その最後の結果が東條英機内閣の誕生であり、第二次世界大戦への参戦であった。当時の青年将校とアベガーは大して変わってなう。

 

 

ドイツの左翼マスコミは「安倍晋三右翼政治家で日本を右翼に導いた」と批判したが、安倍さんは2002年の平壌宣言以後、北朝鮮による拉致事件解決にすごく努力していたので、北朝鮮と背後にある中国ロシアと対抗するためにはある程度日本の軍備を強化する必要があった。

 

 

安倍さんの業績については僕が知る限りではドイツの一部の左翼政治家と左翼マスコミから、「日本の国民と自民党を右翼に誘導した」という辛口の批判があるが、安倍さんは2002年の平壌宣言の時に小泉元首相と一緒に平壌を訪問して、日本人拉致被害者を帰国させて以来、常に北朝鮮による日本人拉致問題の最前線で戦ってきて、拉致被害者家族会からの信頼が一番厚い政治家だったので、北朝鮮という独裁国家と対立する以上、日本を強い国にする努力をしていたのだろう。横田めぐみさんを始めとする拉致被害者の全員帰国を目標としている以上、ミサイルを撃って日本を挑発してくる北朝鮮と対立するためには、ある程度日本を軍事的に強い国にする必要があった。これは仕方がないことである。だから、安倍さんが亡くなった時には拉致被害者家族会の方々は、安倍さんの突然すぎる早すぎる逝去をとても悲しんでいた。

 

 

今日は僕は安倍元首相の国葬に賛成するというブログ記事を書いたけど、それは「ポスト安倍」という東アジア情勢について諸外国、特にアメリカ、EUから国葬を行ってほしいという要求が強いからという理由を書いた。だから、安倍氏国葬はすぐに行われるのではなくて、9月27日という安倍氏がなくなってから2か月以上も経ってから、諸外国が十分な準備をしてから行われるのだと思う。そして安倍元首相の国葬に懸念をしているのは、いつものように中国、北朝鮮、ロシアという反日国家だけなので、国葬に反対する日本国民は反日国家の政治家と同じ意見ということになる。