Deutschland-Lab

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頭が良すぎる左翼論者の欠点

 

 

 

 

今日は勉強ができすぎる僕の中学校時代からの友達について、ブログ記事を書こうと思います。

 

 

僕の中学高校時代の友達A君は東北大学医学部大学院まで卒業したが、東北大学でボート部に入ったので東北大学法学部時代にボート部にいた僕の父と先輩後輩の関係になった。

 

 

僕の中学校3年生以来の友達のA君はとにかく勉強ができる優秀な学生で、一緒に進学した仙台市内の公立進学校でも僕は進学校の他の優秀な生徒たちに圧倒されて、成績が真ん中くらいに下がって「深海魚」状態だったのに対して、A君は進学校でもトップクラスだった。それで、彼は「細菌学の研究をする学者になりたい」と大学受験の4時に希望したので、現役の時は東京工業大学の細菌学を研究する理学部を受けたのだが、まさかの不合格だった。これには周りがビックリした。

 

しかし、彼は1年間代々木ゼミナールに通って「東京大学京都大学、慶応大学の医学部以外ならどこでも合格できる」と予備校の進学指導の先生から太鼓判を押されるほどに優秀な成績を、1浪の最後の模擬試験で収めた。ちなみに、彼は成績優秀だったから予備校の学費は免除というサービスを受けていた。それで、彼は東北大学医学部と大阪大学医学部を受験して、大阪大学は落ちたけど東北大学医学部には手堅く合格したので、東北大学医学部に進学して夢だった細菌学の研究を始めることができた。そして、その後は医師免許を取ってから医学部大学院に進んでさらに細菌の研究を進めた。もちろん、細菌学の資料、論文などは英語で書いてあることが多いから、医学部大学院にいる頃には英語はペラペラだった。写真上はA君が長年勉強していた東北大学医学部と付属病院。

 

 

ここまで話を聞くと「あなたの友達のA君は本当に羨ましいな。人生の勝ち組として生まれてきたんだな」と思うだろう。ところがA君をあまり高く評価しない人が僕の身近にいた。それは僕の1999年に亡くなった父である。A君は東北大学医学部に入学した時に医学部のボート部に入部したが、その後、もっと本格的にボートをやりたいと思って、かつてオリンピックにも出たこともある伝統のある強い東北大学ボート部に入部した。この東北大学ボート部が強かった頃にボート部にマネージャーとして所属していたのが僕の父である。だから、僕の父とA君はボート部の先輩と後輩ということで、その後、何度かボート部の集まりで会うことになった。A君も僕に会うと、「お前のお父さんは大手銀行に長年勤務してお金を持ってるから後輩として何度か食事ををおごってもらったりして、色々とお世話になってるよ」などと言うようになった。

 

 

しかし、大手銀行員を30年ほど勤めて右翼論者だった父は左翼論者のA君をあまり評価しなかった。「A君の左翼思想はあまりにも実現性のない絵空事が多くて、彼のような思想と性格では金儲けをする株式会社では勤務できない。彼は一生学校か研究所で働くしかない」と父は言っていた。

 

 

それで、東北大学法学部卒業で大手銀行に30年ほど勤務して、北海道と沖縄を除く全国で銀行の営業の仕事をやって、東京大阪名古屋という日本各地に住みながら子ども3人を育て上げて、故郷にマイホームを建てた僕の父は、「お父さんはA君のような性格と思想の人はあまり好きになれないな」と友達のA君を厳しく批判した。

 

A君の中学時代以来の親友の1人と言っていい僕は父にその理由を聞いた。父はこう言った。「A君は恐らく典型的な頭が良すぎる科学者だ。特に彼の政治思想というのはジョン・レノンのイマジンの歌詞みたいに現実離れしている。それに、彼は頭が良いから勉強はよくできても、その他の人間関係が苦手なんだと思う。彼のような理想主義ばか信じてる左翼思想の人間は株式会社、有限会社などの勤務には明らかに向かない。進学校の先生、予備校の先生、大学の教授は彼を高く評価してるのは当然で、学校は試験の点数が良ければ先生と教授は評価するからな。でも、株式会社で仕事ができることと学校の勉強ができるということは、これは全く違うことなんだよ。その辺が彼にはよくわかってない。恐らく今のままで何も変わらないと、彼は一生学校かどこかの研究機関でしか働くことはできないだろう」

 

この話を中学校時代、高校時代からの他の友達にすると他の友達は「フフフフフ!」と言って笑っていた。「流石に学校の先生はAを評価しても、大手銀行で長年勤務したお前の親父はAを評価しなかったか。まあ、確かに勉強ができることと仕事ができるということは何か違う点が多いからな。田中角栄のように高等小学校しか出てないのに、首相、自民党のドンにまで上り詰めた人もいるんだし」と、他の友達は言っていた。ちなみに、他の友達は早稲田大学東京理科大学卒などでAよりは下のランクの大学を出ている。

 

 

勉強ができて頭が良すぎる人間の欠点として、「他人も自分と同じくらい知識とモラルを吸収して善人になるはずだ。だから、モラルの高い人間ばかりになって必ず話し合いで恒久平和が訪れる」などと勘違いする傾向がある。

 

 

この僕の亡くなった父のA君に対する評価からよくわかるのは、頭が良すぎる人はモラルも非常に高いのだが、世界中の人類全員が自分と同じように、少なくとも日本人と同じようにモラルが高い人間になれるはずだと勘違いをしているのである。これは、北朝鮮朝鮮労働党と長年友党関係にあったというのに、「拉致問題なんて存在しない」という北朝鮮に騙され続けた旧社会党土井たか子、福嶋瑞穂などに見られる現象である。土井と福嶋は自分たちが優しくてモラルの高い人間だから、北朝鮮の金一族を始めとする北朝鮮の政治家も話し合えばモラルの高い人たちになるはずだと信じていたのだろう。だが、旧社会党北朝鮮にまんまと騙されてしまった。A君は1999年頃には近畿大学の准教授になって仙台を離れてしまったのでしばらく話をしていないが、恐らく2002年9月の平壌宣言前に会って話をしたら、「拉致事件など北朝鮮がやってるわけがない」と言っていただろう。こういうふうに「性善説」を信じすぎるのが頭が良い左翼論者の失敗であり欠点である。

 

 

しかし、土井たか子の率いる社会党はそういう思想で大失敗をして北朝鮮に騙された。今でもウクライナ戦争とか、攻撃的なトランプ元大統領を支持するアメリカ人が多いことから、多くの人間はモラルが低くて生きてることがわかるだろう。

 

 

僕は子供の頃から父が銀行員で転勤族で転校が多くて友達が少なく、また、父が銀行という大金を扱う金融業で働いていたことが原因で、子供の頃から「性悪説」を信じており、「憲法第9条なんて何の役にも立たない」という父の意見を信じてきた。今の日本人だって、北朝鮮のよる拉致事件だけでなくても、覇権主義の中国、ウクライナを侵略してやりたい放題にやってるロシア政府などを見ると、少しは「性悪説」を信じて日本ももっと軍事力を高めるべきだとわかるだろう。