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終戦記念日なので平和特集番組が多いがロシアは平和を学ぶべき

都内で戦没者追悼式、天皇陛下が「深い反省の上に立ち」 平和願うお言葉 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News

 

 

 

今日は終戦から77年記念日なので日本ではまだ戦没者追悼式典をやっているが、世界で第二次大戦の終戦記念式典を政府主催でやっているのは日本ぐらいである。同じ敗戦国であるドイツでは既に1990年代後半には終戦記念式典を行っていない。

 

 

今日は8月15日なので正午から武道館で政府と皇室が主催をして「戦没者追悼式典」が行われて、天皇皇后両陛下が第二次大戦の戦没者追悼の言葉を述べられた。しかし、戦後77年を経ってもまだ満州事変から第二次大戦の戦死者の追悼式を行っているのは日本だけであり、日本と同じように第二次大戦に敗れたドイツでは既に、政府が主催をする第二次大戦戦没者追悼式典は行っていない。ナチスドイツが降伏をした日は1945年5月8日だが、僕は1999年3月から5月にドイツ南西部のシュツットガルト近郊に住むH家にホームステイしながらドイツ語を勉強したことは過去に何度も書いたが、その時に5月8日にはベルリンに行ってドイツでは終戦記念日に何か式典をやっているのか見に行った。しかし、日本のようなドイツ連邦政府主催の戦没者を追悼する式典は何も行っておらず、何か肩透かしを食らったような気持ちになった。ベルリンのホテルに滞在してテレビも見ていたが、ドイツでは既に1999年には5月8日は普通の日であり、「バイエルンミュンヘンブンデスリーガ優勝を決めた」とか、ごく普通のニュースだけが流れていた。日本のように終戦の日なので第二次大戦の特集番組をというテレビ放送は全くなかった。

 

こういう日本とドイツの終戦記念日の違いと、日本だけが終戦から何十年経っても記念式典をやっているということについては、僕は過去にブログ記事に書いたことがある。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

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上に挙げた記事を読んでもらえばわかるように、ホロコースト、東ヨーロッパとソ連スラブ民族の殺害を行い、明らかに日本よりもひどい戦争犯罪を行ったドイツでも既に1990年代後半の時点で終戦記念日には何の追悼式典をやったいなかったのに、戦後70年以上経って戦争体験者が90歳以上になっても、まだ終戦記念式典をやる日本は明らかに異常だと思う。今年は戦後77年だから、90歳の人が終戦時に13歳ということになる。だからもう最前線で戦かった人、空襲のことをよく覚えてる人などはほとんど生きていないだろう。90歳以上のごくわずかな日本人のために終戦記念行事をやるのも意味不明だと思うが、恐らく特に天皇皇后両陛下を始めとした皇室が「大日本帝国時代に国民に多大なる迷惑をかけたので、終戦記念式典をやらせてほしい」とおっしゃっているのだろう。しかし、僕個人の意見としてはもう終戦記念式典も原爆平和記念式典もやらなくてもいいと思う。大日本帝国時代を体験してる人は僕の家族では終戦時に4歳だった母くらいしかいないので、既に家族では第二次大戦の話はほとんどしなくなってる。

 

 

今はウクライナ戦争をしているので、マスコミが第二次大戦時の日本とウクライナ戦争を関連づけて特集を組んでいるが、第二次大戦時の日本とウクライナ戦争が何の関係があるのか全くわからない。

 

 

それに今は特に日本の左翼系のマスコミが、第二次大戦当時の日本と今のウクライナ戦争とを無理に関連づけた番組まで作っているが、第二次大戦当時の日本とウクライナ戦争が何の関係があるのか全く意味不明だ。百歩譲って第二次大戦でウクライナで戦争をしていたドイツならウクライナ戦争とは少しは関係があるが、ウクライナ戦争と第二次大戦時の日本は何の関係もない。77年前の第二次大戦の戦争の悲惨さ、ウクライナ戦争の悲惨さを共有しようとかテレビ番組でやっていたけど、唯一の共通点はロシア人が侵略者で戦争犯罪人になるということ、いつも戦争では一般市民も巻き込んだ悲惨なものになることぐらいだろう。

 

しかし、ウクライナではゼレンスキー大統領が全てのウクライナ人にロシア軍に対して徹底抗戦を呼びかけていて、ウクライナでは軍人も民間人も勇敢にロシア軍と戦って、最近ではロシア軍を押し返しつつあるというのに、「戦争は悲惨だ」というわかりきったことを日本の終戦記念番組で放送して、それがロシア軍と戦ってるウクライナ人たちにとって何のプラスになるというのだ?ウクライナ人とゼレンスキー大統領はアメリカとNATO側の諸国に、「ロシア軍と戦う武器と軍資金を送ってほしい」と要求してるのだから、数十年前の戦争が悲惨だったという反戦思想番組を作ってる暇があったら、ウクライナに渡す軍資金を集めればいいのでは?日本ではまだ法整備ができてないから、残念だがウクライナに武器を渡せないので日本からは資金援助くらいしかできないけど。

 

 

「戦争は悲惨だからやめるべきだ」という平和教育が必要なのはウクライナを侵略しているプーチンとロシア政府であり、なんでマスコミが日本人向けに戦争の悲惨さを訴える報道をするのか意味がわからない。

 

 

平和主義と反戦思想については、日本人はよく理解してるから70年以上も戦争をしてないので、特にプーチンを始めとするロシアの政治家と軍人たちが学ぶべきだと思う。ロシアは旧ソ連時代から問題児であり、1979年からソ連崩壊までアフガニスタンに侵攻をして国を破壊したのに、それにも懲りずにチェチェン、そして今のウクライナというふうに侵略を繰り返している。さらにチベットウイグルなどで市民を弾圧している中国政府、日本にミサイルを撃ってくる北朝鮮も同じように平和主義を学ぶべきである。日本人はどことも戦争をしてないし、これからもするつもりはないから平和特集番組を見る必要はないので、日本の領土を脅かしたり日本に敵対行動をとっているロシア、中国、北朝鮮が平和思想を学ぶべきだと思う。