- 5月8日はナチスドイツが降伏をした終戦記念日で、僕はこの日に首都ベルリンに行ったことがあるが別に大きな混乱はなかった。日本の靖国神社のような特別な宗教的な追悼施設はドイツにはないので、混乱は起きないのである。
- 一方で戦勝国であるフランスでは5月8日を、ロシアでは5月9日を「戦勝記念日」として祝日にしていて、大規模な軍事パレードまで行われる。こんなことを70年以上も続けていては世界が一つにまとまるわけがない。
- ドイツ連邦政府の政治家が過去のドイツ人戦没者を追悼するのは、11月第3日曜日の「国民哀悼の日」であり、この日は第一次大戦休戦協定締結の日に由来している。でも、最近では特にドイツの若者の中にはこの日を知らない人もいる。
5月8日はナチスドイツが降伏をした終戦記念日で、僕はこの日に首都ベルリンに行ったことがあるが別に大きな混乱はなかった。日本の靖国神社のような特別な宗教的な追悼施設はドイツにはないので、混乱は起きないのである。
このことについては、かつて一度書いたことがあると思いますが、8月15日が近づく
「終戦記念日に靖国神社に首相と閣僚は参拝するのか、それともしないのか?」
などとマスコミが騒ぐので、ちょっとしっかりと書いておこうと思います。
日本人は、8月15日が何の日かはよく知っているけど、
「5月8日は何の日か?」
と聞かれても、多く人は知らないだろう。この日は、僕の大好きなドイツにとっては
「ロシア、フランスなどでは第二次大戦の勝利を祝う軍事パレードをやっています」
というニュースが流れているだけでした。写真上はドイツのために戦死した兵士を弔う施設である「ノイエ・ヴァッフェ」(新衛兵
ドイツはナチス・ドイツの時代もキリスト教国家だったので、当然ながら、日本が明治時代に天皇陛下を中心に国家神道を新しく作って、靖国神社と護国神社を建立したということはしていない。そして、1945年当時のドイツではヒトラーとその側近
だが、僕は5月8日にここに行ったが、ドイツ政府の閣僚が来るので警察官が警備に
一方で戦勝国であるフランスでは5月8日を、ロシアでは5月9日を「戦勝記念日」として祝日にしていて、大規模な軍事パレードまで行われる。こんなことを70年以上も続けていては世界が一つにまとまるわけがない。
アジアでもヨーロッパでも、いや、世界中で、
「第二次大戦の戦勝国、敗戦国などと言うのはそろそろ止めにして、新しい未来
などと多くの人々が言っているけど、フランスでは5月8日が、ロシアでは5月9日
「戦勝記念日」を祝っているということは、その一方で「敗戦記念日」で戦争犠牲者
ドイツ連邦政府の政治家が過去のドイツ人戦没者を追悼するのは、11月第3日曜日の「国民哀悼の日」であり、この日は第一次大戦休戦協定締結の日に由来している。でも、最近では特にドイツの若者の中にはこの日を知らない人もいる。
写真上は「ノイエ・ヴァッヘ」の中に置かれている彫刻。この彫刻作品は彫
ドイツ連邦大統領と国防大臣がここを訪問して、過去にドイツのために戦死した兵士を弔うのは、第二次世界大戦の終戦の日である5月8日ではなくて、11月の第3日曜日の「国民哀悼の日」である。これは、第一次世界大戦の休戦協定が結ばれた日に由来しており、イギリスなどでもこの日を「戦没者追悼記念日」にしている。しかし、最近では特にドイツの若者は「国民哀悼の日」がいつなのかを知らず、また、「ナチス党の私兵」とドイツ政府が位置づけている親衛隊は追悼の対象になってない。ドイツでもナチスドイツが敗戦した5月8日に、一部のネオナチ団体が集会を開くようだが、あまり大きな混乱になったことは聞いたことがない。
詳しいことは、「国民哀悼の日」のウィキペディアの説明に書いてある。