Deutschland-Lab

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なぜ第二次大戦敗戦の悲惨な話をしても平和思想は広まらないのか?

VJ Day

 

 

今は8月なので日本では戦争はいかに悲惨だったかという話がテレビなどで特集されているが、第二次大戦の本当の敗戦国は日本とドイツだけなので、この2国だけが戦争の悲惨さを訴えても平和思想は広まらない。

 

 

今は8月なので8月15日は日本にとっては終戦記念日ということもあり、日本が第二次大戦に敗戦した時の悲惨な記憶を当時の経験者がテレビで語ったりしている。しかし、なぜ、日本ではこれだけ戦争の悲惨な話をしているのになぜ世界に平和思想が広まらないのか?それは、よく考えて見ればわかることである。

 

第二次大戦の敗戦国は日本、ドイツだけであって、それ以外の枢軸国だったイタリア、フィンランドなども日本とドイツに同情的ではあるが、それ以外の国々は連合国であり戦勝国なので、「日本とドイツという2つの残酷なファシズム国家に勝った!」と叫んでお祝いをしているからである。上の写真は1945年8月15日にアメリカ人たちが、「日本が降伏した。平和が訪れた」と言ってお祝いをしている様子である。

 

こちらのリンクがウィキペディアの対日戦勝記念日の説明。

 

ja.wikipedia.org

各国における対日戦勝記念日[編集]

アメリカ[編集]

アメリカ合衆国では、8月14日日本の降伏報道された。その日にトルーマンは、ポツダム宣言受諾の全文を紹介した上で、「“VJデー”の布告は、日本が降伏文書に正式に署名するまで待たなければならない」と発言した。そして、同年9月2日の降伏文書調印を以って、トルーマンはラジオ演説を行い、日本が正式に降伏したこの日を“VJデー”とする、と宣言した。

VJデーは、現在でもロードアイランド州で祝日になっている。ただし、正式な祝日の名前は「Victory Day(勝利の日)」で8月の第2月曜日としている。

アメリカ合衆国やフランスなど旧連合国では、2005年9月2日に第二次世界大戦終結60周年の記念行事が開かれた。ワシントンD.C.で開かれた記念行事には、退役軍人を初めとして多くの人々が集まった[2]

 

 

第二次大戦については世界各国は日本とドイツだけを悪者にして、他の諸国は戦勝国というスタンスなので、いくら日本人とドイツ人が敗戦の悲惨さを訴えても他の国は聞く耳をもたない。だから、敗戦の悲惨さを訴えても平和思想は広まらないのである。

 

 

上の説明文はアメリカの例であるが、旧連合国側ではこのようなことをやって、「軍国主義大日本帝国の必死の抵抗を排除して、連合国は勝利を収めて世界に平和をもたらした」というお祝いをしているから、第二次大戦で敗戦国となった日本とドイツだけでしか平和思想は広まらないのである。ヨーロッパの諸国、例えばフランス、ロシアなどではナチスドイツが降伏をした5月8日(ロシアの場合は9日)は祝日になっている。戦勝国側がこんなことをやっているから、いくら第二次大戦末期の悲惨な空襲とか原爆投下の様子を日本とドイツの老人たちが話をしても、平和思想は広まらないのである。

 

つまり、世界は第二次大戦の悪い部分のほぼ全部を日本とドイツだけに押し付けて、他の国々は「俺たちは戦勝国だから良いことをした」というスタンスを取っている、こんな状態がもう70年以上も続いているのだから、いくら日本人とドイツ人が「戦争は悲惨だ」と唱えても「焼け石に水」の状態である。