- ドイツ北西部のルール地方にあるドルトムント市には中央駅前にドイツサッカー博物館があり、ここにはサッカーW杯の優勝国に贈られるジュールリメ杯のレプリカを始めとして、ドイツサッカーの栄光の歴史が展示されている。
- この博物館には1枚だけ日本人サッカー選手が写った写真が展示されていて、それは2011年女子サッカーW杯ドイツ大会で丸山桂里奈が決勝ゴールを決めた瞬間である。女子W杯で優勝したこともあるドイツにとっては母国開催で日本に負けたのは屈辱的なことだった。
- 他に日本人に馴染みのある展示といえば、浦和レッズで選手と監督として活躍したブッフバルトの展示である。ブッフバルトは1990年W杯決勝でアルゼンチンのマラドーナを徹底的にマークして抑えたので、「ディエゴ」というニックネームがついた。
ドイツ北西部のルール地方にあるドルトムント市には中央駅前にドイツサッカー博物館があり、ここにはサッカーW杯の優勝国に贈られるジュールリメ杯のレプリカを始めとして、ドイツサッカーの栄光の歴史が展示されている。
このブログ記事では、ドイツのドルトムントにある「ドイツサッカー博物館」[Deutsches Fussballmuseum]を紹介します。
上に掲載した写真はサッカー博物館に展示されているサッカーワールドカップ優勝国に送られる「ジュールリメ杯」のレプリカで、ドイツは西ドイツ時代を含めて4回優勝したので、昔の規定ならこの杯を永久保持できるのだが、1982年にブラジルが永久保持していた杯を盗まれる事件があったので、今は優勝国にはレプリカが贈られるようになっている。果たしてこのジュールリメ杯のレプリカを日本が保持できるのはいつになるだろうか?
上の写真はドイツサッカー博物館の外観。この博物館はドルトムント中央駅の駅前広場にあり、ドルトムント駅に着くと繁華街側である北側の広場に建っているので、別に探さなくてもすぐにわかる。僕が2015年5月にここに来た時はまだ工事中だったが、2015年10月にオープンしたので、2016年5月には中を見学することが出来た。
この博物館には1枚だけ日本人サッカー選手が写った写真が展示されていて、それは2011年女子サッカーW杯ドイツ大会で丸山桂里奈が決勝ゴールを決めた瞬間である。女子W杯で優勝したこともあるドイツにとっては母国開催で日本に負けたのは屈辱的なことだった。
ドイツサッカー博物館は当然ながらドイツサッカーの歴史に関する展示物ばかりなのだが、その中で1枚だけ日本人が写っている写真がある。それは、2011年にドイツで開かれた女子サッカーワールドカップの準々決勝の試合で、延長後半に丸山桂里奈が決めた決勝ゴールの瞬間。このゴールでホスト国のドイツはまさかの敗退をしてしまい、次のロンドン五輪の出場権まで失ってしまった。一方でホスト国のドイツを破った日本は勢いに乗って、遂にはアメリカを決勝戦でPK戦で破って初優勝を遂げたのだった。女子ワールドカップとはいえ、これほどサッカー大国ドイツのプライドを傷つけた試合はないだろう。でも、今では丸山桂里奈はちょっとおバカなキャラクターからスポーツ番組よりもお笑い番組にたくさん出ているが、それを見てドイツ人たちはどう思うだろうか?(笑)
他に日本人に馴染みのある展示といえば、浦和レッズで選手と監督として活躍したブッフバルトの展示である。ブッフバルトは1990年W杯決勝でアルゼンチンのマラドーナを徹底的にマークして抑えたので、「ディエゴ」というニックネームがついた。
それ以外に日本人と関係が深い展示といえば、ギド・ブッフバルトに関する展示だろう。ブッフバルトは1994年から97年まで浦和レッズでプレイをして、それまではJリーグでも最弱チームの一つだった浦和を優勝争いをする強いチームにまで押し上げた。その後、2004年から浦和レッズの監督になってチームを天皇杯王者とJリーグ王者に導いた。今でも日本サッカー界とは深い関係にある。写真上は1990年のイタリアワールドカップの決勝戦で、ディフェンダーとしてアルゼンチンの英雄マラドーナをマンマークした時の写真で、この試合でマラドーナに仕事をさせずに完封したことから、ブッフバルトのあだ名はマラドーナのファーストネームにちなんで「ディエゴ」と名付けられた。